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おまけ だれもその町の名前を口にしてはいけない

※ 決して 読み上げソフトで読み上げてはいけない


「ところで、俺たちが向かっている西の賢者の館のある町って何て名前なの?」

「西の賢者の館のある町の名前ですか?」

 

 俺の質問にシモネッタは答えた。


「……えっと、たしか……、オマン……」「うわーーーーーー! なんてこと口走ってんだ!」

「は、はい? ど、どうしたんですか、突然大声を出されて。びっくりするじゃないですか。

私はただ、西の賢者の館のある町の名前を言おうとしただけですわ。

町の名前は、オマン……」

「だ、だから、やめろ! シモネッタの名前が伊達じゃなくなる。聖女じゃない別のセイジョになってしまうぞ!!」


 シモネッタは怪訝そうに眉をひそめた。


「なぜですか?

別の聖女って、なんのことをおっしゃられているのです。

私は、ただオマン……」

「こ、……この話題はもうやめよう。うん。駄目だ。絶対に駄目だ。いいな」


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