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賞金稼ぎは子守唄を歌う act7

「ゲホ、なんだアイツ! めちゃくちゃきめぇ!!」


ナタ男が割った扉の向こう、大きな柱にしばりつけられていたジンさんが目をまるくしながらナタ男を眺めていた。そりゃ驚きもするわよね。だってどこからどう見たってフツーじゃないもの。でも、ネクロさんはいつも通り。ふむ、なんて小さく頷いてナタ男をちらりと見ただけだったわ。


「こいつも<竜骸>憑きか。しかしここまで来るとまるでバケモノだな」

「うぇ~、なんで腕からナタ生やしてんだよ。つかそんな腕じゃモノ食う時どうやって掴むんだろうな」

「ちょ、ちょっとそんなこと言ってる場合!?」


ガシャガシャと音を立てながら近づくナタ男に対して、どこまでも暢気な二人にわたしは思わず大声をあげちゃったわ。すると、ジンさんがおぉ、なんて声をあげて周囲をキョロキョロ見回したあとににんまりと笑った。


「あっ! つか今ので扉壊れたじゃねーか!? ラッキー、これで毒死は避けられたな」

「全く。これからはもう少し女を選ぶことだな。巻き込まれる身にもなってみろ」

「そうじゃなーい! あの人が今にもわたしたちを殺そうとしているのが見えないわけ!?」


今すぐにジンさんの赤い頭を引っ叩いてやりたかったけれど、そんなこと言ってられないわ。あの二人がバカなぶん、わたしだけでも冷静で居ないと!

あらためて、わたしは大きなナタを持つ男に向き直ったわ。男は突然扉の向こうから現れたジンさんたちに戸惑っているみたいで、首をひねるような仕草を見せた。でも、それもほんのちょっぴりの間だけ。ジンさんたちがコントを繰り広げた間にナタ男はノシノシと音を立ててこちらに向かってくるじゃない。きゃ、と思わず悲鳴をあげてしまうと、その音に反応したのか男がこちらに向かってナタをぶん投げてきたわ!


「ひゃああああ!?」

「うぉっ!!?」


命からがら身を屈めてナタを避けるんだけど、背後にいたジンさんに刺さってしまったみたい。ジンさんにしては珍しく驚いた声を上げたものだから、まさか首を刎ねられてしまったんじゃないかと心配したわ。でも、その心配はいらなかった。あんなにがんじがらめにされているにも関わらず、ジンさんはすばらしい反射神経でナタを避けたらしい。彼の顔のすぐ横にナタがめり込んでいたわ。でも、刃には触れていなかったのにジンさんの頬からはドロリと血が流れ出してきた。


「テメッ……! こんな色男の顔にこれ以上キズつけんな!!」

「色男―――?」

「だぁあああっ、イチイチうっせえネクロ! とにかくお前はマジぶっ殺してやるから覚悟しろ!」


ガチャガチャと鎖を鳴らしながら憤慨するジンさん。でも、もがいてももがいても鎖は解けない。あんな頑丈な鎖を素手で引きちぎれるのはゴリラくらいだわ。しばらく身体を芋虫みたいによじったあと、ジンさんは頭から蒸気が出そうなくらいに顔を赤く染め、フギャー! と怒鳴り散らした。


「おいこらそこの木偶の坊! これ解け! んでもって正々堂々勝負しろ、きたねーだろ!!」

「……お前、本当に毒ガス吸っていたのか? 元気すぎるだろうが」


大きな柱が邪魔でネクロさんの表情はよく見えなかったけれど、彼はやつれたような声色でそう呟く。いえ、よく見てみるとネクロさんだけじゃなくてジンさんもなんだか顔色が悪かったわ。二人ともやせ我慢して耐えているに違いない。そんなところで意地を張らなくてもいいと思うんだけど―――とにかく、今はこのナタ男をなんとかしないと! でも、どうやって……?


「ゲ、」


迷っている間にも、のっそりとした動きでナタ男がこちらに差し迫ってきたわ。真っ二つに裂けた口からは魚の牙のような刃がびっしりと生えていて、さっき食べていた子供の血がぬらぬらと輝いていた。だめ……わたしなんかじゃ、こいつはどうにもできないわ! 恐怖でへたり込んでしまいそうになるのを必死で耐えて、わたしは近くに落ちていた鉄の棒を拾い上げる。


「こっちにこないでよ……!」


ぶるぶると震える手で鉄の棒を構えてみるものの、ナタ男は動じる様子も見せずにわたしにどんどん近づいてくる。こわい、怖い…………! ナタ男を見据えながらわたしは後ろに下がっていき、ついには手から棒が零れ落ちてしまったわ。すると、ナタ男は大きく腕を振りかぶってわたしの頭上にそのナタを、


