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世界会議

久東達が一次試験突破を決めた頃、ある場所で各国の首脳陣が集まり会議をしていた。年に4回ほど行わられるこの通称「S6」による会議。


S6とは今の世界を牛耳るスキルホルダーを多く所持している国上位6カ国のことだ。上からダイア国、バリア国、ザイーフ国、マーマード国、日本国、ローム国である。


旧、先進国であるアメリカやイギリス、中国などは化学兵器の方に力を入れすぎてしまい上記の国に合併吸収されてしまった。旧先進国の中で唯一、日本は辛うじて先進国の中で国名を保ち植民地支配を受けていない国となっている。


「それでは、始めましょうか。皆さん」


各国の首脳が会議を始める。そこは厳重に警備された会議室ではなく、なんと水中であった。


「皆さん、驚きですか?これがウチのスキルの研究結果です。水属性の者は極めればこれくらいのことは可能なんですね」


会議リーダーであるダイア国首脳ダミアが話す。ダミアの横で従順に立っている長髪の女のスキルなのだろう。


「陸で行うと危険ですからね。水中が安全ということでこのように致しました。まあこの子があなたたちの命を握っていると言っても過言ではない状況かもしれませんがね。うふふふふ」


今この水の中で机が置かれ、空気が吸え会議が出来ているのはダミア横の女のスキルだ。つまり、その女の意思一つでここにいる者はいきなり水中に放り出されることになる。


「そんな事、私のところのものが許しませんがね」


バリア国首脳アルノーが呟く。アルノー横にもスキルホルダーが待機していた。各国1人用心棒を連れてきている。何かがあっても首脳の命を絶対に守る各国トップクラスのスキルホルダーたちだ。


「まぁ、冗談はさておき、本題に入りましょうか?」


ダイア国、バリア国はこのスキルの時代に一気に勢力を伸ばしてきた現トップ2の国だ。2カ国のジャレ合いが終わり会議が始まる。


「今回は私、ダイア国が司会進行をさせていただきます。議題は大きく分けて2つ。①ダンジョン大陸の粉砕について。②Deveという組織について、ですがよろしいかな」


長机に座る各国首脳は全員うなずいた。世界会議が始まったのだった。

新章開幕です。


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