6話 どんな狡い手を使おうとも、勝てば良かろうなのだ
俺が、あの魔境に来てから、早くも1週間が経過した。あの化け物どもは俺には殺しようが無かったが、薬草とか木の実とかを食って飢えを凌ぐことは出来た。鑑定があれば、毒とかに当たることはまずないからな。
それと、《創造》のスキルレベルも遂に7まで上昇した。特上薬草をポーションにしたり、そこらへんに転がってた鉄鉱石を加工したりしてたら大分早く上がった。
そのために色々試してた結果、色々と分かったことがあった。
・ファストクリエイトは出来るアイテムの品質が劣化するが、素材の加工に必要なスキルレベルよりも《創造》のスキルレベルが大きく上回っている場合、品質が劣化しないこと。だいたい、レベル3位余裕があれば劣化は起こらなかった。
・アイテムやエンチャントにつく+や−の値は、1につき基本値の10%の補正がかかること。武器の場合、基本威力が100とすると、+3で130、−1で90となる。−10になるとそのもの自体がぶっ壊れたり、効果が無くなったりする。
・エンチャントは、同名のものでも使う素材によって効果が大きく変わること。鉄でも岩でも"硬化"のエンチャントは付けられるが、鉄の方が効果が大きかった。
このような調査を経て、作り上げた俺の武器がこれである。
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アダマンタイトソード−1
分類 武器
レア度 超レア
エンチャント 硬化 (武器の損傷を防ぐ & 威力上昇)
火属性攻撃 雷属性攻撃
説明
アダマンタイトを打って作り上げられた剣。切れ味は普通のそれには劣るが、それでも十分過ぎるほどの破壊力を持つ。更に、その刀身に宿す2つの力が断てない相手にもダメージを与える。
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材料は、アダマンタイト (本体)、鉄 (硬化)、火炎結晶 (火属性攻撃)、電撃結晶 (雷属性攻撃) である。火炎結晶、電撃結晶は洞窟にあった光明結晶の火と雷属性版だ。
もっとも、こんな武器を持っても、正面からあの鹿とかと殺り合ったら瞬殺されるのは目に見えている。
ならどうするか?正面からではなく、後ろから一方的にやればいいんだ。と言っても、不意打ちとかでは無い。それに、殺しきれるかも分からない。ただ、失敗しても俺自身は敵対されない筈の戦法だから、恐らく大丈夫だろう。色々とデメリットはあるが。
ちなみに、今はその為の準備を仕掛けてあの鹿を待っている最中だ。あの鹿、俺が確認した限り、洞窟からそう遠く離れてない所で毎日草を食べてたから、そこの近くの木の上に登っている。
お?来た来た。例の真っ白鹿、クラウディアの登場だ。いつも通り、俺のことをチラ見してくるが攻撃する意思が無いと見るとそのまま草を食べ始める。攻撃する意思以前に、弱すぎて心配する意味すらないと言う意味も込められているのだろう。
ただし、今回はただ見てるだけだと思うなよ?ここに入って、草を食べたのがお前の運の尽きだ。
クラウディアはそこらへんにあった特上薬草をむしゃむしゃと食べる。すると、突然毒でも食べたかのように暴れ出す。そりゃそうだろうな。毒だから。
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特上薬草
分類 アイテム
レア度 かなりレア
エンチャント 猛毒
説明
圧倒的治癒力を秘めている筈なのに、食べると毒を食らう草。その毒の威力は治癒力を大きく上回り、1時間もすればドラゴンでも死ぬ。
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いやー。この辺の特上薬草の半分以上は猛毒入りだからね。しかも、ファストクリエイトなら触れさえすれば生えたままでもエンチャント出来たからな。材料は劇毒薬草ね。わざわざ引っこ抜かなくても出来るのは大きかった。今回みたいなことが出来るからな。
しかし、クラウディアもそのまま毒殺されるほど甘くは無い。すぐさま超解毒草を探し始める。もっとも、勿論そんなことさせない為にこの辺の超解毒草は粗方採取してポーションにして洞窟の中に保管中だ。
いくら解毒草を探しても見つからず、延命に薬草を食べれば更に寿命が縮まる。まさに外道と言える戦法だった。あくまで毒を盛って見学しているだけなので、直接敵対する事はないという安全な方法だった。
そして、遂にクラウディアの動きが止まる時が来た。流石と言うべきか、人間なら即死出来そうな程の毒を持ってしても30分程度耐えたのだ。正確には、倒れているだけでまだ息はある。