「ギヒ?」


ドスッ、と鈍い音が小さく響いた。怖くて俯いていた頭をそっと持ち上げると、ナタ男のお腹に何かが刺さっていた。よくよく見てみると、それは細くて長いナイフだったわ。何かの儀式で使われていそうで、きれいな装飾の施されている。どこからこんなものが、と周囲を見回してみるとジンさんがぜぇぜぇと肩を上下させるくらい荒い息をつきながらヘヘッと笑っていた。


「あー、キモッ! 男の尻まさぐるなんて、一生やりたかなかったんだがな!」

「全くだ。気持ち悪い」

「つか、こんなもん隠してんだったらさっさと使えっつーの!」

「切り札は最後の最後まで取っておくものだ」

「あ……」


どうやら、ジンさんがこのナイフを投げてくれたみたい。あんなにぐるぐる巻きにされているのに、一体どうやって……? たぶん、ナイフを蹴って投げたんだとは思うけど、さすがにむちゃくちゃな人だ。


「グヒ、ギャハ……!」


ナタ男は気持ちの悪い笑い声をあげながらわたしから視線をはずし、二人のもとへ近づいていった。ナタ男はジンさんの前で歩みを止めると、腕のナタを彼に振り下ろす!


「きゃっ!?」


彼の頭から血しぶきが飛ぶのを想像してしまい、思わず目をつぶってしまうわたしだけど、次の瞬間聞こえてきたのは固い金属同士が擦れ合う音だったわ。涙でぐしゃぐしゃになった目を擦りつつ瞼を開ければ、なんとジンさんは自分の履いていたブーツでナタ男の刃を受け止めていたの! そして、その隙を見計らったかのようにネクロさんが口に咥えていたさっきと同じ形のナイフをナタ男の首めがけて投げ放ったわ。見事な連携プレーで見事そのナイフはナタ男の首へ突き刺さる。小さなナイフじゃあの男は止められないと思うんだけど、彼は突如ウゴゴ、と地を這うような低い声をあげて地面をのた打ち回ったわ。そして、苦しみのせいかナタ男の振り回していた鉈がジンさん達を捕らえていた鎖へと直撃、ギチッと音を立てて鎖はバラバラになって弾けとんだ。


「よっしゃ、この野郎! くたばりやがれ!!」


上半身は縄で拘束されたままだったけれど、下半身のバネで勢いよく起き上がったジンさんが、もんどりうってるナタ男の脳天に踵落としをした!


「グヒャ、!?」


ゴッ、という鈍い音を立ててまともに吹っ飛ぶナタ男。その時、男の首からぶらさがっていたペンダントがどこかへはじけ飛んでしまうけれど、続けてジンさんが間髪入れずにナタ男へ向かう。だけど、男がナタを生やしていないほうの腕を突然ヘビのように伸ばし始める! それはまるで生き物のような動きをさせてジンさんの首に巻きついたわ。


「ジンさん!」

「ジン!」

「ぐうっ!?」


首をつかまれたまま宙を舞い、そのままジンさんは地面へと叩きつけられた。ガラガラと派手な音を立てて瓦礫が舞い上がり、そのままジンさんめがけて落ちていく。その上に覆いかぶさるようにナタ男がジンさんの上に圧し掛かって、再びあの恐ろしいナタを振り上げたわ。


「ジンさん……!」

「クソッ、ネクロなんとかしろ! 鎖は解けただろ、あにしてやがんだ!!」

「コレではまともに動けん……!」


珍しく強い声色でそう叫ぶネクロさんのほうを見やれば、彼は上半身と下半身を縄でくくられていたわ。確かネクロさんって服のいたるところに武器を隠していたわよね。だからああやってグルグル巻きに―――


「(えぇと、何か切るもの! ハサミとかナイフとか…………ん、ナイフ!?)」


苦しそうに嗚咽を漏らすジンさんを見ていられなくて、わたしは何か縄を切れそうなものを捜したわ。そのとき、ピンとひらめいたわたしは自分のワンピースのポケットに手を突っ込んだわ。あった、ナイフ! 宿屋のベッドの上に落ちていて、そのままポケットにしまいっぱなしになっていたやつ!!


