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死か屈辱か

お久しぶりです。

これからきちんと進みます。

目の前に立ちはだかる体長はゆうに5mは超えているであろう電気を体に纏わせた黄色の猫っぽい生物。

向こうはもろに威嚇してきて、鋭い犬歯が剥き出しになっている。


「逃げるか?逃げるしかないだろ」


そう自分に自問自答し決心した俺は心の中で1.2.3!を合図に自分の全てを出し切るダッシュを見せた。

ひーひー言いながら頑張って走っている俺に電気イエロー(今名付けた)は手加減なしに距離をつめてくる。


「むりむりむりむりむり…あっ」


いつの間に見知らぬ崖まで走っていたのか、後ろばかり振り向いていて前を見なかったことが、崖に落ちるという結果を招いた。


「くっ、()ぅぅ」


なんとか岩に手をかけたが、落ちる際に打撲した箇所がジンジンと痛んで仕方ない。

下に目線を向けると絶壁だ。落ちたら死ぬ。

今いる位置が高すぎて落ちるかもしれない先に川があるのか謎だ。

恐怖が募って行くがもう片方の手も岩にかけ、必死の思いで地面に足を着くことができた。

息は疲れ荒くなり、俺は目を前に向ける。


やぁ、こんにちは。電気イエローさん。


目の前には電流をバチバチ鳴らせている生物。

俺は自ら落ちた。

走馬灯のようなものが見え始め、ぐんぐんと重力に逆らわず落ちて行く。

落ちる早さは増してゆき、川があってもなくても地面に叩きつけられるような感覚で死ぬんだろうと思い、目を瞑った。













「おかえり、渚」


死んだと思っていたが目を開けると金持ちの顔がそこにはあった。


「これは凄い。本当に21時に帰ってくるんだな」

「なんのこと…」

「知らなかったのかい?渚。このゲームは18歳未満だと21時に強制返還されるんだよ。」


この強制返還が無ければ、俺は体を地面に叩きつけられて死んでいただろう。川があったとしても溺れて死んでいた。

だが、もう二度と金持ちの顔は見ないと決めたのに。

俺は悔しさと苦しさで右手を血が滲むほど握りしめたが、金持ちはその右手を手にとり血を汚い舌で舐めとってから今日の行為を行う。

この場所から逃げれるとたかを括っていただけに、屈辱感に身を震わせる夜であった。



金持ちに対しての煮え繰り返る憤慨な気持ちはtrip(トリップ) or(オア) battle(バトル) GAME(ゲーム)に出てくるモンスターを倒すことで発散させた。

殺しても大丈夫なモンスター。どんな殺し方をしても誰にも咎められない。

俺には…プレイヤー名、桐生渚(ユウナギ)には全てのどんなモンスターでも金持ちの顔に見えた。


他プレイヤーには異常で異端だと思われるほどに、モンスターを殺すユウナギは壊れたような笑顔だという。



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