5話 転移した先はヤバそうです
気が付いたら、俺は森の中にいた。恐らく、あの男が投げた石はテレポートとかそんな感じの効果があったのだろう。
正直、俺はこっちの世界の普通の森でも、生きていける自信はない。全ステが1じゃ当然だ。しかし、この森は明らかに普通の森では無かった。
俺は、取り敢えず何か使えるものがないか探すために、周りの物に鑑定を使った。そしたら、
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特上薬草
分類 アイテム
レア度 かなりレア
説明
普通とは比べ物にならない程の治癒の力を秘めた草。食べるだけで、致命傷でもない限りすぐに直すことが出来るほどの異常さを持つ。
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劇毒薬草
分類 アイテム
レア度 かなりレア
説明
圧倒的量の毒を持つ草。たとえ毒耐性を持っていてもそれすらも貫き、30分後には対象を絶命させる。解毒するには、これを上回るような圧倒的な解毒力を持つものを使うしかない。
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超解毒草
分類 アイテム
レア度 かなりレア
説明
圧倒的解毒力を持つ草。ありとあらゆる毒に対して効果があり、これで治せない毒はあんまりない。
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アダマンタイト
分類 アイテム
レア度 かなりレア
説明
圧倒的重量と、圧倒的硬度を兼ね備えた鉱石。これで作られた装備は冒険者達の憧れである。
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辺り一帯、こんな感じのアイテムのオンパレードである。小石が普通にアダマンタイトとか、生えてる草が大体トンデモ効果を持ってたりするような森が普通の森のはずがない。
要するに、絶望である。もちろん、俺のステータスを確認してみても、
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黒野 海斗
種族 人間
レベル8
体力 1
魔力 1
筋力 1
敏捷 1
物防 361 (360)
魔防 1
スキル
剣術レベル1 鑑定レベル10 隠蔽レベル10 《創造》レベル4
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というようないつもの光景が見えるだけである。
俺のステータスが、こんなんじゃなけりゃな……
そう思いながら、俺はステータスの値に意識を集中させる。すると、
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体力 現在のステータスは1です。
ポイントを振り分けて下さい。
残りポイント 720
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……は?
俺は、頭の中に浮かんできたこの画面に唖然とする。
え?振り分け?残り720?ステータス上げれるの?
正直疑問に思いながら、適当にステを割り振ろうとする。ステは6種類あるから、とりあえず6等分だ。
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体力に120ポイントを割り振り121にします。
よろしいですか?
注意!この数値は後から変更出来ます。
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変更出来んのかい!と内心突っ込みながらも、ステを割り振って、確認する。
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黒野 海斗
種族 人間
レベル8
体力 121
魔力 1
筋力 1
敏捷 1
物防 361 (360)
魔防 1
スキル
剣術レベル1 鑑定レベル10 隠蔽レベル10 《創造》レベル4
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上がってるな。無事に。もう、体力は1じゃ無いんだな。あれ、涙が出てきた。
俺は、この感動を味わいながら、他のステータスも同じように割り振っていく。勇者としてはまだまだ弱いが、個人的にはもうこれで満足だ。ステータスの割り振りが出来るのは多分《創造》のお陰だろうな。自分の体を好きに組み立てられるみたいな感じだろう。
これなら、野生動物位になら渡り合える!さあ、頑張るぞ!助けが来るまでこの森で生き延びるか、頑張ってこの森から脱出するか。どっちが先か。どちらにしろ、俺は、生きて見せ……
ガサッ
……意気込んでたのに、邪魔しないでくれよ。えっと、あそこにいるのは……鹿?なんか真っ白だけど。野生動物か?でも、角が普通より大きいから魔物か?まあ、調べりゃ解るか。
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クラウディア
種族 魔獣
レベル91
体力 1334
魔力 576
筋力 960
敏捷 1334
物防 576
魔防 576
スキル
天駆レベル7 縮地レベル5
夢幻列島に生息する鹿の魔物。草食とはいえ、空を飛び瞬間移動するその姿を捉えるのは至難の技。
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天駆
分類 スキル
説明
空中を走ることが出来るようになる。走れる歩数はレベルの二乗。地面に降りることでカウントがリセットされる。
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縮地
分類 スキル
説明
一定距離を瞬間移動出来る。移動出来る距離はレベル×5メートル。目的地への間に障害物があるとき、または自身の身動きが出来ない時は使用できない。クールタイムは3秒。
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退避ー!木の上へ逃げろー!いや、木の上でもへし折られたら終わるけど。兎に角逃げろ!百華の2倍の強さ?体力と敏捷千以上?勝てるか!んなもん!せめてアダマンタイト製の装備が欲しいわ!いや、あっても瞬殺だろうけどな!
