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狂った歴史と、不敗の軍師~信長を死なせた男、今川家を支えて魔王に挑む~  作者: チャプタさん


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第十六話:保護圏第一号の衝撃

第十六話:保護圏第一号の衝撃


 冷たい時雨が尾張の平野を鉛色に塗り込め、泥濘の道を行き交う荷駄の軋む音だけが、絶え間なく今川の本陣を苛んでいた。


 沓掛、大高、鳴海の三城を結ぶ守りの構えは保たれ、朱槍の男の突撃も、川の者どもの水運も、翔次の敷いた「負けぬ構え」によって、ひとまずその牙を空振りに終わらせていた。将兵の死傷者は皆無に近い。


 されど、今川義元が恐れた通り、合戦の流血が止んだ戦場には、目に見えぬ金銀と兵糧の出血が止まることなく続いていた。


 そんな折――。


 鳴海城の北西、清須へ通じる道筋にある萱津の郷から、一人の役人が泥まみれになって逃げ戻ってきた。


「謀叛にございます……! 萱津の百姓どもが、一斉に鍬や竹槍を手に取り、田畠を改めようとした役人を村の外へと叩き出し申した!」


 本陣の板敷きに額を擦り付け、息も絶え絶えに訴え出たのは、義元より萱津周辺の田畠の広さや収穫を調べ、納むべき年貢や公事を定めるよう命じられていた水野藤九郎であった。


 烏帽子は脱げ落ち、直垂の裾は泥と飛沫で汚れ、その顔は怒りと恥辱、そして底知れぬ怯えによって引き攣れていた。


「何だと……!」


 本陣の床几に腰を下ろしていた三浦上総介が、太刀の鞘を鳴らして立ち上がった。


「萱津の郷といえば、信長が討ち死にした直後、真っ先に我が今川家に頭を下げ、太守様へ恭順を誓った村ではないか! その百姓どもが、今になって反旗を翻したと申すか! 織田の残党……朱槍の男か川の者どもの手勢が、村へ乱入してきたのか!」


「そ、それが……!」


 藤九郎は唇を震わせ、上総介を見上げた。


「朱槍の男も、川の者どもも、ただの一騎、一艘たりとも現れてはおりませぬ! 村に入り、田畠の広さを調べ、納むべき公事を定めようといたしましたところ……名主の甚左衛門をはじめとする百姓どもが突如として道を塞ぎ、見たこともない白布の旗を掲げて立ち塞がったのでございます!」


「白布の旗……?」


 広間の隅で絵図を睨んでいた翔次が、弾かれたように顔を上げた。


「藤九郎殿。その旗に、何と記されておった」


 藤九郎は生唾を飲み込み、震える指で宙を指した。


「……墨黒々と、『織田十郎信照』と。織田の木瓜の紋とともに、かの小童の名が記されておりました。そして……百姓どもは口々に叫んだのでございます。『ここには今川の指図など届かぬ! ここは、信照様の御庇護を受けた村である!』と……!」


「信照の庇護だと……?」


 上総介が眉をひそめ、吐き捨てるように言った。


「何じゃ、その寝言のような戯れ言は! 百姓風情が、落ち武者の名を書いた布切れを掲げて役人を追い払うなど、言語道断の不届き! 元信、手勢を率いて直ちに萱津へ向かえ! 首謀者の名主の首を刎ね、村に火を放ち、見せしめにいたせ!」


「お待ちくだされ、上総介殿!」


 翔次は立ち上がり、鋭い声で制した。


「村を焼くなど、断じてなりませぬ! 藤九郎殿、もう一度問いまする。萱津の郷の内に、織田の武士は……本当に一人もおらぬのだな?」


「は、はい……! 見渡す限り、蓑笠を着けた泥臭い百姓ばかりでございました。鉄砲も弓もなく、ただ竹槍と鋤鍬を持った農民どもが、あの旗一本の周りに群がっておったのでございます……!」


 翔次の背筋を、冷たい氷の刃が撫で下ろした。


 武士がいない。砦もない。


 ただ、旗が一本立てられ、民百姓が自ら「信照の庇護」を名乗って立ち塞がった。


(……何だ。信照は何をした……? 正規の兵を置かずに、今川の支配に抗ったというのか……!?)


