3-4.大団円
GM:「いえ、いえ。あなた方の協力のおかげですよ」ってエイラおばあちゃんは言ってる。あとは、コカトリスの群れをどうするかなんだけれど、ここにキマイラがいなくなったということをコカトリスに分からせれば戻る。ヘンルーダ食べられなくてお腹も空いてるし。
ヴロン:なんか、コカトリスにヤギの頭を投げつけてやって、気が付くもんかね?
ベラ:ヤギの頭を持って帰る?
ヴロン:ヘンルーダの群生地から、今コカトリスがいる場所まで村を通らないルートとかってある?
GM:もちろん、あるよ。
ヴロン:じゃあ、ここからそこまで点々とヘンルーダを置いて、誘導できそうか?
シター:うまくたどってきてくれるか。
ヴロン:そうなんだよな。最初の1つをうまくついばんでも、次のものを見つける確率が。
GM:動物がほどよく餌をたどれる感覚…それはレンジャー技能+知力で判定できる。
ベラ:姉御、お願いします。
シター:私か。やる! (ころころ)11!
GM:それなら『コカトリスの大きさがだいたいこれぐらいで、ニワトリの視力がこれぐらいだから、この間隔でヘンルーダを置いていけば次の餌を見つけられそう』っていう距離がわかったよ。
ベラ:よし。
シター:まあ、これでダメでもノーリスクなんで、やろう。
ベラ:おし。ヘンルーダを採取するー!!
GM:はいはい。ベラがヘンルーダをちぎった時、昨日話した植物の精霊が『痛い。痛い。ニワトリじゃないのに痛い』って嘆いているよ。まさかニワトリが戻ってくるともしらずに(笑)
ベラ:ごめんね。必要最小限、採取するね。それから、ここと、ここと、ここに置くね!!
GM:コカトリスがいるであろう場所まできたよ。ヘンルーダが風で吹き飛ばされる前にコカトリスを呼び集めないとね。ここまで出来ているなら、馬が無いカイル、リノ、エイラは先に村に戻らせてもらうよ。
シター:あ、それでいいです。
GM:じゃあ「あとはよろしくね」と、3人は村へ帰って行った。
ベラ:そんじゃあ、コカトリスを呼ぶために大きな声で叫ぶよ、うちは。
シター:え、何。大きな声で叫ぶんすか?
ヴロン:いや、そこまでしなくていいんじゃないかな。
ベラ:しなくていいのかな?
GM:ちなみに君たちは馬を回収してるから、馬に乗っていればコカトリスに追い付かれることもなく走りまわれる。乗馬技能で目標値7に成功すればね。
ヴロン:うん。
ベラ:大声で叫ぶ!!
GM:何日間も飯食ってなくて空腹なコカトリスたちは君たちを見つけると、手に持ったヘンルーダを見つけて喜んで走り寄ってくるよ。乗馬でヘンルーダの置いてある場所まで誘導しましょう。冒険者レベル+敏捷度ボーナスで、目標値7だよ。
ヴロン:(ころころ)13。
シター:(ころころ)12。
ベラ:(ころころ)10。
GM:じゃあ3人は馬に乗って森の中を大声で叫んでまわると『コケー。コケー』という鳴き声が聞こえ始める。
ヴロン:ニワトリですね。
GM:こんぐらいの大きさ(じつはかなりでかい魔獣)の、ニワトリだね。
ベラ:怖っ!!
GM:君たちが馬に乗ってヘンルーダの草をパサッと見せる。すると、コココココココココ。と、一気に走り寄ってくる。
ヴロン:こっちは釣れたぞ!
ベラ:こっちもー!
GM:ということで、コカトリスの誘導が終わりました。次に、冒険者技能+敏捷度ボーナスで馬を制御して離脱しましょう。コカトリスから逃げるんで目標値は少し上がって9です。
シター:(ころころ)11。
ヴロン:(ころころ)12。
ベラ:(ころころ)9…え、これ大丈夫??
GM:ヴロンとシターは「こっちだぞー」って言いながら、コカトリスとはいい感じの距離を保ちながら移動して、離脱できた。ベラは結構ギリギリのタイミングで「ヤバい! 追いつかれるー!!」みたいな感じで詰め寄られたけれど、コカトリスの意識が地面のヘンルーダに向いて、離脱できた。何匹もいるコカトリスが、次のヘンルーダ、次のヘンルーダと、どんどん、どんどん食べ進めていって、群生地に戻っていく。
ベラ:よかったよかった。
ヴロン:退治しなくて本当によかったのかどうか、いまいちよく分からんが。
シター:いや、まあ、現状維持したんだからいいんじゃないっすかね。
GM:じゃあ君たちは村に戻ってきた。すると、改めてカイルとリノが君たちに対して深く頭を下げてくる。「今回の件、誠に申し訳ございません。そして、本当にありがとうございます」。
ヴロン:金くれ。金。
GM:「もちろんです!」5000ガメルと4点の魔晶石を3つくれるよ。
ヴロン:いや、もらいすぎだ、これ。
シター:馬のレンタル代も支払ってるから、すごく嬉しい。
ヴロン:そういうやレンタル馬だった。追加報酬、超ありがたいな。
ベラ:もらっておこう。ありがとー!
