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『日本改造計画』  作者: 桃太郎
改革への道(外交編)(2)
38/44

改革への道(アフリカ編)(11)

 今日のリモート会議参加者は、日本帝国総理、外務省事務次官、同省アフリカ支局長だ。

「挨拶など不要。緊急報告があるとの事でしたね。まず、報告しなさい。」

「はっ。アフリカ支局長より報告申し上げます。総統閣下。」

「はっ。報告申し上げます。『アフリカ連邦』追加加盟国希望です。

 エジプト

 スーダン

 アルジェリア

 アンゴラ

 マリ

 ブルキナファソ

 セネガル

 チャド

 ギニア

 チュニジア

 リビア

 中央アフリカ

 モーリタニア

 ギニアビサウ

 カーボヴェルデ

 サントメ・プリンシペ

 セーシェル

 以上になります。但し、エジプト、カーボヴェルデ、サントメ・プリンシペ、

 セーシェルは、通貨アフリカを拒否しています。総統閣下。」

「全て私の『予想シナリオ通り』でしたね。砂糖で経済制裁すれば音を上げる。

 唯一外したのは、カメルーンが一早く屈した事くらいですね。」

「如何致しましょう。総統閣下。」

「全て『アフリカ連邦』追加加盟国希望を受け入れる事。また、増刷しなさい。

 但し、エジプト、カーボヴェルデ、サントメ・プリンシペ、セーシェルは、

 通貨アフリカを拒否していますので、人口は、二億六千五百万人です。

 よって、通貨アフリカを一兆一千億です。食料も足りません。

 南米、北米、印度問わず買い占めなさい。事務次官。」

「はっ。『全て『アフリカ連邦』追加加盟国希望を受け入れる事。通貨アフリカを一兆一千億増刷。南米、北米、印度問わず食料を買い占める事。』

 以上、復唱致しました。総統閣下。」

「宜しい。では、私からの指示は、以上です。何か質問はありますか。」

 特になかったので、今回の会議は、これでお開きとなった。


 * * * 


 今日のリモート会議参加者は、日本帝国総理だ。

「しかし、本当に意外と簡単でしたね。全て総統の『予想シナリオ通り』でした。」

「当たり前です。まさしく『情報こそ力』。知っている者が勝つ。古今東西を問わず知識人が、言っていました。旧くは、孫子からですよ。総理。」

「この場合、西洋の植民地支配から独立した国地域全てに言えるある特徴ですね。

 缶等の飲料茶に砂糖が入っています。海外旅行経験者は、誰でも知っています。」

「その通り。本来お茶に砂糖を入れるなど非常識だったのです。が、長年の植民地支配の影響で、西洋人の物真似をし、結果としてお茶に砂糖を入れる習慣が根付きました。」

「そこに、輸出砂糖に10倍の逆関税。国内では砂糖を生産できない。結果、政府は、飲料メーカーから突き上げを喰らった。やむなく『アフリカ連邦』加盟。

 正直聞いたときは、上手くいくか半信半疑でしたが、凄まじいですね。」

「まだ終わっていませんよ。ブラジル等を除く南米、豪州、新西蘭、オセアニア。

 自国で砂糖を生産できない国や地域は、まだあります。彼らを締め上げます。

 問題があるとすれば、何処だか分かりますよね。総理。」

「東南アジアに、ポリネシア、メラネシアなどの熱帯地方ですね。

 実際に国内で砂糖を生産しています。如何致しましょう。総統。」

「TPPからつまみだせ。日本が議長国として辣腕を振るいます。

 何ならTPPを廃止して『地球連邦』と統廃合してもよいのです。」

「それは……やり過ぎでは……総統閣下。」

「こういう事は、『やり過ぎくらいで丁度よし』です。『地球連邦』による世界征服。何としても成し遂げねば、地球から紛争を根絶できません。

 スローガンは、『奪い合いから分かち合い』。いいですね。総理。」

「はっ。総統。」


 * * * 


 今日のリモート会議参加者は、日本帝国総理、外務省事務次官だ。

「挨拶など不要、報告から始めなさい。」

「はっ。新たに南米より17か国が、オセアニアより2か国が、

 『地球連邦』加盟を打診してきました。南米より、

 アルゼンチン

 ペルー

 チリ

 グアテマラ

 ハイチ

 ボリビア

 キューバ

 ドミニカ共和国

 ホンジュラス

 ニカラグア

 パラグアイ

 エルサルバドル

 コスタリカ

 ウルグアイ

 ジャマイカ

 バルバドス

 ドミニカ国

 オセアニアより、

 オーストラリア連邦

 ニュージーランド

 以上になります。但し、通貨アフリカ導入は検討中との事です。総統閣下。」

「通貨アフリカ導入検討中の国は、十九か国全てですね、」

「はっ。今回打診してきた19か国全て『検討中』です。総統閣下。」

「勿論、加盟は歓迎します。但し、無理強いは、いけません。好きなだけ『検討』させておきなさい。また、二億人分の食料調達実施。但し、食料支援は、通貨アフリカ導入を条件としています。

 事務次官。」

「はっ。『加盟を歓迎する事。通貨アフリカ導入は相手国の意思を尊重する事。また、二億人分の食料調達実施。但し、食糧支援は通貨アフリカ導入を条件とする事。』

 以上、復唱致しました。総統閣下。」

「宜しい。では、私からの指示は、以上です。何か質問はありますか。」

 特になかったので、今回の会議は、これでお開きとなった。


 * * * 



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