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ベネネ畑

「これがピグミーよ。いろんな仕事をエルフと一緒に今までしてきたの。主に畑仕事とか細かい仕事はピグミー。建築とか採掘とかはエルフって感じで上手く分業してギデオンは成り立ってるわ」


手のひらにピグミーを乗せながらシルマは話す。


「はい!私たちはエルフさんにはよくしてもらってます!特にシルマさん達フォートラ王族にはホント昔からの縁ですから!」


どうやらピグミーとエルフの関係性はかなり昔からのもののようで、その繋がりとシルマ達王族への忠誠心は強いものがあった。


「今は彼らはこのベネネ畑の手入れをしてもらってるの。速すぎて見えないかもしれないけどね。スキルを使ってるのよ。ほら、さっき説明したでしょ」


久東はよーく目を凝らして畑を見る。すると、そこにピグミー達が忙しなく動き回る様子が一瞬だけ確認することができた。


「あっ!見えた!でも、速すぎー」


カレン達も少し見えたようだ。ピグミーのスキルを生かして普通の人よりも何十倍もの生産性があるように思った。


「今私の手になってるのがベネネ畑の総リーダー兼ピグミー達のリーダーよ」

「はい!ご紹介に預かりました!わたくし、総勢8000名いるピグミーのリーダーやらせてもらってます!アイダと言います!」


アイダはピシッとシルマの手のひら上で敬礼をした。


「お客様の前で話すことではないかもしれませんが!シルマ様!最近また奴らがチョコチョコくるのであります!」

「この畑の警備は確かハドリーに頼んでるはずだけど……」

「ハドリー殿は最近元気がありません!警備にもきておりません」」

「あいつ……国が大変な時にホント何やってるのよ!」


珍しく口調を荒めシルマが怒った。


「あいつらってのは……もしかして」


久東が話そうとした時だった。


「おーい!!お前らいつまでこんなチマチマした労働やってるんだよ!」


白い装束を着た3人組がやってきた。ダイア国の連中のようだ。


「来ましたであります!シルマ様?いかがいたしましょう?」


シルマは険しい表情でダイア国の兵士を見つめた。以前のような勝気な態度はなぜか見られなかった。


「とりあえず、わたくしが話してきます!」


アイダは俊足でそのダイア国の兵士達のもとはかけていった。


「何ですか!何度も何度も!何回言ったら分かるのですか?この畑は工場なんかにしやしません。あなた達に土地は与えたはずでしょ!」

「いやはや上の人がさ、もっと大きくしてここで大量生産した方が安く仕上がるって事に気づいたみたいでな。この畑潰して電気機器の部品をつくる工場にしたいみたいだわ」


兵士の1人が畑に革靴で踏み込み、その成長したベネネの葉を蹴った。


「何をしてるんですか!やめてください!」


必死でピグミーは兵士の足を抑えるも全く持って意味がない。


「やめろー!やめろー!」


畑を踏み鳴らし荒らしていくダイア国の兵士達。


【第一のスキル 火砲】


久東の左手から放たられた火の玉は畑を踏み鳴らす男の顔面に直撃した。

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