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9話 買い出しと面倒事。



「おはようございます。レンツォさん。それで、聴いてくださいな。なんでも、郊外にある大型商業施設に、昨日の夜に盗みが入ったとかでー」

「あ? なんか朝から騒がしいと思ったんだが、んな事があったんか。んで、お前さんは田んぼじゃなかったか? あと、おはようさん」


 朝も早くから、自転車を漕いでやって来たのはイラーリアだった。訪が入り、扉を開けたレンツォの顔を見れば開口一番。そんな話を始めた。


「オリヴェートリオの街道が、そのせいで封鎖中なんですよー。私の稲達が待っているのに……」


 アルトベリが開墾した水田はエトナ低層にある。そして大型商業施設はエトナへと続くオリヴェートリオ街道から別れた道の先の、そこそこ広い土地に建っていた。


 二十年程以前、この街道付近には再開発の計画があった。

 ピタロサでは魔王統治崩壊後の混乱期、そしてその後の紛争期の災いにより、他国からの入植者が増えていた。移民である。

 人道的には受け入れるべきだが、多くの都市にその余裕はなかった。

 紛争こそ旧連邦国家内での内戦に留まってこそいたものの、その他の都市も経済的には疲弊していた。

 統制を失った旧魔王軍配下の『怪物』達が、理非もなく暴れ回った為である。

 魔王という君主を失った術式生物達には理性も目的もない。だが、存在そのものが周囲から術力を奪う機関である術式生物達だ。

 国民の安全は脅かされて、自然と経済活動は縮小している。受け入れが可能な都市は限られていた。


 そこで、先代国王により白羽の矢が立てられたのがシシリアだ。

 恵み深き大異界を有し、食糧生産力も高かった。騎士団、州軍、護衛団の三軍は精強で、治安にも問題がない。

 先代国王は祖国を追われた移民達を憐れんで、より良き土地を選んだだけだ。

 妻である王妃の出身州という事も手伝って、純粋な善意からである。彼は政治的には無能であった。

 当然の様にシシリアは荒れた。

 移民達は祖国にて殺し合っている。場所を移ろうが感情的な対立は拭えない。


 先代国王は私財を投じた。国費は他都市にも公平に使わねばならない。故に私財だ。彼自身に実務能力はない。人を使う。そこに利権が産まれた。

 それを目当てにやって来るのが海千山千の商人や山師である。

 権謀術数が蔓延った。そんな状況での再開発計画である。

 上手く行く筈もなかった。

 先先代オリヴェートリオ・シシリア辺境伯は州内の混乱と争いを最小限に治め、血が流れる事無き様と能く務めた。だがそれでも完璧にとは言えず、地権者生死不明からの所有権が不明となる土地などが出ていた。



「夜だし、ガラガラだったんで、怪我人なんかは出なかったらしいんですけどねー」

「あそこって、昼間でもガラガラじゃねぇか。結構反感買ってたしな。義賊の線か?」


 さぁ? と、首を傾げるイラーリア。聞けば街道を自転車で行こうとして、足止めを食ったそうである。犯人が見つからないからと、万が一に備え、今日一日はお山へ向かう街道も封鎖するらしかった。


「何だよ。こそ泥にしちゃ、随分と大袈裟だな」

「何でも、護衛団員が襲われたそうですしねー」


 それでか。と納得したレンツォだ。護衛団には面子がある。敵対の姿勢を見せられてそのままじゃいられないだろう。彼等は彼等で仕事を全うする筈だ。


「じゃ、出掛けるか。準備するから、ちょっと待て」


 そう言って部屋へと戻ろうとすれば、またもキョトンとしているイラーリアであった。


「忘れたのか? 俺が暇な日に、買い出しに付き合うんだろう? お山が封鎖されてんなら、今日は臨時の安息日にしておくさ」


 いつだったかに起きた、一悶着。

 寝坊したレンツォの部屋へと割行って来たイラーリア。

 彼女との、あの日の決着はまだ付いていなかった。焼菓子を手土産としたにも関わらず、まだお冠だった彼女に出された条件である。

 レンツォが依頼を受けない日があれば、買い出しに付き合え。との要求だった。


「まったく。レンツォさんは、女の誘い方を知りませんねー。まっとうな勤め人なら、もっとスマートに誘いますよー」


 そう言われれば、身に付けた修練を披露せぬ訳にもいかなかった。右足を後ろへ引き、右手を身体へと添える。左手を横へと軽く伸ばし、身体を前に傾けた。視線は相手の足元へ。そして、口を開く。


