第???話
俺は長い夢を見た。
長い、長い夢だった。
あまりにも長すぎて、俺自身が誰だかわからなくなってしまうほどに。
目覚めた場所は、俺の部屋だった。起き上がると、何故か涙が流れた。
この涙は誰の為のものだろう。自分の為? ヒトの為? 日本の為?
俺はたくさんのものを失った。けれどたくさんのものを手に入れた。
どうしてこんな夢を見たのかは、俺自身にもわからない。もしかしたら現だったのかもしれない。
涙は止め処なく流れ落ちて、毛布に小さな染みを作る。それを拭うこともせず、俺はただひたすらに泣き続けた。声もなく、ただ、静かに。
幻だったと思いたくはない、あれは、きっとすべて本当に在った出来事。そこに居た人びとと、居るはずのない俺。
出会いは偶然で、けれどそれは必然だった。何も変える事ができなかった俺は、ただ、ただの、ただの傍観者だった。どんなに足掻いてみても、何一つ変えられなかった。
渦に飲み込まれ、翻弄されていた人々? 違う、各々の志を胸に秘めた人々が歴史を作った。
俺はただの傍観者。無力な傍観者。だから今はただ、涙を流し続ける。
立場身分に関係なく、信念を持って戦い抜いたすべての人達の為に。
とりあえず某所で書いた完結部分まで載せときます。
のんびり改定していって、ここまで追いついたら続き書くと思います。。。多分。