十五話 旅立ちの日(2/4)
俺と王様は城の中庭を進んでいく。
この奥に、王家の宝物庫から取り出した特別な鎧があるらしい。
旅立つ俺のためにわざわざ用意してくれたんだとか。
「勇者として相応しい鎧だと思うぞ?
見た目よし、性能よしの優れものだ」
「いいんですか?
そんなすごいの俺に渡しちゃって」
「なあに、誰も使わなければただの肥やしだ。
元々ワシの趣味で集めたものだからのう。
ワシには着こなせなかったが、そなたなら大丈夫だろう」
謎の信頼感。
王様の中の俺はかなり万能な戦士らしい。
『俺様のイメージに引っ張られてんじゃねーか?
俺様は天才だからな!』
それはあるかも。
外見は少なくともシックだからな。
俺というよりシックの強さを期待されてるんだろう。
「さあ、鎧はこの先にある。
これを使いこなせれば、魔王の元なぞ簡単にたどり着けようぞ!」
でかいアーチをくぐった先、そこに待っていた鎧やいかに………………………。
俺は自分の目を疑った。
こんな鎧があっていいのかと。
白い頭、白い腕、白い足。
襟元に黄色を添えて、胴体は青色。
そして脇腹の部分はアクセントに赤色を。
額にはVの字になったアンテナをつけて、全身がメタルコーティングされた、その鎧は…………。
「西の大国メカリカが造り上げた究極の鎧!
名付けて!RXー78ぞ!!」
「ガ○ダムだこれええええ!!!」
なぜバ○ダイのプラモデルがここに!
ア・○オア・クーから逃げたのか?
自力で脱出を!?
「何!知っているのかマサヨシ!?」
「知ってるもなにも俺の故郷で生まれたホビーアイテムですよ!!」
どこからどう見てもモロ被り…というか絶対わざとだ!
間違いなく異世界人の仕業だ!!
何やってんの!?
著作権ないからって好き放題やりすぎじゃね!?
『オメーら異世界人は文化の破壊とか何も考えねーのか』
すんません!!
代表して謝ります!!
「うむぅ…近年流星のごとく現れメカリカの技術向上に一役買った若き天才技師が自らデザインしたという、画期的な鎧だと聞いていたんだがのう…」
そりゃあ画期的でしょうね。
連邦のモビ○スーツは化け物だからね。
「…着てはくれんのか?」
王様が期待の眼差しで見つめてくる。
止めてくれ…そんな目で見ないでくれ…。
「ちょっとこれは…いろいろと問題がありますから…」
具体的に言えば作品名が変わっちゃう。
頭に機動戦士ついちゃう。
魔物相手じゃなくて、人間同士の果てしない戦争が始まっちゃう。
「しょうがないのう…。
反応を向上するための特殊な加工までされているというのに…。
代わりの物を用意させるわい」
それ余計に俺じゃ扱えない機体じゃないですか…。
ニュータ○プ専用機ですよ、もはや。
ブツブツ言いながらも、王様は部下に命じてガ○ダムを片付けてくれた。
そして別の服を用意するため、城の中に案内されたのだった。
──────────────────
王様に連れられてドレスルームに行くと、俺の新しい服がマネキンにかけられていた。
「今度こそ文句あるまい。
若干軽装ではあるが、そなたはそっちの方が好きそうだからの」
好みわかってたなら最初から出してくださいよ…。
でもまあ、確かにこれなら文句はない。
ライトグリーンの長袖服にベージュのズボン。
水色のマントは手触りがすべすべになっていて、裏地がねずみ色のリバーシブルになっている。
ライトグリーンのブーツは履き心地もよさそうで軽い素材だ。
「いいですね!気に入りましたよ」
「そうだろう。
その凶悪な顔には似合わんが、中身のそなたを引き立てるには十分だろうと思ってな」
『凶悪!結構なことじゃねーか!