GM:ニーナとリノが笑顔で「こちらこそ、本当にありがとうございます!」「お兄ちゃん、お姉ちゃん、ありがとう!」って、むしろこちらが感謝しているよ。
シター:うん。よかった。
ヴロン:今から帰ろう。レンタルの延長料金がかからないように。
GM:帰るなら、エイラ様の馬はグリーンレストのレンタル馬屋で借りたものなのでエイラ様も連れて帰ってほしいってさ。カイルとリノの馬は自前のものだし、もう数日ここに残るようだ。
シター:マーファ神殿には、犯人をどうしたって説明する?
ヴロン:誘拐した犯人を捕まえた。犯人たちは殺した。俺らはエイラ様を連れて帰ってきた。それでいいんじゃないだろうか。
ベラ:うーん。
ヴロン:どうじゃろか。
GM:神殿はエイラ様の狂言誘拐について、なんとなく事情を察しているから、本当であれ嘘であれ、エイラ様が帰ってくればそれでいいよ。
シター:だったら、説明する義務がないな。
ベラ:じゃあ帰ろう!
シター:じゃあ、エイラおばあさんと一緒に、帰りやすか。
ベラ:うん、そうね。無事に送らなきゃ、だね。
GM:なるほど、OK。エイラおばあちゃんと一緒に馬を走らせて分かったんだけど、3時間おきに1時間の休憩をとる。そのうえ、夕方で暗くなってきたら早寝、そして朝は早起きだ。移動にすごく時間を使ってる。
ヴロン:いや、全然構わないよ。あ、無事に帰れるな。
シター:そうか。誘拐事件だから行きはものすごく急いだけれど、こんなに移動が遅いなら急ぐ必要がなかったんだなぁ、と思った。
GM:というわけで、3日間かけてグリーンレストの街まで、戻ってきたよ。
シター:神殿までみんなで一緒に歩いていきましょうか。馬を返してからね!
ベラ:うん!
GM:マーファ神殿の入口では、うろうろ、うろうろとしていたリナが君たちとエイラ様の姿をみて、嬉し泣きしながら走り寄ってくるよ。
ベラ:よかったねー!
シター:マーファ神殿が、総力をあげて探してたってわけでもないし、大丈夫かな?
ヴロン:あのおばあさん、しっかりしていそうだし、口裏は合わせてくれるだろう。余計なことを言うタイプでもなさそうだし。
GM:エイラおばあさんは、元々の予定通り「誘拐されたけれども、この冒険者たちが助け出してくれたんだよ。心配かけて悪かったねぇ」と、リナを抱きしているよ。
シター:大丈夫そうだ。
ヴロン:大筋で、間違ってないし。
リナ(GM):「高司祭様を助け出してくださってありがとうございまし!! あの…こちらが。報酬の2000ガメルです」あと、経験点3500点です。シナリオ的に、最上級のベストエンドなので、経験点は追加ボーナスを入れています。
シター:やったぜ!
ベラ:ふふ♪
報酬の山分けと、経験点で盛り上がる冒険者たち。
その後、酔いどれ羊亭に戻って宴会騒ぎとなりました。
GM:飲めや歌えの宴会をしていると「マーファ神殿から採れたての山菜が送られてきました。あなたたちに食べてほしいって…料理してきますね!」と、ウェイトレスの女の子がザルに乗った大量の山菜を見せてくれるよ。
シター:へ…ヘンルーダのせいで、あっしは、草はしばらくいいでやんす。
ヴロン:うまい草が食いたくなったな。
ベラ:それいっちゃお、食べようー!
GM:特製の山菜サラダに鍋に炒め物がでてきたよ。どれも美味しそうだ。
ベラ:いいね。いただきまーーす!!
GM:みたいな感じで、みんなで飯を食って、ここで終わりにしましょう。
ベラ:はい。
シター:お疲れ様でした。
ベラ:ありがとうございました。
シター:いやー、なんとかなったなー。
ヴロン:おつかれー。
完
今回のTRPGのGMをするにあたって作成した、シナリオをUPしました。
よければそちらも見て、これがどれくらいベストエンドだったのかを見ていただけたら幸いです。