「ネクロさん!」


ナタ男がこちらに来るかもしれないという恐怖を振り払って、わたしはナイフを片手にネクロさんに近づき、彼を拘束している縄を切りつける。縄はとっても頑丈で子供のわたしでは何度も切らなくてはならなかったけれど、一度解けてしまえばあとはネクロさんが自分の手で下半身の縄を一瞬で切り裂いたわ。


「そこまでだ!」

「ゲヒャ、!!」


ナタ男の背中を蹴り飛ばしたネクロさんは、息も絶え絶えになっていたジンさんを助け起こして彼の縄をナイフで切り裂いた。


「ゲホッ、くそ、マジで死ぬかと思ったわボケが……」

「よし。憎まれ口を叩けるうちはあと2,3度殺しても平気だな」

「テメェもな―――よし、このクソ野郎。ボコボコに殴り倒してやるから覚悟しとけよ!」


態度の割りにあまり大丈夫そうじゃないジンさんだけど、ネクロさんが一緒だったら絶対に大丈夫だとわたしは感じた。だって、銃や武器をたくさん持った強盗相手にだって彼らは圧倒的だったもの! 汗ばむ手をぎゅっと握り締めて見守っていると、最初に動いたのはナタ男だったわ。ヂヂ、と耳障りな音を立ててナタを引きずった男は、ものすごい速さで腕を振り回した。


「うぉわっ!」

「チッ、」


二人が慌ててナタの一撃を避けるんだけど、途中でナタ男の腕がぐにゃりとたわんで、まるでゴムのようになったわ。ナタ男がグルリと身を回転させるとその勢いにのってナタがジンさん達の頭上すれすれを掠めていく。あんなのまともに受けたらピーラーで剥かれた野菜みたいになっちゃうわ! ゴクリと生唾を飲んで身を固くするわたしだけど、ジンさんは怯まずに近くにおいてあった鉄パイプを手にとってナタを受け止めた。


「ぐぅっ……!」

「ジン!」

「なんつうバカ力だ、この野郎―――! こんなの振り回したらあぶねーだろうが!!」


ガキン、と火花が散るくらいに強くナタを押し返したジンさんはそのままナタ男に突っ込んでお腹の辺りに鉄パイプを叩きつけた! ごきん、という不快な音を立てお腹は大きく凹むんだけど、彼は苦痛の声を漏らすどころか血さえも流さずにただ不気味な笑みを浮かべるだけだったの。まるで痛みなんか感じていないみたい。背筋にぞっと鳥肌が立っちゃったわ。


「こんの……!」

「ジン、足元が隙だらけだ!!」

「な―――っ、ぐあああ!!」


ネクロさんの掛け声でジンさんが足元へ注意を送るんだけど、一瞬遅かった。真っ黒いタイツに覆われた太い足がジンさんの足関節あたりに蹴りを入れていたわ。ジンさんは遥か後ろへ吹っ飛んでしまい、背中からまともに瓦礫に突っ込んだ。


「グ、」

「チッ、武器さえあればこのような奴……!」


嬉しそうな笑い声を上げてジンさんへ向かおうとするナタ男に、ネクロさんが立ちはだかった。ネクロさんも結構背が高いけれど、ナタ男の前に立つと子供のように見える。ネクロさんは向かってくるナタ男に対し、足元で何かを蹴り上げた。それは細かく砕け散ったガラス片のようで、目にそれが入ってしまったらしいナタ男が一瞬だけたじろいだわ。


「はっ!」


お腹のあたりがガラ空きになっていたナタ男に向かって、ネクロさんはさっきのジンさんが蹴ったあたりへもう一度回し蹴り叩き込む! めりめりという嫌な音を立てて男の腹が不自然にへこんだ。でも、やっぱりぶよぶよのお腹には大してダメージを与えられなかったらしくてアザひとつついていないわ。それに気づいたネクロさんが、続けてもう一方の足で蹴ろうとするんだけど―――


「グ、キ……!」

「ぐぅっ!?」


易々とネクロさんの足をひっ掴んだナタ男は、そのままゴミでも放るかのようにネクロさんを吹っ飛ばしたわ。それも、がんじょうに出来ていたはずの石壁を突き破るほどの勢いで。ネクロさんはすぐさま立ち上がってこちらに向かおうとするんだけど、足が何かに挟まったみたいで動けずにいた。


そして、邪魔者が消えたといわんばかりの表情を浮かべてナタ男は、

―――わたしへと視線を移した。


「ひっ、」

「クソッ、おいジンいつまで寝ているつもりだ早く立て!」

「今やってらぁ! 待ってろ嬢ちゃん!」


まるで風のような速さでわたしに迫ってくるナタ男。ジンさんが慌ててこちらに駆け寄ってくるよりも早く、彼はわたしを壁際まで追い込んだわ。


「あ、ぁ……」


ぬらぬらと光る赤い瞳が、こちらを品定めするように見つめていた。

怖い……! 今すぐに助けてと叫び散らしたいくらいに!

でも、口から漏れていくのは意味の無い言葉ばかりで、わたしはただそのナタ男を見つめるほか何もできなかった。ナタ男は、その鋭い凶器の生えた腕を振り上げてわたしに―――


「―――、」

「え?」


いま、何か別の人の声がした?