おいマサヨシ、こんなゴミみてーな服は次の町で変えて、全身黒で統一しようぜ。
転生者らしくな!』
いや、別に全身黒で統一するのが転生者の特徴なわけじゃないだろ…。
それに、個人的にこの明るい緑色が好きだから変えたくないし。
『俺様は嫌いだ!
こんな色じゃ隠密行動がとれなくなるじゃねーか!』
今後はそこまで隠れる必要に迫られることもないだろうから諦めろ。
『つまんねーの!けっ!』
俺が服を見回していると、王様が話しかけてきた。
「…そなたは、ワシのことを恨んでおるか?」
突然何を言い出すんだこの王様は。
俺は王様を横目に見て返答した。
「恨んでるなら、シックの身体に入れられた時点で「あなたを恨みます」って言いますよ」
「それはそうだろうが…」
『そりゃどういう意味だ?』
そのまんまだよ。
王様はまだ俺を呼び出したことを気にしているのか。
…いや、気にせざるを得ないのか。
自分の決断で関係ない人物を死地に追いやるというのは、どうにも目覚めが悪いのだろう。
本当、王様というよりただの親戚のおじちゃんみたいだ。
王様はさらに質問を続けた。
「…元の世界に戻りたいと、考えたことはあるか?」
元の世界に戻りたいか、ね。
似たような質問だけど、核心に近い。
あんまり深く考えないようにしてたけど、そうだな…。
「戻りたいか戻りたくないかで言えば…ちょっと、戻りたいですね」
王様はハッと驚いた顔になった。
意外にも、シックもこの発言に反応したのだった。
『お?てっきりこの世界で死ぬ覚悟があるのかと思ってたが…。
なんだ、まだ未練あんのか』
そりゃあるよ。
鮎のこととか、家族とか友達だって。
俺があの世界で過ごしてきた十七年間は、確かにこの魂に刻まれてるんだから。
何も思わないなんてことはない。
きっと今から帰れば、無人島で十年過ごした少年のように泣いて再開を喜ぶ気がするよ。
でも…。
俺は王様に向きなおって答えた。
「向こうの世界にも俺を心配してくれる人がいますからね。
その人たちに会いたいかと言われればその通りです。
でもほら、今はこんな身体じゃないですか。
このまま俺が帰っても、向こうでは“南正義”は死んだ人間で、俺は“南正義を自称する何者か”でしかないんですよ。
いくら口で言ったところで信じてくれるかわかりませんし。
それで拒絶されるくらいだったら、その人たちの平穏無事を祈るだけにして、この世界で生きていこうかなって思ったんです」
王様は俺の話を聞いて「そうか…」とうつむいてしまった。
ああもう、いちいち繊細な人だな。
「勘違いしないでほしいんですが、俺はこの世界のことも気に入ってるんですよ。
魔法とか科学とか世界の風景とか、俺がまだ知らないことがたくさんありますから。
王様だって、知らないことを知るのは楽しいでしょう?
