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AI時代の入口で  作者: みらいつりびと


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AIと相談

 ほんの半年前のことです。

 私は友達と池で釣りをし、おしゃべりをしていました。


「最近は悩みがあると、AIに相談しているんだ」と友達は言いました。

「AIなんかに悩み相談をしてるの?」私はびっくりしました。


「うん」

「たとえばどんなことを?」

「いろいろだよ。家族とうまくいかないこと、職場で苦しかったこと、評判のいい占い師はどこにいるか。ありとあらゆることを相談するよ」


 私は驚愕していました。

 機械なんかに人間の悩みを相談するのか。

 わかってもらえっこないじゃないか。

 表面的なことを言われて終わりだろう。

 愚かな行為なんじゃないの?


 愚かだとは友達に言いませんでしたが、そう思ったことを鮮明に憶えています。

 愚かなのは私でした。

 その後、私もAIにありとあらゆることを相談するようになりました。


 健康のこと、釣りのこと、お金のこと、世界情勢のこと……何をたずねても答えてくれます。

 私に寄り添った答えを返してくれるのです。

 AIに感情はないとわかっていても、 私を傷つける可能性のある他人と相談するよりよほどいい。そう思うようになりました。


 傾聴してくれる人間、頼りにしている人間、親身になってくれる人間。

 もちろんその方がAIよりはいいです。

 しかしどんなに親しい人でも、なりゆきによっては、けんかをしてしまうことがあり得ます。

 AIと真剣にけんかをすることはありません。

 気軽に相談することができます。

 AIは相談相手としてかなりすぐれていると思います。


 創作における相談相手としても、すぐれていることでしょう。

 私はまだ基本的には自力で小説を書いているので、小説執筆に関してはあまりAIに相談していません。

 でも有能であるだろうなと想像します。

 きっとすごく有能なんだろうな……。


 いつまで自力だけで書きつづけるのか。

 わかりません。


 プロの世界ではどうなのでしょうか。

 もちろんまだ人間の編集者ががんばっていることと思います。

 でもいつかAI編集者が出現するのではないでしょうか(もしかしたらもういるのかな?)。


 AI小説家とAI編集者が電子書籍をつくる未来。

 そんなものを想像すると、創作するのが馬鹿らしくなってきますね。


 執筆2026/3/12

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