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腐りきった冒険者達

 俺たちは時に3人で、時に各自で買いたいものを買い揃えた。ラツはアクセサリーなどの装飾品や衣類、サクラは食材、俺は何冊かの本と魔道具を、正規のものから闇市にあった怪しいものまで買った。5000年前は本なんて大貴族ですら買うのを躊躇うほどの値段で、有料の図書館ぐらいでしか本を読めなかったが、5000年経った今は本の価格が庶民でもなんとか買えるくらいまで下がっていた。おおかた印刷するような魔道具が開発されたんだろう。魔道具を色々みるに、魔道具の水準は上がっている。しかし、それは機能面よりも効率面の方が顕著だ。人間の魔力容量が下がったことの数少ない良い点だろう。

「ユウキ様、あそこがギルドみたいです。」

おお、もうここまで来ていたか。っていうかでかいな。よーし、依頼物色だ。

「別にお金には困ってないんですから、依頼を受ける理由はほとんどないと思うんですけど…。まあ、暇つぶしにはなりそうですが。」

サクラがなんかボソボソ言ってるな。えーなになに、ってもう何も考えてないのか。(マスター、気づいていないのであればいいです。)お、おう。何だったんだ?まあ、細かいことは気にしないことにして、ギルドに入ろう。





 ギルドの中に入ったのだが想像以上に広い。そして人も多いが、なんか塊があるな。

「マスター、クエストボードがランクごとに別れているみたいです。E、A、Sは人がほとんどいませんね。」

なるほどな。それじゃあ空いているみたいだし、面白いクエストか、ウィークスライムがないか見に行きますか。

「ユウキ様、私も冒険者登録していい?」

…なるほど、全く考えてなかったな。…そうだな〜、もう魔法も使えるし、(いいんじゃないんですか、マスター)…そうだな。

「よし、ラツ、登録してこい。絡まれると面倒臭いだろうからサクラもついていけ。」

「はい、マスター。」

俺はクエスト物色だな。








 ウィークスライムのクエストがない。あるのは簡単なおつかいクエストと、薬草採取クエスト、あとは毒消し草の採取がある。どうなってんだか。

「おい、そこのビギナー、ウィークスライムのクエストを探してんのか?」

なんかガラの悪そうな男に絡まれた、スッゲー面倒くさい。

「そうだが。」

「実は、ここにウィークスライムのクエストの紙があるんだが、こっちが出す条件を聞いてくれるんだったら、毎日渡してやるよ。」

「それで、条件は?」

正直なところ聞きたくないが、まあ、聞くだけなら何も減らんだろう。

「おいおい、何だその口の聞き方は!条件を教えてくださいだろ。」

これは無視すればよかったな。

「それで、条件は?」

「おいおい、お前何もわかってねーみたいだな!冒険者ってのは実力社会、そう縦社会だ。お前みたいなビギナーは俺たちみたいな上のランクに逆らってるとやっていけねーんだぞww、そんなことも知らねえのかww馬鹿だろ、お前。」

冒険者が縦社会だってことは知っているが、それは冒険者で食っていっている奴の話だ。俺は別に冒険者じゃなくても行きていけるし、面倒くさくなったらまた地下に引きこもるだけだ。

「それで、条件は?」

「おい、お前!舐めてんじゃねーよ。」

そーいって男は剣を抜いて切りかかって来た。剣筋がお粗末だし遅いな。これならまだ前のAランクの方が見込みがあった。かわすのも面倒くさいし、体を硬化させてっと。俺は生身のままその剣を受けたが、逆にその剣が折れてしまった。

「…嘘だ、このBランクの俺様の剣がEランクのビギナーに通らないだと。お前!どんなインチキを使ったんだ!!」

別にインチキはしてないんだがな。そしてBランクか、そりゃお粗末な攻撃な訳だ。

「それで、条件は?次はない。」

これで四度目だ、次聞く気はない。

「ちっ、インチキで俺の剣を折ったからっていい気になりやがって、しょうがねえから条件を教えてやるよ。まずはそのウィークスライムのクエストクリア分の報酬の半分は俺たちうえのランクのものに献上だ。クエスト紹介してやってるんだから当然だよな。」

まあ、許容範囲だ。金には困ってないし、それで目立たずに済むなら安いものだ。

「次にウィークスライムの魔石の売り上げは全額俺たちのもんだ。」

まあ、いいだろう。魔石は魔獣の種類関係なく成分は同じもので、その体の大きさで大きさが変わり、値段が変わってくる。まあ、ウィークスライムはサイズも小さいし、大きい魔石は出ないからあまり問題はない。大きいやつは研究に使いたかったりするからな。ここまでの条件を聞いていると、あの町でもウィークスライムのクエストがなかったのはそういう理由か。Bランク冒険者あたりの、いい金のなる実何だろう。

「そして最後だ、お前女連れてただろ、あいつらを俺たちに献上だ。ああいういい女たちは俺たちみたいなできる男にふさわしからな。Eランクのお前には釣り合わねーぜww。」

「却下だ、失せろ。」

「っち、そうかよ。じゃあお前はおつかいでも頑張るんだな。あと、背後には気をつけろよww。」

そう言って男は去って言った。

 これは許しがたい。関わっている奴全員に死んでもらおう。だがここでこいつを殺すのは溜まり場を楽に探すチャンスを失うことになる。こいつらを殺すことにかける時間と手間が勿体無い。よし、こいつに発信機というなの魔力をつけて、3Dマップ上に通った経路が残るように設定。あとは今日の夜に確実に殺そう。

 前の町では殺そうとはあまり思わなかったが、この五日間の旅で色々芽生えたようだ。転移しなくてよかったかもな。

 

 そう思う俺であった。


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