「これは失礼。シニョーラ。本日も誠に麗しき。つきましては、我が潤いの為にも、ほんの僅かばかり、貴女様のお時間を頂きたく」

「そういうんじゃ、ないんですけどねー」


 学園生時代に修身の授業で身に付けた、紳士の礼にて誘ってやる。元は貴族礼、それが騎士礼となり、今では略式での、紳士の礼法となっている。敬意を示す挨拶のやり方だ。


「不満か? 学生時代には、これでも赤点は回避して来たんだけどな」

「ギリギリでしたけどねー。今も寝癖が、つきっぱなしですし」


 背伸びして、手を伸ばした彼女に髪を梳かれた。


「だから、準備して来るって。お前さんも、みっともない男を、連れては歩けないだろう」


 その手を外し、背中を見せる。少し、心臓に悪かった。馴れた女友達とはいえ、多少は意識もしてしまうというものだ。故に、これは撤退ではない。後方への進軍であった。


「はい、はい。ささっと準備して、行きましょうー」


 だが、それは失敗する。世話焼きな彼女は出掛けの支度を手伝う気で満々であった。



 別に声高に主張するつもりはないが、自分の見てくれだって、そう悪いものではない。と、レンツォ自身は思っている。

 身長は高い方でもあるし、鍛錬を怠ってはいないので、身体は引き締まっている筈だ。

 身嗜み(みだしなみ)にだって、気を遣っている。髪は月一で通う理容室で一昨日に切って貰ったばかりである。今は小ざっぱりとしていた。髭だって毎朝剃っている。


「うーん。ダメダメですねー。——あ。店員さん。つぎは、そちらの試着を試したいのですが」

「承りました。ただいま、お待ちいたします」


 イラーリアが紳士服店の店員にそう頼めば、彼はすかさず上下一揃いの背広を持ってやって来る。


「はい。今度は、これに着替えてくださいなー」

「一緒じゃないか」

「節穴さんですねー。今着てるのはピンストライプ。こっちのは、バンカースタイルですよー。まったくの別物なのですー」


 どちらも、縞柄である。レンツォにはその違いが判らない。確かに、今着ている方は点線の様な縦縞で、新しい方は、ボヤけているというか、かすれた様な縦縞だった。その違い位ならば判るが、全体の印象としては、まったく違いが判らない。彼にとっては、どちらも単なる黒っぽい背広でしかなかった。そのまま背中を押されて、更衣室へ送り込まれた。


