表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/28

二人の言い分

楽しんで下さい。

「えっ?!」


 沙也加は驚愕した。


「キ、えっ?」


 そして、晴美はしまったという顔になる。


「どうしてそんなことを……」

「あー、助けてくれたお礼的な」


 顔を赤らめながら、ショートボブの髪をなびかせながら彼女は答えた。


「……」


 沙也加は何も言えず立っていた。

(なんてこと、紗綾ともやってないことをしたなんて……圭君もああなるはずだわ)


「中条さん貴女は何をしたの?」

「私? 私は~」


 顔を赤らめながら、目を反らした。


「今更もう隠さないで」


 沙也加は珍しく強い口調になっていた。


「隠すわ、言いにくいもの!」

「まさか、貴女も……!?」

「えっ、そうなの!??」


 美咲は赤らめながら目を反らして何も答えない。


「まさかそんな……」

「え、どうしてそんなことしたのよ!!!」


 晴美は口を尖らせて美咲に問い詰めた。


「いや、だって市原さんが小谷君にキスしたって小谷君から聞いたから、つい……ね」

「つい何よ!?」

「つい、対抗的な?」

「貴女ねぇ。折角、私が他の子達から先に距離を置けたと思ったのに!!」

「そう易々と出し抜かせないわ」

「出し抜くって何よ!」


 晴美と美咲の口喧嘩が始まる。

 一方沙也加はぼーっとしていた。

(圭君がキス、圭君がキス、圭君がキス……)

 そうしたら予鈴のチャイムがなったので、沙也加はハッとした。


「あら、予鈴のチャイムが鳴ったわ。で、飯塚さん。もう良いかしら?」


 晴美は言い、


「えっ、あっうん」


 沙也加はそう答えるしかなく、二人は教室に戻った。

(圭君がキス……か)

 授業は終わり、沙也加は帰宅したが、沙也加もぼーっとしていた。


「姉さん、お帰りなさい。あら、どうしたの?」


 紗綾は廊下に立っている沙也加に問いかけたが、沙也加は返事をしない。


「姉さん、姉さんってば」


 そして、沙也加はハッとした。


「あぁ、ゴメン。どうした?」

「どうしたのはこっちよ。姉さんまでぼーっとして。二人ともおかしいわ」


(紗綾に言うべきかどうか……)

 沙也加は考えた。


「で、どうだったの?二人から話を聞いて」


 沙也加はドキッとした。


「えっ、それはその~、それより圭君は?」

「大分熱は引いて、寝ているわ」

「そ……」

「で、どうだったの?」

「えっ、あっ、うん。私ちょっと部屋に行かないと」


 沙也加は急いで階段を上がった。


「あっ、ちょっと姉さん、姉さ……ん、もう。どいつもこいつもどうなってるのよ!」


 沙也加は部屋に行き、どう説明したらいいか考えた。

(うーん。紗綾になんて説明しよう。許嫁より先に他の女子がキスしたなんて知ったら、紗綾は卒倒しないかしら)

 うーんと紗綾は考える。色々考えた末、


「仕方ない、有りの儘を伝えるか」


 沙也加は腹をくくる。そして、振り返ると京香がいた。沙也加はビクッとした。


「京香ちゃん居たのね。」

「えぇ、仮にもこの部屋で居候している身なもので」

「私何か口走ってなかった?」

「いえ、ただ唸っていただけでしたが」

「そ、そう」


(京香ちゃんに言ったら、圭君に何をするか)


「で、何か分かりましたか?」

「えっ?あっ、うん。まあね……」

「そ……ですか、あんまりいい話じゃなさそうですね」

「そうねぇ、まさかあんな事が起こるなんて」

「そうですか……」


 そうして晩ご飯を食べ、紗綾が沙也加の部屋に来るのを待った。沙也加は紗綾が来るまでの時間が長く感じた。暫くして、紗綾が来た。


「で、話って」

「いい、紗綾。驚かないでね」

「うん」

「圭君……二人から」

「……」

「キスされたそうなの……」


 紗綾はただ無言になった。そして、


「そ……か、そういうことね」

「気絶はしないの?」

「ある程度の覚悟はしてたから。私はただ圭輔さんの命に関係が無くてホッとはしたわ」

「紗綾、大人になったわね」


 沙也加はううっと泣いた。


「一応確認なんだけど、圭輔さんからした訳じゃないのね?」

「そういう風に聞いたけど」

「そ……なら」

「?」

「二人にお返しをしないとね」

「えっ? 紗綾? お返し?」

「プレゼントをくれたなら、お礼を返さないと」

「紗綾ちゃん?」


 紗綾はメラメラと燃えたが、


「まっ、ひとまずは圭輔さんの面倒ね」


 直ぐに怒りを奥にしまい込んだ。


「姉さんも来る?」


 沙也加は無言で頷いた。そして、紗綾の部屋に行くと、圭輔は横になって、すや~と寝て、近くには京香が座っていた。


「大分、大丈夫そうね」

「そうね」


 二人は笑いあった。


「で、例の計画なんだけど」


 沙也加の耳元で囁いだ。


「えっ、そんなことをするの!?」

「目には目を、歯には歯を、口には口によ」

最後まで読んで頂き有難うございます。

さて、紗綾の計画とは!?

読者様からブックマーク、感想、評価を頂き、励みになっております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