取り敢えずそそくさと木へ登る。ステが上がって力がみなぎってるのでそこまで難しくは無かった。恐怖は凄まじかったが。
もっとも、その肝心の化け物はのっそのっそと歩き、普通に草を食っている。ここの島の動物は流石に毒とそうでないもの位は見分けがつくか。毒食ってお陀仏してくれれば気が楽なんだけどな。
そもそもレベル91ってなんだよ!草食だろ!?なに?ここってそこまでやばいところなの?助け来るの?なんか助けが速攻でミンチになる未来が見えるんだけど。
そして、適当に草を食いながらクラウディアは歩き去る。それと同時に、俺はため息をつく。
少なくとも、今のままではこの島で生きていくことは出来ない。
だから、まずはせめてアダマンタイト位を加工出来る位にはなろう。多分創造のレベルが7位あれば出来ると思うんだよな。本来、騎士団長のバルスさんでも剣術がレベル7だからそこまで上げるのは苦難の道な筈だが、レベルアップに必要な経験値は減ってるようだし、ファストクリエイトを使えば短時間でアイテムを作り出せるから多分そこまで時間はかからないだろう。
まあ、そんなことより今は重要な問題があるんだよな。今、思いっきり夜中なんだよ。夜に飛ばされて来たんだから当然だけど。要するに、安全に眠れるところが必要なんだよね。なんかそこらへんの石とか木とかが仄かに発光してるから周りは見えるけども。
んー……。洞窟とかねえかな。あれば、石とかを使って出入り口を小さくすれば十分家として機能するんだけど。
という訳で、洞窟や他に身を隠すのに良さそうな場所を探す。途中何回かクラウディアを見かけたが、こっちが襲わなければ特に襲ってきたりはしないようだ。何回か背後を取られてたけど、そのまま草を食ってたしな。
しばらく歩くと、何やら洞窟っぽそうな場所が見えた。入ってみると、中には光る鉱石くらいしか無かったが、スペースも重要だし、深くまで続いている訳では無いので拠点とするにはぴったりだった。ちなみに、光る鉱石を鑑定してみたら、
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光明結晶
分類 アイテム
レア度 結構レア
説明
光属性の力を秘めた石。周囲の魔力に反応し、光り輝く。周囲に魔力が無くても、魔力を込めれば光り出す。
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という、照明にはぴったりの鉱石だった。外で光ってたのも同じようなものだろう。つまり、この島はそこらじゅうに魔力が漂っているということだ。
強力な魔物も、数多くいるだろう。しかし、今はそんなことよりも、安全な場所を見つけた安堵からか、猛烈な睡魔が襲って来た。
その睡魔に負ける前に、そこらへんの石をファストクリエイトで石レンガに加工し、出入り口が俺一人がギリギリ通れる位に調節し、倒れるように眠りについた。
ステータスの変更について
レゴブロックが海斗を構成していて、それを崩して組み立て直しているみたいなイメージ。材料はレベルアップで増量。
決して無制限に強くなれる訳ではない。どんなにレベルアップしてもステの合計は一般男性並みです。今のままでは。