 胸を突くような悪寒に耐えかね、翔次は岡部元信に向き直った。


「元信殿。それがしも同行いたしまする。五十騎ばかりの手勢を整え、直ちに萱津へ参りましょう。……この目で確かめねば、事の真相が掴めませぬ」


 元信は無言で頷き、太刀を引き寄せた。


「うむ。太守様には某より言上しておく。翔次殿、参ろうぞ」


 雨煙の立ち込める萱津街道を、泥飛沫を蹴立てて五十騎の今川勢が疾走した。


 沓掛から西へ向かう道を進み、肥沃な美田が広がる萱津の郷の境目に差し掛かった時、先頭を行く元信が手綱を引き絞った。


「止まれッ!」


 翔次も愛馬を止め、息を呑んで前方を凝視した。


 村へと続く街道の入り口、土橋の袂に、一本の青竹が地面深く突き立てられていた。


 冷たい北風を孕み、雨に濡れながらバタバタと音を立てて翻っているのは、真新しい白布の旗であった。


 墨痕鮮やかに描かれた、織田家の木瓜紋。


 そしてその脇に、力強い筆致で記された名――『織田十郎信照』。


 そして、その旗の背後。


 泥だらけの田の畦、土手の斜面、街道の中央に至るまで、蓑笠を着けた百姓たちが群れを成して立ち塞がっていた。


 その数、およそ三百人ほど。


 屈強な若い男たちが竹槍や鋤を握りしめて前列を固め、その後方には、不安げに、されど頑なな眼差しを向ける老いた百姓や女たちの姿も混じっている。誰一人として甲冑など着けていない。刀を差した武士の姿など、影も形もなかった。


 百姓たちの顔には、恐怖がなかったわけではない。竹槍を握る手は震え、列の後ろでは、幼子を抱いた女が唇を噛んでいた。


 それでも、誰一人として道を譲ろうとはしなかった。


 背後には、先祖から受け継いだ田畠がある。そして頭上には、信照の名を記した白旗が翻っている。


「……何という面構えじゃ」


 元信が低く呻いた。


「今川の騎馬を前にして、百姓どもが足を震わせもせぬとは……」


 翔次は馬を一段前へ進め、泥の中に進み出た。


 百姓たちの先頭に、白髪交じりの頑健な老人が立っていた。麻の小袖の胸元をはだけ、節くれ立った手で一本の樫の棒を握りしめている。


「そなたが、萱津の名主・甚左衛門か」


 翔次が静かに呼びかけると、老人は顎をしゃくり、真っ直ぐに翔次を見据えた。


「左様でございますだ、今川のお侍様。……何用でございますか。この萱津の郷には、お侍様に差し出す米も、宿を貸す長屋もございませんだ」


「甚左衛門」


 翔次は青竹に翻る白布の旗を指差した。


「あの旗は、何だ。そなたら萱津の郷は、先月、今川の太守様に頭を下げ、田畠の改めを受け入れると約したはず。それを反故にし、織田の旗を掲げるとは……今川家への反逆と心得てのことか」


 甚左衛門は、ふっと薄笑いを浮かべた。


 恐れからではない。諦めからでもない。信照の名によって自らが守られていると信じ切っている者の笑みであった。


「反逆などと、人聞きの悪いことを仰いますな。わしらはただ、信照様の御旗の下に入っただけでございます」


「信照の旗の下だと……? 信照から命令を受けたのか。清須から使者が来て、今川に逆らえと唆されたのか!」


「滅相もございません!」


 甚左衛門は平然と言い放った。


「信照様からは、命令などただの一つも下されておりませんだ! ……先日、わしらは清須の奥の御陣屋へ参り、信照様に直訴申し上げました。『今川様の役人が参り、田畠を細かく改め、公事を課そうとしております。どうか、信照様の御家来衆を萱津へ遣わし、村をお救いくだされ』とな」


「……信照は何と答えた」


 翔次の喉が、からからに渇いていた。


「信照様は……」


 甚左衛門の瞳に、深い、敬愛の色が宿った。


「信照様は、御簾の奥から、深く溜息をつかれ……こう仰せられたのでございます。


『――余は、そなたらの村を己が領地に加えるつもりはない。兵を遣わす気もない。そなたらの村を守る義理など、余にはない。……好きにせよ。自分たちの村は、自分たちで守れ――』


 とな!」


「……何……?」


 元信が馬上で身を乗り出した。


「好きにせよ、じゃと……? 突き放されたのではないか! 見捨てられたのじゃぞ!」


「見捨てられたのではありませんだ!」


 甚左衛門の声が、低く、しかし地を這うような重みをもって響き渡った。


「お侍様は、守ってやる代わりに年貢を納めよ、役を務めよ、いざとなれば戦に出よと仰るもの! しかるに、信照様は……わしらの田畠を取り上げることもせず、役目を課すこともせず、『先祖より耕してきた田畠、自分たちの手で守れ』と仰せられ、あのお方は何も取り上げようとはなさらなんだ! 好きにしてよいと仰せくだされたのでございます!