俺はそれを確認してから木の上から降り、倒れたクラウディアの首に目掛けて剣を振り下ろす。もう、暴れる体力も残って無いようでなす術なくその刃を受け入れた。
劣化してもアダマンタイト、首を切り落とすまではいかなくても、半分程度が肉に食い込み、クラウディアを完全に絶命させた。
どんな狡い手を使おうとも、勝てば良かろうなのだよ。命かかってんだから。
さて、レベルを確認しますか。
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黒野 海斗
種族 人間
レベル 37
体力 411
魔力 411
筋力 411
敏捷 411
物防 771 (360)
魔防 411
スキル
剣術レベル1 鑑定レベル10 隠蔽レベル10 《創造》レベル7
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お、おー?一匹で30レベル近く上がったよ。ステもまだ八重樫のレベル1にすら及ばないけど、十分上がった方だ。あ、すでにステータスが割り振られてるのは3日位前に色々やってたらステータスの自動割り振りって言うのがあるって分かったから適応しておいただけだ。
ともかく、始めての試みだったが、無事に成功した。もっとも、まだ問題は残ってるが……。
とりあえず、この鹿を解体しないとな。一応、あの剣だけだとあれだから小さめのナイフ (アダマンタイト製、硬化付与)も作ってはある。
正直、魔物の解体方法なんてさっぱりわからないが、いざナイフを手に持って解体を始めると手が勝手に動き、スイスイとクラウディアが解体されていく。
そう言えば、確か《創造》の効果って採取と生産系のスキルの複合なんだよな。多分、魔物の解体に関するスキルもあって、それが適応されてるんだろうな。
そんなことを考えている間にあっという間に解体が終わった。大きく分けて、肉、角、皮、骨、魔石に分かれた。鑑定で調べたところ、魔石と言うのは魔力を貯めておく魔物特有の器官のようである。魔物にとって魔力は最重要の要素の為、魔石を砕かれても魔物は絶命するらしい。その性質上、魔道具などの動力源として利用されることもあるそうである。
今のところ、加工する手段は知られていないそうだが、もしかしたら出来るかもしれないのでやってみようとする。
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材料が足りません
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どうやら、レベル自体は足りているようである。しかし、単品での加工は出来ないようで、何かと合成する必要があるようだった。これは、今度それらしい材料を探しておこう。
で、次。皮。これは多分皮の鎧とかが出来ると思うんだよな。と言うわけでファストクリエイト。
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クラウディアレザーアーマー
分類 防具
レア度 激レア
説明
雲のように真っ白で美しい皮で出来た鎧。鉄のような丈夫さと、布のようなしなやかさ、工芸品のような美しさ、何処を取っても素晴らしい逸品。
物防 +300、魔防 +200
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つ、強え。物防だけじゃなくて魔防までつくのか。エンチャントなし、プラス値無しでこれとかこの鹿どうなってるんだよ。しかも、皮の鎧だぜ?これ。
でも、流石にこの森の中で真っ白って言うのは結構目立つな。後でどうにかするとして、今は装備を変えておこう。劣化してなかったって事は、これ《創造》のレベルがたったの4でも加工出来たって事か?それでこの性能は破格すぎるな。鹿であのレベルっていうのも可笑しいとは思うけど。
で、骨と角。軽くて丈夫な武器が作れるみたいな事が鑑定で分かったけど、アダマンタイトには勝てないと思うから保留。洞窟にでも置いておこう。
で、最後。肉。大体想像がついてたけど、やっぱり毒入りになってるな。毒殺したから当たり前だけど。解体された肉がすごい旨そうなのに、食えないのは非常に残念だ。
今のところ、あの倒し方で倒したら、皮以外は使い道はなかった。魔石は何か凄い物が出来る予感はするが、他の材料が何かがわからないからな。そう言えば、レシピとかってスキルで解らないのかな。ちょっとやって見るか。
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魔石を使用したアイテムのレシピ
・怪しげな水晶 (魔物の魔石、魔晶石、吸魔石)
必要スキル 錬金術レベル7 魔法付与レベル7