「……何だって、こんな事に。今日は、アイツの買い物じゃ、なかったのか?」


 そう零した彼の足元には、脱ぎ散らした作務衣が置いてある。さっきまで、纏っていた服だった。



 寝癖を整えられ、着替えるから出ていけと言った所では、イラーリアも素直に従った。そこで着替えたのが作務衣である。そのまま出て行った所、大層不服そうであった。


「レンツォさん。もしや、そのお服で、街中へお出掛けになられるのでー?」

「流石に依頼もないのに、街中で鎧は無いだろう。さ。行こうぜ」

「ふーん。それで、他のお召し物は?」

「ははっ。まさか依頼もないのに、街中で鎧という訳にもいかんだろう」


 基本的にレンツォは依頼用の鎧兜か作業着でもある作務衣しか纏わない。

 街中での仕事で態々鎧を纏う必要などないし、大抵の労働依頼では制服も用意されている。

 エプロンなどの簡易な制服である場合も、作務衣であれば事足りた。

 作務衣は夏場では風通しが良く、冬場の寒気にも強い。四季に依らずに着回せる優れた衣服であった。

 彼は作務衣と、寝巻きにもなるブリテンのジャージー州の民族衣装でもあるニット生地の上下二つ揃いを、とても愛用している。


「去年に、背広を何着か、仕立てましたよね?」

「あれな。お前があんま言うから、街中の依頼には、着ていってたんだけどな。破けちまったぜ」

「全部?」

「全部だな。修繕に出したら、こりゃ無理だって断られたんで、引き取って貰った」


 イラーリアから、盛大な溜息が吐かれた。


「いやさ。やっぱ俺は作務衣だ。丈夫なのが助かる」


 商家での店先の依頼などでは着ておく様に。そう言われていて、それに従った。

 だが、仕事中に荷物の積み下ろしなどを手伝うと、背広は破れるのだ。あまり丈夫な生地ではなかった。


「店番や、帳簿付けで、何故破れるのです?」


 先程からイラーリアの声音は間延びしていない。これは不機嫌な時の特徴だった。


「そりゃ、倉庫整理したり、荷受けしてたら、あんなナヨナヨした生地じゃ破れもするだろうさ」


 またも、イラーリアが溜息を吐き出した。


「今日の予定が決まりましたね。行きますよ」


 何故だか不機嫌な彼女に手を取られ、こうして最初に紳士服店へと来る事になったのだった。


 彼女曰く。


 作務衣は作業着であり、野良着であって、そのまま街中に出るのは物臭で、恥ずべき事であるらしい。

 確かに、彼女も野良仕事中は作務衣を纏うが、元は田んぼへ向かう予定であった筈の今は着ていない。街歩きは街歩きで相応しい服装があるそうだった。

 言われてみれば確かに、街行く人々の中に作務衣姿の者はあまりない。

 何名かの商人や職人こそ作務衣姿であるものの、それは仕事中であるからだ。労働用の制服を作務衣とする企業は少なくなかった。

 だが、そういう人達もいるぞ。などとは敢えて指摘しないでいる。何故か怒られそうだからであった。


「良いですか。人とは時、場所、場合を弁えた装いをするものです。どの様なお仕事であろうとも、街中では背広でいなさい。お仕事を始める前に、作業着へと着替えるのです」

「お、おう」


 そんな面倒なと思うものの、口にはしない。口調が戻らぬままであるからだ。

 こういった時の彼女に逆らって良い事などないのである。長い付き合いだ。それを良くレンツォは知っている。


「だが、その場合、どうやって持ち運ぶ? 俺の収納じゃ、作務衣とはいえ、一揃いだと入らんぞ」


 収納の術式は初等教育で学ぶものだ。自らのみの力で時や空間に作用されない異空間へと干渉するこの術式。当然ながら、効能には個人差があった。

 大抵は、そう広いものではない。大体が少し大振りな背嚢一つが入る程度の体積である。

 一応はレンツォも使えて、その大体くらいではあった。

 彼の場合、冒険者の嗜みとして、この術式で繋がる異空間には貴重品や非常食などを入れている。

 時や状況に左右されない収納は個人が携行可能な最も強固な金庫でもあった。

 なお、冒険者証を収納する習慣はない。

 強固な所有権が付与されているからだ。そしてその物に僅かな収納も付与されている。だからこそ、彼の遺骨と共にある。


「鞄でも持てば良いではないですかー。マルテの皮鞄を、お持ちでしょう?」


 それはレンツォの持つ資産の中でも、最も高額な物だ。高級ブランドの鞄であり、かなり広い収納の術式が付与された術具でもあった。


「普段使いするには、キツイかな。色々と入れちまってるし」


 昔に金を貯めて買った鞄で、今でも重宝している。依頼の途中での拾得物を持ち運ぶのにも充分な鞄であった。

 だが冒険に携行するので、かなり血や垢で汚れてしまっている。流石に街中で持ち歩くのは(はばか)られた。

 しかも、中には簡易テントまで入れている。容量的にもギリギリだった。


「なら。紳士服店の後には、鞄を見ましょうかー。冒険者の男の人って、鞄とか持ちたがりませんけど、普段使いにも便利なんですよー」


 大抵の冒険者は武具を手に持つもので、鞄は背負える背嚢くらいしか持たない。レンツォも、そういった手合であった。


「いや、手が塞がるのは、ちょっと」


 とはいえ、流石に街歩きでは腰に剣を履くだけである。それでも手が塞がっていると、抜き打ちにも不便であるのだ。

 男は外へ出たら七人の敵がいると思え。その格言を彼はいまだに信じている。


「そういう事を言う人達が多いから、護衛団の皆様も苦労なさるのですよー」


 正式なシシリア州での護衛団は既に解散している。

 現在の彼等は自主的な民間組織でしかなく、公的な逮捕権や拘束権を持たない。

 それでも彼等が都市の治安を担うのは、長い信頼関係の賜物であった。


「ここの所、行政も厳しくなったよなぁ……」


 つい嘆息してしまうレンツォに、イラーリアは微笑んでいる。どうやら機嫌は持ち直した様だった。