 そして……御家来の木下藤吉郎様が、この旗をわしらに授けてくださり、こう仰いました。


『――殿は争いを好まれぬ。されど、殿の御名を掲げる村を、みだりに踏みにじることは許されぬと心得よ――』


 と!」


 甚左衛門は樫の棒を握り直すと、青竹の旗を仰ぎ、静かに翔次を見据えた。


「この旗がある限り、ここは信照様の御庇護を受けた地! 今川の勝手な反別改めも、公事の取り立ても、一切お断り申し上げますだ。……もし、力づくでこの村を踏み躙り火を放つと仰るならば、女子供まで巻き添えとなりましょう。されど、それでも構いませぬ。信照様の御旗を掲げた以上、いまさら旗を下ろすことはできませぬ!」


 甚左衛門の言葉に応じ、背後の若い百姓たちが竹槍を構え直し、無言で前に出た。老いた者や女たちも、逃げ出すことなくその背後に立ち並ぶ。


 鬨の声すら上げぬ、沈黙の覚悟。


 五十騎の武者たちは、その旗を見、百姓たちの背後に広がる村を見た。ここで刀を抜けば、目の前の者だけでは済まぬ。村を焼き、百姓を斬ったという報せは、尾張の隅々にまで広がるであろう。


 岡部元信の手勢五十騎の馬が、鼻を鳴らして後退った。


 今川の歴戦の武士たちですら、抜刀することすらできずに、青ざめた顔で立ち尽くしていた。


 そして――。


 馬上の翔次は、頭を金槌で殴られたような衝撃を受け、全身の血が足元へと抜け落ちてゆくのを感じていた。


(……実地を持たぬ、『名のみの支配』……!?)


 翔次は、幾度も書物で読んだ戦国の合戦を思い返した。


 城を囲み、兵糧を断ち、降伏を迫る。あるいは、敵の領主を討ち、その家臣を従わせる。土地を得るには兵を送り、土地を治めるには役人を置く。


 だが、目の前の村には、討つべき敵将も、落とすべき城もない。


 あるのは、一本の旗と、それを掲げると決めた百姓たちだけであった。


 書物の中に、このような敵はいたか。


 翔次は、答えを見出せなかった。


 信照は清須に拠点を持ち、家臣を抱えている。されど、萱津には兵を置かず、役人を派遣して田畠を治めることも、村から年貢を取り立てることもしない。


 信照の名の下に立ったこの村から、信照方が年貢を取り立てている様子すらない。


 防備の軍費も、役人を養う米も、信照の陣営からは一文たりとも支出されていない。


 信照が村に与えたのは、ただ一つ。


『織田十郎信照』という名が記された、一本の白旗。それだけなのだ。


 信照は、萱津の村人を直接支配していない。


 ただ、「ここは余の庇護が及ぶ場である」という形なき威勢を与え、村の守りを丸ごと百姓たちの手へと委ねたのだ。


 その結果、どうなったか。


 百姓たちは、「自分たちの力で平穏を守るのだ」と奮い立ち、今川方の役人を遠ざける盾として、信照の旗を掲げ始めた。


 兵を一人も置かずに、萱津の郷は今川方の手から、ひとまずすり抜けた。


 今川の支配が消えたわけではない。明日、再び役人を送り、さらに強い兵を差し向けることもできる。


 だが、そのたびに村人を敵に回し、田畠を荒らし、領国経営の損失を積み上げることになる。


 一枚の旗が今川の軍勢を打ち破ったのではない。


 その旗を掲げる村を力ずくで従わせることが、今川にとって割に合わぬ行いへと変わったのだ。


 ――直轄領でもない。通常の支配でもない。信照の庇護の輪が広がる領域。


 翔次の脳裏に、いわば「保護圏」とでも呼ぶべき異形の怪物の輪郭が、冷徹に浮かび上がっていた。


 翔次には、信照がこの結末を最初から見通していたように思えてならなかった。あの「好きにせよ」という言葉さえ、すべてを承知したうえでのものだったのではないか。


(……勝てない)


 翔次は震える手で、手綱を握りしめた。


 歯の根が、ガチガチと音を立てて鳴っていた。


(こんなものに……どうやって勝てばいいんだ……!?)


