飲み会 〜酒の席だから…ということは、許されないのはわかっちゃいるけど、やめられない〜
昔の職場仲間8人が集まり、飲み会をした。今から8年前、私はその職場に1年間だけ勤務した。そこで一緒に働いた7人とは、その後それぞれ別の職場で働いているが、年に1、2回は必ず8人全員で集まって飲んでいる。そして、私が、会の連絡係として毎回、LINEやSMSを使って連絡調整をしている。
今章は、「グルメ」とはほど遠い飲み会の話かもしれないが、美味しい料理とは、「誰と何処で食べるか」も大きな要素だと考えているので、無関係ではないだろう。お付き合いのほどよろしくお願いしたい。
草薙駅近くの西洋料理店で行われたため、私は、JR東海道線に乗って向かった。集合時刻の数分前に店に着くと、すでに全員集まっていた。
2時間飲み放題なので、それぞれ好きなドリンクを注文した。下戸の私も今日は、ハイボールを注文した。(その後は、W社のジンジャーエールにしようと考えていた。)
全員にドリンクが行き渡ると、1年ぶりの再会を祝っての乾杯の音頭を、幹事から指名された私が行い、飲み会は始まった。
オードブルが運ばれて来た。キッシュ、パテなどと一緒に砂肝も出てきた。砂肝は、私の現在の主食で、ダイエットのために、これを木綿豆腐と一緒に味噌汁に入れて毎夕食に食べている、というとみんな驚いた。そのお陰で、半年で7キロほど減量できた、というとさらに驚いた。
「なぜ、減量始めたんですか?」
「シニアサッカーのためだよ。先日もフットサルで2点取ったよ。」
「えー、すごい!」
などと会話の花が咲いた。
しばらくして、ハイボールの酔いが回ってきた。まだ半分も飲んでいないのにだ。それを見ていた正面左隅に座っていた女性の1人が、
「お酒飲んでるんですか?珍しい!」
と言って驚いていた。
酒を飲む 吾を指差し 珍獣だ
「そんなに珍しいかなぁ?」
「お酒飲んでるのを見るのは初めてかも?」
「いつもクルマに乗ってくるからでしょ?今日は?」
「今日は、電車で来たからたまにはね。」
料理が次々に運ばれてきた。メインは、「黒毛牛のローストビーフ」だった。どれも美味しく、量も年配集団にはちょうどよかった。
酔いが回り、その勢いに乗じて、退職したら下ネタ夫婦漫才の放送作家をやりたかったとか、破礼川柳を創作しているとか、最近、エロ都々逸にハマり出したとか、ベラベラと話した。みんな大笑いをしていたが、私の正面に座っていた女性だけは、
「そういうのはダメです!」
と顔は笑っていたが、はっきり拒絶反応を示した。
「そういう風潮だから酒の席にも潤いがなくなっちゃったんだよ。」
と笑いながら返した。が、
「昔も今もアウトですよ!」
と言われてしまった。
下ネタが 会話の潤滑 幻か
「宴もたけなわではございますが…」
という、幹事のお約束の言葉で、気づいたら2時間が過ぎていた。慌ててお代わりしたジンジャーエールを飲み干した。また、来年に飲み会やりましょう、と会はお開きとなった。
帰りの電車内で、この飲み会を題材とした川柳を座りながら考えていたが、気付くとうつらうつらしていた。危うく乗り過ごすところであった。
帰宅後、風呂も入らずにそのままベッドに倒れ込み、2時間ほど寝た。一度起きて、前立腺肥大の薬を飲んで、また寝ようとしたが、目が冴えた上、顰蹙を買う話を思い出し、眠れなくなってしまった。