せっかくだから第二の人生的な感じで、楽しまなくちゃ損じゃないですか。
だから俺は、この世界で自分のやりたいことだけをして生きていきたいんです」
「…それで命を落とすことになってもか?」
「ええ。悔いは残らないと思います。
一度それで死んでますし!あはは…」
自分でも乾いた笑いしかでないジョークだ。
でもまあ、事実だし。
自分がしたことに悔いはない。
俺が前にでて身代わりになったから、あのおじさんは死なずに済んだ。
それで俺が満足してるのだから、それでいいのだ。
王様は顔をあげ、優しく微笑んだ。
「……であれば、これ以上言うのも野暮というものか。
マサヨシよ、改めてよろしく頼む」
「ええ、お任せください」
そうして、俺も微笑みを返すのだった。
服を着替え終わると、それを見計らったかのようにメイドさんが台車を運びつつ数人やってきた。
綺麗に飾られたその台車の上には、白銀の剣と鞘が置いてある。
「もう一つ、旅に出るそなたにこれを進呈しよう。
名をプライマリーソードという。
そなたの為にこしらえた特注品だ」
王様はプライマリーソードを手に取り俺に渡した。
ゴテゴテした装飾もなくシンプルな剣だ。
程よい長さで、重すぎることも軽すぎることもない。
手に馴染む、という言葉がふさわしい感覚だ。
「いい剣ですね。気に入りました」
満足してプライマリーソードを眺める俺を見て、王様はうむと頷いた。
「魔物以外にも人と剣を交える機会は必ずある。
確実に勝利を納めたいならば切れ味の鋭い剣で戦えばよいが、そうした剣では奪わなくてもいい命まで奪ってしまうかもしれん。
そなたはいまだ技量不足だからな。
加減の仕方などわからんであろう?」
「は、はい……」
たしかに、やたら切れ味のいい剣でもそれはそれで扱いに困りそうだ。
「その剣は普通に扱う分には大して切れはしない。
感覚的には木刀とさほど変わらんだろう。
しかしそなたが『敵を切りたい』と意思を込めると、剣に埋め込まれた魔力が反応し切れ味が格段に増すのだ。
この剣を使いこなせるかは、そなた次第というわけだな」
「臨機応変に使い分けられる、と」
テレンスみたいに武器を知り尽くしてるなら別の剣を用意すればそれで済む話だろうけど、俺にそんな器用な真似はできない。
一本で二つ以上の役目が果たせるなら、これを使いこなさない手はないだろう。
なんともお得な貰い物だ。
……こんなに貰ってばかりでいいのかなあ?
『言っとくが、熟練の魔法剣士なら普通の剣でも逆に切れ味を落とすことだってできるんだぜ。
その剣は言うなれば、テメー専用の若葉マークだ』
これに頼ってる間はまだまだ半人前ってことか……。
まあ、それくらいがちょうどいいよ。
うっかり人を殺しちゃった、なんてことはしたくないしな。
俺は鞘に剣を納め、しっかりと腰に装着した。
「じきに旅立ちの儀を執り行うからの。
それまでは自由にしても構わんが、時間には間に合うようにな」
「わかってますよ。九時に大広間ですよね」
「うむ。
ワシは準備があるから先に行くぞ。
また後で会おう、マサヨシよ」
そう言って、王様はその場を後にした。
さて、自由時間と言ってもやることはない……。
どうしようかな。
ドレスルームを後にすると、すぐ近くにアネモネ団長が壁にもたれ、腕組みをして立っていた。
「ふふ、ずいぶんよい代物を貰ったようだなマサヨシ殿。
似合っているぞ」
「アネモネ団長!ありがとうございます!
…そんなにいい物なんですか?」
俺は疑問に思って質問した。
聞けば、どの装備にも【魔力の糸】という、職人魔法使いが端正込めて作った特殊な糸を用いているので、破れにくく頑丈にできていて、暑さ寒さはもちろん防火・防塵・防水も完璧なのだとか。
その上、マントには若干の魔法反射効果までついているらしい。
さすがは王族の用意した服。
色々効果てんこ盛り。
「団長は旅立ちの儀の準備とか大丈夫なんですか?」
「私がやることなど、堅苦しい服を着て後ろ手を組み仁王立ちするだけだ。
大した準備などないさ」
まあ確かに、基本的な進行は王様がやるだろうし、アネモネ団長のやることは少ないのか。
騎士団のみんなが剣でアーチを描いたりとかしてくれるのかな?
そういうの、ちょっと楽しみだな。
「……不思議だな。
たった半年だというのに、君と別れるのが惜しい気分だ」
アネモネ団長は急にしおらしくなり、寂しそうな笑顔を見せた。
美人なだけに、その表情にはドキッとさせられる。
「え、あ、その…お、俺もです。はい」
うぅ…どもってしまった。
大人の女性のこういうちょっとした色気にはあまり耐性がないのだ。
同年代なら緊張せずに話せるのだけども。
「ふふ、それは嬉しい限りだな。
私ももっと、君のことを知りたかったよ…」
団長がゆっくりと俺に近づいてくる。
こ、この流れは…期待してもいいのか!?
