索敵魔法
「ユウキ様、さっきの奴らは何?」
やっぱり聞かれてしまうか。
「あいつらはBランク冒険者だ。俺が素敵な女性を二人釣れているように見えて不愉快だったみたいだ。」
「素敵な女性……。」
おーい。ラツさーん。体をクネクネさせながらトリップしないでー。こんな道の途中で。
「まあ、気にするな。あの程度ラツでも十分どうにかできる。」
「そう…なの?」
「ああ、相手に奇襲されなければ大丈夫だろう。そのためにも、早めに索敵魔法を習得してくれるとありがたいんだがな。」
実際のところ、ラツのファイアボールの方が、あいつらのファイアストームより強い。しかし、あいつらも長く裏の仕事をしているようだし、奇襲で睡眠や麻痺にされる可能性は十二分にあると考えていいはずだ。それに索敵がちゃんと使えるようになれば、今回やろうとしている報復に、ラツも参加できるようになるしな。やっぱり本人も報復した方がいいだろうし。まあ、今回はだめだが。
「わかった。ところで索敵魔法ってどんな魔法?」
「そうだな、属性魔法の応用か、無属性の索敵魔法があるぞ。いまの人間が使っているのは…多分属性魔法の方だな。」
「私はどっちの方がいい?」
うーん、そうだな、最終的には全部使えるようになってほしいが、まずは何がいいのか…。
「最初は簡単な属性魔法の応用からにしてくれ。火属性なら、温度感知を使った応用。水属性なら血液の流れ方を見てするタイプだ。風属性なら動く時の空気の揺らぎから察知できる。土属性は地面の微妙な振動をうまく感じ取ったりするが、これは魔法とはまた別の技術がいるしな。他にもあるが、基本はこんなもんだ。」
無属性になると、位置情報で索敵したり、魔力そのものを見たりして使いやすいんだが、それはもう少し魔法がわかってからだな。
「どれがいいかな?」
うーん、ラツの得意属性はなんだろうか。どれもうまく使いこなしているように見えるしな。(ラツがどれかをマスターに決めてほしいみたいなので、マスターが決めてください。)そうだな。そうするか。
「よし、それなら一番使い勝手のいい風にしよう。これを覚えていたら、対人だと奇襲されることは、同じ風属性が得意なやつじゃないと難しいだろう。」
「よし、頑張る。」
そんなこんなで話をしていたら、宿屋の前についてしまった。
俺たちは3人とも同じ部屋をとった。俺は男女で一部屋ずつを提案したのだが、悩むそぶりすらなく二人に速攻却下された。なぜだ。
「ユウキ様、お腹が空いた。」
ああ、もうそんな時間か。
「サクラ、一緒に行って食べていてくれ。俺は少しやることがある。」
さっき絡んできた奴らの溜まり場の確認と、人数を確認する。(了解しました、マスター。)
ラツは少し残念そうな顔をしながら、二人は宿についている食堂に向かった。
よし、3Dマップっと。…ありがたい。一直線に溜まり場に向かってくれたようだ。その後あちこち走り回っている。これは人を呼びに行っていると考えて間違いないだろう。…それにしても人数が多いな。溜まり場にだいぶ人がいるが、ってギルドのサブマスターまでいるじゃん。大丈夫なのかこの国。…まあそんなことは関係ない。ラツに手を出そうとしたんだ。それ相応の覚悟をがあるんだろうな!!!
俺は3Dマップを片付けながらラツとサクラのいる食堂に向かった。
あ、忘れてた。今回溜まり場にいた人と、溜まり場にいないけど関係している人にチェックつけとかなきゃ。そこをちゃんとしとかないと取り逃がすかも知らんしな。