 もし、ここに朱槍の男の手勢が籠もっていれば、合戦に持ち込むことができる。大軍をもって包囲し、槍を合わせ、力づくで叩き潰すことができる。


 だが、ここにいるのは、竹槍を持った百姓たちなのだ。


 ここで村人を斬り、家々に火を放てば、今川は一村を従わせる代わりに、尾張の村々へ恐怖と怨みを植えつけることになる。


 田畠を荒らせば、年貢は得られぬ。人を逃がせば、耕す者もいなくなる。次の村、そのまた次の村までが抵抗を始めたなら、義元の望む尾張統治は、かえって遠のくであろう。


 勝つことはできる。だが、勝った後に何が残るのか。


「……翔次殿」


 元信が、苦悶に満ちた声を絞り出した。


 抜刀しかけた太刀を、鞘へと押し戻すその指先が、白く強張っている。


「斬るか……? この百姓どもを蹴散らし、旗を引き倒すか……?」


「……なりませぬ」


 翔次は力なく首を振った。唇から血が滲んでいた。


「斬れば……我が今川軍は、尾張の民すべてを敵に回しまする。敵の首魁の思う壺にございます」


「では、指を咥えて退けと申すか! 今川の面目はどうなる!」


「退くほかに……道はございませぬ」


 翔次は絞り出すように言った。


「いま刀を抜けば、泥沼どころか、底なしの業火に呑み込まれまする。……退いてくだされ、元信殿!」


 元信は天を仰ぎ、血の涙を流さんばかりの形相で歯噛みした。


「……全軍、引けッ! 馬首を返せッ!」


 今川の騎馬隊は、一合の槍も交えることなく、泥飛沫を上げて萱津の村境から退却していった。


 背後からは、百姓たちの安堵の吐息と、信照の名を称える祈りの声が、冷たい雨空を裂いていつまでも追いかけてきた。


 討つべき敵の喪失。


 沓掛城へと戻る道すがら、翔次の頭の中を支配していたのは、底知れぬ虚無感と恐怖であった。


 敵の軍勢がいれば、撃滅できる。


 敵の城があれば、包囲できる。


 だが――敵の兵が存在しないのだ。


 敵の城が存在しないのだ。


 あるのは、民の心の中に打ち込まれた信照の御名と、一本の布切れだけ。


 どこを攻めればいいのか。


 誰を討ち取ればいいのか。


 今川の大軍は、巨大な大槌を振り上げながら、叩きつけるべき的を失い、空を殴り続けているのだ。


 その日の夕刻、本丸の御座所において、翔次と元信の報告を聞いた今川義元は、床几の上で微動だにしなかった。


 白扇を握る義元の右手が、小刻みに震えていた。


 その高貴な顔から、血の気が完全に失せていた。


「……領地を増やさずとも、民をその旗の下へ置く、とな」


 義元の低く掠れた声が、暗い広間に響いた。


「田畠も改めず、役人も置かず……ただ旗一本を与えて、民自らに守らせる……。翔次、それが、信照の仕掛けた次なる手か」


「……はい」


 翔次は畳に額を擦り付けた。


「恐るべき知謀にございます。……今川がこれから結ぼうとしていた支配の手そのものを、村の側から拒ませたのでございます。太守様が尾張に今川の法を立てようとすればするほど、民は信照の旗の下へ逃げ込み、我が軍の歩みは空転いたしまする」


「……化物め」


 義元は扇を力任せに床板へ叩きつけた。


 パアン、と乾いた破裂音が響き、扇の骨が一本、無残に折れた。


「……斬り捨てるだけなら容易い。されど、斬った後に何が残る。田畠を荒らし、百姓を散らし、年貢を得られぬ土地を増やして、何のための尾張攻めぞ……!


 城を落とすことはできても、実体のない旗を落とすことはできぬ! 兵を討ち取ることはできても、百姓の心に根を下ろした信照の名を、槍で突き崩すことはできぬ! ……信照! 貴様は、予が望む地を、土の底から溶かして消し去る気か……!」


 義元の悲痛な叫びが、広間の天井に虚しく木霊した。


 東海道の大太守として冷徹に領国の実利を見据えてきた大名・今川義元が、これまでに覚えのない手詰まりに直面していた。


 たった一村の百姓の頑迷に対し、今川の大軍が容易には手を出せない。


 その事実の持つ破壊力を、義元は誰よりも深く悟っていた。


 広間を出た翔次は、夜の冷気の中、回廊の柱に額を押し当てた。


 激しい胃の腑の痛みが、内臓を雑巾のように絞り上げていた。


(……治めていない。なのに、民は信照の名を離れぬ。これは……統治なき支配なのか)


 清須の暗闇の奥深く、一度も姿を現さぬ男。


 兵を動かさず、ただ一言「好きにせよ」と呟くだけで、今川の大軍を無力化し、尾張の大地に今川が容易に踏み込めぬ場所を生み出してゆく怪物。


 前世に繙いた古今の書物より知恵を得た翔次ですら、思いつくことさえできなかった、名によって人々を結びつける新たな支配の形。


 それを、あの男は、呼吸をするかのように平然と成し遂げてみせたのだ。


 冷たい風が、翔次の頬を叩いた。


 萱津に立てられた、あの一本の白布の旗。


 翔次が「保護圏」と名づけざるを得なかったその怪物の種子は、今や尾張の肥沃な泥土の奥深くへと根を下ろし、尾張全土を覆う大樹へと育ち始めていた。


 そして、その広がりを止める術を、今川軍の誰も――歴史の知識を頼りに戦況を読み続けてきた翔次すらも、何一つ見出すことができずにいた。

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