春到来か、俺!?
……………いや、この雰囲気は違う!!
俺は空気の変化を感じ、浮かれ気分を吹き飛ばして咄嗟にプライマリーソードを引き抜こうとした。
………が。
既にアネモネ団長のレイピアは俺の喉元まで迫っていた。
その先端を喉仏の数センチ前で止めている。
だ、駄目だ…早すぎて何も見えなかった…!
アネモネ団長は無表情のまま、俺の目を見て呟いた。
「お前はあの時、私を助けたのか?」
答えが帰るはずのない質問。
“俺の奥にいるもう一人”に向かって投げられた疑問。
いないはずの人間に対して送られた言葉。
絶対にそうだと確信しているような問いかけ。
そして、俺の頭の中でぶっきらぼうな声が響いた。
『知るか。テメーで勝手に都合のいい解釈してろ』
聞こえるはずがない返事。
伝わるはずのない回答。
仮に聞こえていても、こんな言い方ではまともな捉え方などされまい。
いつだって真実を直接口にしようとはせず、誤魔化して、自分を悪役に見せようとしている。
殺人衝動は本物なんだろうし、自分の意思で人を殺していたのも事実なんだろうけど…。
この男は、例え死んでも自分の本心を誰かに打ち明けることはないんだろう。
「…ふ、ふふ…ふっふっふっ………」
やがてアネモネ団長は堪えるように満足そうな笑いを漏らした。
そしてレイピアを素早くしまうと、いつもの穏やかな顔に戻る。
「初めの頃に比べると本当に強くなったものだ。
いずれ私と本気で手合わせできるまでに成長する日を待っているぞ、勇者マサヨシ殿」
「は、はい…頑張ります…」
冗談じゃないよ…と思いつつ、俺は苦笑いを返したのだった。
そして真っ赤な髪をなびかせ、片手をあげつつ団長は去っていく。
ああ、ホント怖かった…。
腰が抜けるかと思ったよ。
団長、いつからシックがこの身体に戻ってきてることを疑ってたのかな。
『初めからだろ。
俺様があんな茶番でくたばるわけねーって思ってたんだろうさ』
…そう思っててほしかったってことか?
『殺すぞクソガキ』
はいはい。
そういうことにしておくよ。
『…チッ』
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俺は特にやりたいこともないので城の中をうろうろ散歩していた。
もうすぐこの城ともお別れか。
…長いようで短かったな。
普段は兵士や使用人さんたちがそこそこ行き交うこの城も、今は俺の旅立ちの儀のために色々駆り出されているようで、ほとんど人が通らない。
別の場所からはわいわいがやがやと騒音がするだけに、よけいにこの空間だけが切り取られてしまっているような雰囲気を覚えた。
そんな中、人の気配を感じた。
その方向を向いてみると、シーナ姫がバルコニーから外を眺めているのが見えた。
隣に立ってシーナ姫が見ている方を覗くと、旅立ちの儀の準備に奔走している人たちの姿があった。
シーナ姫は俺の方を見ることなく呟いた。
「…もうすぐ、行ってしまわれるんですね」
これで今生の別れになるかのような言い方だ。
シーナ姫は、英才教育を受けたり父親が旅で得た経験を聞いたりして様々なことを学んでいるのだろう。
俺はある程度本や学校で学んできたけど、そんなものは姫の知識量の足元にも及んでいない。
だから、俺が魔王の元に向かうということがどれほど恐ろしいことかを理解しているのだ。
「そんなに心配しないでよ。
余裕ができたらシーナ姫の顔を見に来るからさ」
安心させようと思って発言したが、シーナ姫は語気を強め反論してきた。
「その余裕ができないと言っているんです!