 市中で手での武具携行を禁じられたのはついここ、二、三年での事だ。シシリア領主が隠居してから後の各都市は、少々ながら、息苦しくもなっている。


「私達には過ごし易くなりましたけどねー。昔みたいに街中での刃傷沙汰も少なくなりましたし」



 新行政府は治安維持の一環として市中での大っぴらな武具携行だけでなく、【決闘】をも禁じた。所定の場所か、街の外に出てやれと。

 これには一般人であるレンツォも、そうするだろうな。との理解があった。大抵の大都市でも、そうしている。突発的な【決闘】に巻き込まれては敵わない。

 【決闘】なぞ、当事者達以外にとっては単に傍迷惑なだけだった。


「その割には、柄の悪い奴らも増えたけどな」


 レンツォは思う。

 オリヴェートリオの頃と比べ、表向きでは市内での騒動は減っている。

 だが、多少なりとも冒険者として裏社会や裏事情にも触れる機会のある彼は知っていた。

 大陸各地の反社会組織が今も虎視眈々とこの地の覇権を狙っている事を。

 二年前に白金位階の冒険者。『刃の海に泳ぎし舞姫』によって、五千名を超える武闘派達が屠り尽くされたにも関わらず。


「まぁ、なんだ。どうも近頃は、きな臭い。お前さんも、気を付けるんだぞ」


 つい昨夜、物盗りなどという割に合わない犯罪が行われている。

 治安は悪化しているのだろう。大袈裟にも思える対応には、牽制や威嚇の臭いもあった。

 街中の表通りなどでは心配もないが、イラーリアはエトナの田んぼへも出るし、配達では裏通りだって通る事もある。釘を刺しておくのも当然だった。


「心配性ですねー。レンツォさんはー。私は大丈夫ですよ。お金もなければ、色気もありませんしねー」


 朗らかに微笑む彼女だからこそ、心配なのだ。

 楚々としたワンピース姿に麦わら帽子。ありふれた装いである。それでも花咲く様に綻ぶ彼女の笑顔はレンツォにとって、とても魅力的に映るのだ。


「アルトベリ男爵令嬢イラーリアは、とても魅力的な女性だよ。だがなぁ。……秋の夜会でのエスコート役。本当に、俺で良いのか?」

「親しい男性なんてレンツォさんくらいしかいませんしー。妥協ですよ。妥協ー」


 秋となる収穫祭の後に、彼女の家、アルトベリ男爵の寄親であるネーピ侯爵、アルティエリ家の主催する夜会があった。

 州議会代表でもある彼が、派閥を纏める為の催しだ。


 長年に渡り王国行政府の一部派閥はシシリアを王国直轄領としようと目論んでいる。経済的な理由であった。富裕な領地は政府を富ますものだった。

 支柱であるシシリア領主が失われた現在、その動きは活発となっていた。それは、庶民であるレンツォですら及び聞く話でもあった。


「その席で、親父さんは、隠居を申し出るんだっけか」

「ですよー。(つい)でで、レンツォさんを我が家の騎士として任じますので、くれぐれもお願いしますよー」


 騎士という役割には二種類があった。国家資格である騎士爵と、家人としての騎士である。

 後者に前者の様な、特権などはない。だが、私的な繋がりというものは存外に強いもので家と家、人と人との結び付きなどはそういった要素で構成されている。


「やっぱ。お貴族様って、面倒だよな」


 そういった諸々は、五年後への布石であった。

 婚姻という公的な契約を結ぶには準備もあれば、時間も掛かる。

 ましてや彼女は貴族である。必要な手続きは多い。なんでもない口約束であるものの、約束は約束だ。真っ当する為の準備も必要な事だった。


「私の場合、ソフィアちゃんや、ジュリアちゃんに比べれば、そんなに手間は、掛かりませんからねー。気楽に、気楽に。普段通りで、問題ありませんー」


 まったくそんなイメージなど湧かないが、『ゴリラ』や『山猫』とも呼ばれるあの二人も貴族令嬢で、お姫様である。彼女達も夜会には出るのだろう。


「ああ。そうか。夜会の衣装も、用意しないといけないんだったか」

「今日は、その為のお出掛けだったんですけどねー。まさか、買い物に着て行く服がない。などとは、まったく思いませんでしたー」


 だ、そうであった。

 紳士服店にて背広を選んでいるのは衣装を着慣れる為である。普段、着ない様な装いを急にしたところで、着せられている状態にしかならないそうだった。

 なので普段着様に、略式の礼装である背広を用意するらしい。

 あと、ちゃんとした仕立て屋にはドレスコードがあるので、作務衣では入れない。その為でもあるそうだ。


「しっかし、全部お前さん持ちだとは、情けねぇな」

「私じゃなくて、アルトベリですけどねー」


 しかもこれらの費用。全てが彼女持ちである。正確には家持ちであるが、あまり違いはない。

 支える騎士の費えは主が出すものだった。拒否は不忠であり、裏切りであるので、レンツォも仕方なく受け入れるしかなかった。


「本当に、お貴族様って、めんどくせぇなぁ……」


 だから、何度もそうぼやく。だが、逃げ出すつもりもない。この先の未来、彼女と共に時を歩みたいと望むなら慣れるしかない事だった。



 夏の陽射しは燦々として照っている。そよぐ風が汗の滲んだ肌に心地よい。

 片手に持つは、真新しい皮鞄。街には人が行き交って、隣に歩むのは色気はないが可愛らしいご令嬢。


「さ。仕立て屋さんに行きますよ」

「ならば、お手をどうぞ。シニョーラ。エスコートいたします」


 柄ではない。気障ったらいしい物言い。こういった事にも慣れていかなければ、ならないのだろう。


「あら、あらー。結構、様になっていますねー」


 腕へと絡み付く、柔らかな身体。もう、二十五だ。この先もこの温もりを失いたくないのならば、その日暮らしではいられない。

 確りと地に足を付けて、歩まねばならない。だがせめて、彼女に恥じない人として、ある為に。

 将来という冒険へ挑むその前に、一人の冒険者としての確かな実績を。


 そう誓い直した。ある夏の日のレンツォだった。

 


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