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古墳に入ったら異世界の姫様の協力者にされちゃったので、精霊を仲間にして日本を救います!─ We are enlisters. Save the princesses of Emulia. ─   作者: まりんあくあ
地球編 第七章 思念波の威力

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おまけSS   詩雛のひとりごと2

ごめんなさい。またもやお待たせしてしまいました。

連載一周年記念Twitterアンケートで同率首位だった、おまけSS 詩雛のひとりごと2をお送りします。


PVが20000超えました!ありがとうございます!!


大幅に加筆改稿しました。(05.12.17)

 あたしは小鳥遊詩雛(たかなし しいな)。ぴっちぴちフレッシュな小学四年生だよっ。幼馴染おさななじみで大親友の守川怜奈もりかわ れな、れーちゃんからはいつもしーちゃん、て呼ばれてる。


 三年生の春休みに転校してしまったれーちゃん。ずーっと一緒だったれーちゃんがいなくなってあたしは退屈たいくつで死にそうになってた。れーちゃんと一緒じゃないと何をしてもつっまんないんだよねー。


 ゴールデンウィークに久しぶりに会える予定だったのに、父さんたちの仕事が入っちゃってドタキャンされちゃったし!

 それが夏休みに父さんとおじさんが一緒いっしょに仕事することになって、そのついでにれーちゃんをおじさんが連れてきてくれることになったんだ。その話を聞いた時は嬉しくて飛び上がっちゃったよ。


 久しぶりに会ったれーちゃんはちっとも変わってなかった。これから毎日会える! わくわくするよねっ。


 今日はいよいよ古墳に入れる日だ。まだ見ぬお宝のにおいがぷんぷんするよっ! だってさ、父さんが言ってたけど、この古墳はまだ盗掘とうくつされたことがないみたいなんだって。


 ということはだよ? められたまんま、そのままでお宝が埋蔵まいぞうされてるってことだ。


 あたしさ、知ってるんだ。古墳を作れるのはお金持ちの貴族(あれ? ごうぞくっていうんだっけ? ま、どっちでもいいや)か王様(あれ、おおきみ? 天皇? どれだっけ?)だけだってこと。この古墳から金銀財宝がザックザク見つかる可能性があるってことだよね? うわぁ、楽しみすぎるー!


 そんな感じでめちゃくちゃ楽しみにしてたんだけど、簡単には入れてもらえなかった。くすん。古墳ってさ、お墓だから中に入ってのろわれたりしないように(ん? 父さんは亡くなった人たちに挨拶あいさつするようなものだ、とか言ってたけど、それって結局、驚かせてうらまれたくないってことだと思わない?)きちんとおはらいをしてから入るらしい。


 大人ってめんどくさいよね。ま、古墳にピンポーンなんてないし、入口をノックして入るわけにもいかないからね、仕方ないか。


 それから神主さんが来て、なんかうんたらかんたら言って白い紙切れを振り回したら、ごきとうというやつは終了した、んだけど!


 古墳の入口はびーっしり石で固められていて簡単には入れなかった。ですよねー。そりゃあお宝満載(まんさい)の穴に簡単に入れてくれるわけがない。しかも、石一つ一つまで大事な研究資料だとか言ってさ、丁寧に外しては運び出してるんだよ。


 もー! いつになったら入れるんだよっ!

 

 最初はぶち切れてイライラしながら待ってたんだけど、あんまり長い時間待たされ過ぎてだんだんひまになってきた。


 思わず、ふわあ、と大きなあくびをしたら目に涙がたまった。ちょうど同じタイミングでとなりにいたれーちゃんもあくびをしていた。さすが大親友。


 れーちゃんは寝不足気味だったらしい。今日の発掘が楽しみすぎて早起きしたからだって言ってたけど、きっと夜もわくわくしてなかなか眠れなかったに決まってるよっ。れーちゃんはそういうやつだ。いつでもすきあらば妄想もうそうモードに突入する変人だからね。


  あたしにも寝不足か、って聞くから、合わせて昨日の夢が変だったから、ってことにしておいた。


  でも変な夢を見たのは本当だ。

  夢? 記憶? あたしじゃない誰かの記憶を夢に見たようなそんな感じの変な夢だった。


  誰かが『こわいっ!』 ってさけんで眼を閉じたその一瞬の映像が見えたって感じ? 周りには他にもたくさんの人がいて、みんな同じような格好かっこうをしていて……? それを別の誰かがその人に振り向いて何か叫んでいたような……。