慌てて周囲を見回すも、ここにいるのは4人だけ。どこかに人が隠れている気配もないわ。どういうことだろうと首を傾げると、肩で息を切らしたジンさんがわたしとナタ男の間に割って入った。今にもナタ男に飛び掛りそうなジンさんとは逆にナタ男は振り上げていた腕をゆっくりとおろし、背後にあった壁をナタで破壊するとそのまま物凄い勢いで走り出し、立ち去ってしまったわ。


「おい、待ちやがれ逃げるつもりか!!」

「やめておけ。武器もなしで、おまけにこの状態では追うことすら出来ん」


そのまま駆け出してしまいそうなジンさんを止めたネクロさんは、ハァーと深い息をついてその場に座り込んだ。うわ、ネクロさんの足血だらけ……きっと引っかかってしまった瓦礫をどかすために、自分の足も傷つけたんだわ。相当辛かったようで、顔から汗が噴出している。ジンさんもそれを見て、クソッと毒づいたあと足元に転がっていた石ころを蹴り飛ばす。わたしも、今までのあまりの出来事にとうとう腰を抜かしてしまい、その場にへたり込んでしまったわ。


「しかし、よく無事でいられたな。今回ばかりはマジでヤバかったぜ」

「そうだな。しかし何だったんだアレは。彼女を見て逃げ出したようにも見えるが―――」


ふっとわたしに視線を送るネクロさん。確かにわたしを見て何か気がついたような様子を見せたけれど、わたしを見て逃げ出すくらいなら最初からそうして欲しいものだわ。


「まぁゴタゴタは後で考えるか。つか、お前大丈夫か?」

「え、えぇ。わたしは何とも無いわ」


もらったばかりのワンピースは泥だらけであちこちすりむいてるけど、頭やら足やらから血を流している二人に比べたらどうってことないわ。わたしの言葉を聞いてほっとした様子を見せた二人は、ふっと顔を緩めてわたしに向き直る。


「感謝する」

「え?」

「だな。嬢ちゃん、ありがとうよ。お前が縄解いてくれなかったら、あのまま死んでたもんな」

「あ……」


突然二人からお礼を言われてしまい、わたしはぽかんとしたまま二人を交互に見つめた。なんといっていいか分からないし、言葉がうまく出てこなかったわ。それでもわたしの口からようやく出た言葉は。


「そ、そっか……わたしたち、助かったのよね……?」

「そーだよ! もっと胸張って喜べ!」

「うっ……」


ジンさんからわしゃわしゃと頭を撫でられて、わたしはそれまでの緊張が一気に解けてしまったみたい。目元がカーッと熱くなったかと思えば、わたしは思いっきり泣き出してしまったわ。だって、殺されると思ったもの。ジンさんたちが死んじゃうと思ったんだもの。喜びと恐怖が次々にわたしに襲いかかってきて、わたしはわんわん声を上げて泣いた。


「あー、よしよし。怖かったなー。もう大丈夫だぞー」

「ひくっ、あんなに走って、怖くて、ころされるかとおもって―――」

「だな。お前は頑張ったぞ。ほれ、特別に俺の胸貸してやるから好きなだけ泣け」

「うぅ~~~」


ジンさんの胸元に引き込まれて、わたしはさっきよりも思いっきり泣いたわ。ジンさんの心臓がちゃんと動いていて、抱きしめてくれた腕はちゃんと暖かくて力強い。上を見上げればジンさんの紫色の瞳があってわたしを安心させるかのようにきらきら輝いていた。


「懐かれたな、ジン」

「羨ましいか?」

「ふっ、さて帰るぞ。ジン、エスカリーテ」

「ふぇ?」


ジンさんの胸から離れて自分で涙を拭っていると、頭上からすごく優しい声でわたしを呼ぶネクロさんがいた。思わず見上げると、ネクロさんは見たことがないような優しい顔を向けていて、でもすぐに後ろを振り返って歩き出してしまったわ。


「わたしのなまえ……」

「エスカリーテ、だろ。兄ちゃんは、ちゃんと覚えてるぞ。でも呼びづらいからエスカって略すからな」

「え、あ、まってジンさん、ネクロさん!」

「さんづけなんていらねーよ、呼び捨てで。なぁネクロ?」

「あぁ」


すたすた歩き出す二人を追いかけると、ジンさん―――ジンがちょっぴり照れたような顔でそういってくれたわ。どうしよう、物凄く嬉しい。名前を呼んでもらって、呼び捨てでいいって言われただけなのに。さっきは泣いていた顔をにやつかせてしまったわたしは、ふたりの間に割って入って歩き出したわ。


「あー、武器とかどこに隠したんだろうなあの女」

「あの娼館ではないか? 距離的にもあそこが一番隠しやすいだろうしな」

「だな。明日取り戻しにいくかね」

「……ジン、顔がにやけてるわ」

「どうせ下品なことでも考えているのだろう」

「るっせーな、イイだろうが別に!!」


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