・不気味な水晶 (魔物の魔石 or 魔力の結晶体、魔晶石、吸魔石)
必要スキル 錬金術レベル8 魔法付与レベル8
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うわ。なにこの怪しいアイテム。魔晶石とか吸魔石とかがどんなもんかは知らないけど、明らかに必要スキルが鬼畜だ。生産スキルなんて普通1人で2種類以上上げる必要は無いのに、このアイテムは2つのスキル、それも結構な高レベルが要求される。こりゃ、これまで加工されてこなかった訳だ。でも、そうなるとこのアイテムの効果が気になるな。作らないと解らないみたいだから、とりあえずは吸魔石と魔晶石を探そう。アダマンタイトが落ちてる位だから、その辺に落ちてても不思議じゃ無いしな。
ところで、この辺の特上薬草毒入りたちはどうしようかな。放置しておいてもいいんだけど、そうするとこの辺屍だらけになると思うんだよな。……俺にデメリットは無さそうだな。うん。放置しよう。この辺にいる化け物鹿をどうにかするにはいい罠だしな。
そして、俺はとりあえず木の実でも食べるために、この場を後にした。いつか、鹿の肉も食いてえなあ……。
次、この場所を訪れる時、ここの惨状は海斗の予想の斜め上を行く事になるのだが……海斗がそれを知る由はなかった。
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ここで、残念なお知らせがあった。俺の力は、これまで低すぎた。しかし、それは俺の身を守ってもいたって事が判明したのだ。どういう事か解らない?なら教えよう。
「キシャァァァァ!!」
「キュイィィィ!」
「ブヒィィィィイ!」
強くなって、気配まで強くなっちまったのか、魔物が襲って来るようになりました。ちなみに、俺を追ってきてるのは、上から、蜘蛛、ウサギ、豚である。
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サーベルスパイダー
種族 魔虫
レベル77
体力 486
魔力 648
筋力 162
敏捷 972
物防 486
魔防 648
スキル
天駆レベル4 剣術レベル5
8本の足全てが刃の様な形状の蜘蛛。ひどい時は空を駆けながら美しい八刀流を見せてくれる。一応、普通に糸も出せる。
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スマッシュラビット
種族 魔獣
レベル64
体力 378
魔力 680
筋力 952
敏捷 1078
物防 282
魔防 282
スキル
天駆レベル3 身体強化レベル3
真っ白な毛並みを持つかわいいウサギ。しかし、その足から繰り出される蹴りは凶悪を極め、大体は返り血を浴びて紅いウサギになる。
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身体強化
分類 スキル
説明
魔力を消費し、発動者の筋力、敏捷、物防を上昇させる。上昇する最大値は発動者のステータスの スキルレベル × 10 パーセント。
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ピグメタル
種族 魔獣
レベル62
体力 660
魔力 396
筋力 528
敏捷 528
物防 1056
魔防 792
スキル
採掘レベル6 隠密レベル3
鉱石を主食とする豚。食べた鉱石の特徴が背中の皮に現れ、堅牢な甲殻を作り上げる。金属製の装備を持ってたりすると突っ込んでくる。肉は柔らかくて美味。
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採掘
分類 スキル
説明
鉱石を無事に採取出来る確率を上げる。ただし、確率が上がるだけなので結局は運任せ。
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隠密
分類 スキル
説明
気配を薄くする。ただし、相手の探知のスキルレベルが自分の隠密のスキルレベルより高い場合は集中すれば感知は可能。探知がなくても、薄くするだけなので解らないことはない。相当感覚がよければ。
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1匹は完全に俺を食いに、1匹は俺の武器 (アダマンタイト製)を食いに、1匹は理由は分からないが兎に角追いかけてきている。
豚の攻撃は体当たりだけだからまだましだが、ウサギと蜘蛛が凶悪極まりない。
蜘蛛が俺の心臓を貫こうと空中を跳躍しながら襲いかかって来たと思ったら、ウサギが俺の首に鋭い蹴りを入れようとする。もしも1発でも貰ったら総攻撃を貰ってあの世行きだな。むしろよく俺紙一重で躱しきれてるな。