もしかしたら、明日には死んでしまっているかも…」
心配してくれるのは嬉しいけど、どんだけ俺は弱い存在としてみられているんだ…。
スペ○ンカーか。
膝以上の段差から落ちたら死ぬのか。
「今なら前言撤回したって誰も責めません。
あなたは私たちの勝手な都合の被害者なんですから。
だから!だから……」
シーナ姫は俺のマントを掴んで俯いてしまった。
行きたくないと言ってほしい。
そんな声が聞こえた気がした。
俺がシーナ姫の立場だったら、同じことを言っていたのかもしれない。
自分の好きな人が自ら危険な場所へと飛び込もうとしている…。
そんなことはさせたくない、と。
俺にはまだそういう感情が芽生えた相手はいないけど、それは理解できる。
…いや、シーナ姫はできのいい妹みたいで可愛いけど。
いざ恋人だとして考えると…上手く想像できないのだ。
もちろん、その理由の大半はこの身体が原因なんだけども。
『悪うござんしたなぁ!!けっ!!』
俺だって、怖いものは怖い。
本当に死んでしまったらどうなるんだろうといつも考えているのだ。
今の俺は【降霊術】によって、“南正義”という人間として動くことができている。
でも、もし【降霊術】の条件に引っ掛からなかったら?
俺が大して純粋でもなく、ただあの時殴られて死んだだけだったら?
俺の意識はどうなっていたんだろう。
夢のようなぼんやりとした意識が続くんだろうか?
いや、脳に記憶があるのだとしたら、死んだ時点で夢を見ることだってできなくなるわけで…。
つまりそれは、本当の意味で終わりなのだ。
記憶喪失だって同じようなものだ。
南正義として生きてきた記憶がなければ、それは“南正義”という人間じゃない。
自分が自分でなくなる…それは何よりも恐ろしいことだと思う。
今の俺は本当に奇跡の上に成り立っていて、それに感謝しなくちゃならない。
俺は、今の俺の命を大切にする義務があるんだ。
………だからといって。
だからって諦めたくはない。
ここで魔王の元へ行かない選択を選ぶのは、人助けを止めたということ。
自分以外の誰かのためになることを止めたということだ。
それは俺が信じる“俺”じゃない。
“南正義”は、人を助けるために死んだんだ。
あそこで動けないような奴は“南正義”じゃない。
俺が“南正義”であるために、俺は戦い続けなくちゃいけないんだ。
例えそれが地獄の門を潜るような真似だとしても。
死よりも恐ろしい恐怖を味わうことになろうとも。
この意志が完全に折れるまで…俺は“南正義”であり続けたい。
「ごめん。その期待には応えられない」
俺がそう答えると、シーナ姫は顔をあげ、ショックを受けた表情で俺をみた。
その顔は今にも泣き崩れそうだ。
しかし俺の意志を理解して、シーナ姫は涙を浮かべながらも微笑んだ。
「そうですよね…。
私たちが望んだのは、そういう方ですものね…」
シーナ姫は未だに俺をこの世界に呼び出したことに対して罪悪感を抱いているようだ。
王様も王妃様もそれは抱いているみたいけど、それでも国のため、俺のわがままのために協力してくれている。
シーナ姫も理解できない訳じゃないだろうけど、それでも後ろ向きな考えが止まらないのだろう。
なら俺ができることは、心配性な姫様を安心させてやることだけだ。
「俺は俺にできることをするよ。
これまでもこれからも。
だからシーナ姫も一緒に頑張ろう。
この世界を平和にするために、ほんの少しずつでいいからさ」
俺がそう言うと、シーナ姫は涙をぬぐい、笑顔で答えた。
「はい…!共に魔王と戦いましょうね、マサヨシ様!」
シーナ姫や王様には、まだできることがたくさんあるはずだ。
それがなんなのかは俺には全然想像つかないけど…。
きっと、どんなことだってシーナ姫や王様…いやこの国の人たちならやり遂げられるさ。




