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重力波・念動力のもたらす層流と渦動の世界 霊剣奇譚 

暁の千年帝国(Dawn of the Millennium Empire) 霊剣奇譚 4

 西暦1593年、明帝国は、東瀛による侵略と皇位簒奪とにより煬帝国へと変質し、その侵略と支配はユーラシア全体へと波及した。煬帝国は、支配地域で神邇による渦動結界と寂静をもたらし、呪詛と国術とによって人間たちを抑圧支配した。これに対して、抵抗組織鬼没旅団が、ペルシア、アチェ、ルソン、台湾、樺太、シベリアなど辺境の地で組織された。
 二つの軍は大規模な戦闘を地球規模で展開し、かつ帝国側のアサシンと旅団のエージェントは、様々な地域で死闘を繰り返した。
 旅団の努力によって、煬帝国は一度だけアカバ要塞陥落によって滅び、啓典の主による最後の審判が成就するはずだった。しかし、あらかじめ定められていたはずの黙示録の証人が活躍するべき時期と千年帝国の活動時期とが入れ替わってしまった。それは、人間の勝手な思いによって、アザゼルが黙示録の証人の一人を攫って逃亡する事態となったためだった。
 二十年後には、煬帝国が以前の勢いを復活してしまい、旅団側に立った人間たちは全て捕らえられ、月の大深度地下鉱山に奴隷として送られていった。帝国は、さらに聖杯城を攻め立てて落城させた。これらによって、煬帝国に抗する者たちは壊滅したように見えた。だが、これは啓典の主による謀の初めだった。
 遠く宇宙空間では、煬帝国成立に対する怒りが発せられらかのように、天上のベテルギウスが超新星爆発を起こしていた。530年の時を経て、ベテルギウスの火炎と呼ばれるガンマ線バーストが地球を撃ち始めた。ベテルギウスの火炎はその後数か月も続いた。月の煬帝国基地は全滅し、地球の大地は生命を失い、不毛の地となった。地上では、旅団側に立った「のこりの者たち」と煬帝国軍との戦闘はつづき、激しさを増していた。
 数年後には、遅れてきたベテルギウス超新星爆発の準光速衝撃波が地球上のほとんどの海水を吹き飛ばし、地上の様子はすっかり変わった。地上では、残りの者たちによって帝国は追い詰められ、彼らはアザゼルと魑魅魍魎の大軍を召喚。他方、月では壊滅した煬帝国基地の大深度地下で旅団側の人間たちがムハージルーンとして天の大軍を組織した。大軍同士の戦いをへて、地上はアザゼルの支配へと変貌していき、月では地球上に再び「悔い改めの機会」となる『逃れの街』を成立させるために、千年帝国が形成された。
 時は、啓典の主による最後の審判へふたたび動き始めたのだった。
1 保育園の二人
2023/01/16 13:11
2 帰ってこない大人たち
2023/01/17 08:03
3 宇宙空港の逃避行
2023/01/19 09:50
4 月のハイスクール進学
2023/01/31 12:00
6 二年生の国術教練
2023/01/31 12:00
8 15歳の三人と国術院
2023/01/31 12:00
9 副教科選択
2023/01/31 12:00
10 院祭へ
2023/03/31 12:00
14 大型宝珠の人体実験
2023/03/31 12:00
18 深海の怪物
2023/03/31 12:00
20 帝国の第二次攻撃
2023/03/31 12:00
21 オアハカ攻防1
2023/03/31 12:00
22 オアハカ攻防2
2023/03/31 12:00
24 荒野世界への準備
2023/03/31 12:00
25 入れ替わり
2023/03/31 12:00
30 脱出逃避行
2023/05/31 12:00
35 天の大軍
2023/06/30 12:00
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