 そんな変な夢だった。しかもその人がそれまで見ていた大っきなモニターに映っていたのは、見たことがない形をしてたけど、たぶん宇宙船だと思う。


 その話をするとれーちゃんも「宇宙の夢を見た」って言った。れーちゃんの夢では、誰かが宇宙空間にいてその人が宇宙を見渡していたそうだ。何、そのファンタジーな夢は! とってもれーちゃんらしいよ……。


 そんなしょーもない話をしているうちに父さんが呼びに来てくれて、とうとう古墳に入れることになったよ! 準備万端(ばんたん)整えて、やる気満々中へ進む。


 真っ暗(やみ)を進んでいくなんて探検家になったみたいでわくわくするよねっ。れーちゃんもキラキラした目をしながら、通路を上から下まで照らして「すごい。石室だ」とか何とか言ってすでに感動している。


 これはまた妄想モードに入らないように注意しておかないと。って思ってたら、すぐ奥の方に明かりが見えた。先に入ってるおじさん達が撮影に使っている照明の光だろう。あの光の先にお宝があるにちがいないよっ。


 わくわくしながらずんずん進んでいくと、大きな部屋に着いた。うっすらと浮き上がって見えたのは、巨大な石で出来た箱。でんでんでんと三つも並んでいる。どれも同じ屋根みたいな形の石でふさがれている。これがひつぎだろうけど今はどうでもいい。それよりもお宝だ。


 お宝はっ!? とおじさん達が撮影しているところにいそいそと近づいていく。ドキドキしながらのぞき込んだら、ただの土器だった。なんだ、つまんない。こんなのお宝じゃないよ。金銀財宝は!?

 

 あたしはきょろきょろと穴の中を見回した。右の奥の方にも何かあるっぽい。だけど、キラキラ光って見えるものはなさそうだ。お宝、ないのーっ?


 さらに首を回して棺の向こう側も見てみたけど、壁だけで何もなさそうだ。入口の方へずっと視線を流していくと、んん? 入って来たところの右の壁沿いに()()()()()気配がする。


 ……なんだろう? うす暗くてよくわかんないよ。目をらしてじーっと見ていると、だんだん目が慣れてきて少しだけ見えてきた。


 人、みたいに見えるけど。動かないしな。人形? こういうなぞの答えをくれるのはれーちゃんだよね。ちらりとれーちゃんを見ると……。ああ、やっぱり。目を閉じて幸せそうな顔をしている。仕方ない。


 あたしはれーちゃんのそでをぐいっと引っ張ってれーちゃんを現実世界に連れ戻すと言った。


「何かいる」



さらにごめんなさい。ここで終わったらキリが良くないですよね。


ということで、次回に続きます。次こそ遅れずに投稿出きるように頑張ります。


ブクマ、⭐️、いいね、お待ちしています。感想も下さいっ!! つべこべ言わずにさっさと投稿しろ!って お叱りでも甘んじて受けます(泣)


コラボのしーちゃんの口調に合わせて加筆改稿しました。よりしーちゃんらしさのある文になったと思います。


コラボの宣伝です。

「しーちゃんが行く!~絶望の箱庭~鳥籠の姫君~のワールドエンドミスティアカデミーにお邪魔しました!」


 https://ncode.syosetu.com/n0156hr/


詩雛が怜奈を連れて転移。二人で学園にお邪魔したところです。本編では怜奈と会った初日のことになります。しーちゃんがやりたい放題にしているコラボもお楽しみいただけると嬉しいです。こちらも応援よろしくお願いいたします。


それでは、また お会いしましょう。



皆様に、風の恵みが共にあらんことをお祈りいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] しーちゃんの軽妙なトークがらしくて、とても楽しかったです。なんでも楽しめそうな元気な子で良いなぁと思う次第です。金銀財宝は確かに見てみたいしわくわくしますよね。気持ちはわかります。そんなと…
[一言] 今回はしーちゃんの独り言って事でしーちゃん視点での話はやはり面白かったですね(՞⸝⸝•̀㉦•́⸝⸝՞) 引き続き楽しむお話になりました! 更新お疲れ様です(՞⸝⸝•̀㉦•́⸝⸝՞)
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