と、そこでウサギが攻撃を止め、タメの体制に入る。本当なら今のうちに葬り去りたいのだが、俺に攻撃をし続ける蜘蛛がそれを許さない。
蜘蛛の剣術は訓練の時に横目に見たクラスメイト達のを遥かに超えており、その手数で俺に襲いかかる。
「いってえ!ちくしょう!」
今は二本の足で地面に立ち、六本の腕で俺を切り刻もうとする。クラウディアの革鎧は蜘蛛の足を食らってもビクともしていないが、それ以外のところに当たった攻撃は少しずつ俺の体を傷つけていく。
たとえこっちが攻撃に転じようとも、1つの足でその攻撃を弾き、その隙を突いて反撃をしてくる。まさに、攻守共に隙はなかった。正面の相手には。
「キシャァァァア!?」
タメが終わったウサギが、弾丸のごとき速度で俺に突っ込んで来る。射線上にいた蜘蛛を巻き込みながら。俺はなんとかギリ避けれたが、後ろから痛烈な一撃を貰った蜘蛛はそのまま木をへし折りながら吹っ飛び、絶命した。
あれ?蜘蛛ってこの中じゃ一番レベル高くなかったっけ?と思ってみたりもするが、このウサギが攻撃特化型だから仕方ないのかもしれない。
しかし、そんなことを考えている余裕はない。蜘蛛をぶっ飛ばしたウサギは、またタメに入り、今度は紅い光を放ち始める。身体強化の光だ。
そして、横から豚が突っ込んで来て、それを避けた直後、ウサギは大砲の如き勢いで飛来して来る。
「ガッ!?」
俺はそれを避けきれず、被弾する。だが、その直前にウサギが飛んで来た場所に剣を構え、防御に出ようとした。
結果、ウサギは真っ二つになり、その勢いはそのままに俺に激突した。もし、鎧のないところに当たっていたらと思うとゾッとする威力だ。
グシャッ!と言う生々しい音と共に、ウサギが地面に落下する。綺麗な断面が姿を見せており、それがまた生々しい印象を与える。
残されたのは無駄に硬い豚のみだ。速度は俺より早いが、体当たり以外の攻撃手段を持ってない以上然程問題はない。
よく目を凝らして観察していると、甲殻が背中の真ん中くらいを境目に違う性質を持ったものに変わったいる事に気づく。鉱石の特徴が現れるといっても、それが混じりあう事は無いのだろう。
それに気付いた俺は、その境目に向けて剣を振り下ろす。ジュッ!という音とバリッ!という音を響かせながらその刃は豚を貫いた。
「ブヒィィィィイ!?」
豚は苦痛に悶え暴れるが、その動きは鈍くなっている。剣に付与された電気の力がその体を痺れさせているのだ。
そして、その隙を見逃さずに剣を力いっぱい押し込む。「ブヒィ……・」というか細い声をあげながら、豚は絶命した。
「はあ、はあ、やっ、やっと終わった……」
結局、蜘蛛が仲間割れ、ウサギが自滅、豚が俺に殺された感じだが、1対多、かつ全員俺よりレベルが高いと言うのはやばかった。人間の、装備というアドバンテージの大きさを実感した瞬間だった。
鎧を着けていないところは、蜘蛛によって切り傷が大量に出来ており、鎧の所もウサギの飛び蹴りによって大きなダメージを負っている。さっさと拠点に戻って、スキルの鍛錬の為に作ったポーションを飲んだほうがいいだろう。ご丁寧に石の容器を作って入れてあるので1から作る必要は無い。
あと、俺は今割と興奮している。この1週間近く、1回も肉を食べていなかったのだ。それが、今は目の前にある。ウサギと蜘蛛の味は知らんが。
と言うわけで、鹿の時と同じように解体を始める。ウサギは魔石と肉と骨と毛皮、豚は魔石と肉と骨と甲殻、蜘蛛は魔石と脚と甲殻と糸、そして肉だった。正直、レベル関係なくウサギが1番やばかったと思うのだが、取れた肉も素材も1番少なかった。毛皮も骨も小さいから大したもの作れなさそうなんだよな。ファストクリエイト使えば関係無いけど、防御は割と紙だったから性能は期待できないだろうし。
有用そうな素材は豚の甲殻と、蜘蛛の甲殻と、糸だ。確か蜘蛛の糸は普通の奴ですら同じ太さなら鋼鉄より頑丈って言われてるらしいからな。色々使い道はあるだろう。甲殻は、動きにくくなるかもしれないけど頑丈そうな装備が作れそうだからな。籠手とかいいかもな。
蜘蛛の肉は……どうなんだろうな。正直、食べたくねえ。でも、見た目カニに似てるんだよな。解体してる時、身を引っこ抜いた感覚もカニだったんだよな。……まあ、食べるしかねえか。食べれるものは食わねえとな。
とまあ、リスクの代償か大量の収穫があった。これで、また少しは装備も充実するだろう。
そう思いながら、俺はあの洞窟へ戻るために歩き始めた。……解体して少しでも軽くしたつもりだったが、三体分の死体だったので、結局運ぶのに相当苦労した。
次回、メインヒロイン登場。残念ながら美雪ではありません。




