秘密
「うむ、これで俺は今、晴れてヒナタのコピースキルを手に入れたことになる」
スキルを他者(元々スキルを持っていないものに限るが)へとコピーする事が可能だと分かった久東。さっそく自らの体にコピースキル自身をヒナタにコピーしてもらった。
「じゃあ、さっそく……いいか?」
「こっちは全然オッケーだよ!」
【第一のスキル コピー】
【第一のスキル コピー】
……
……
……
【第一のスキル コピー】
久東はヒナタの持つ全てのスキルやステータスをコピーしまくった。
「よし!これで自分がどうなってるのかを……町田先生のスキルで……」
久東はヒナタがコピーした町田先生のスキルをコピーしたので、それを使い今の自分のステータスを確認した。
■久東凛のステータス
無職 Lv20
HP 3800/3800
攻撃力 2000
防御力 2000
速攻性 2000
命中力 2000
知力 5
創造性 5
【スキル】
名称 : コピー
属性 : 無所属
Rank : D
※所持コピースキル【風体】【洞察】【火舞】
①コピー
①ペースト
むちゃくちゃ上がっていた。数秒前まで一般市民だった久東のステータスは一気にスキル前人口の中で言っても中の上クラスになった。
おそらく今までヒナタは【コピースキルとして火舞や風体のスキルを使っていた】ということだろう。あくまで1人が使えるスキルは一つまでなのだ。
「ちょっと待って!ヒナタのコピースキルを一般人にコピーしたらヒナタみたいな奴が無制限に作れるってこと?あんたのスキルとんでもないわよ!」
カレンがことの重大さに気づいたのか、大きく騒ぎ出す。
しかし、その恩恵を受けたはずの久東は浮かない顔をしている。何やら重々しい雰囲気だ。
「これは大発明よ!早くみんなに知らせないと!」
興奮するカレンにくるみが言った。
「ヒナタちゃんのスキル……すごい……だから……それバレたら……実験台にされる……さっきの……カレンちゃん……みたいに……狙われるかも……」
「……あっ…………」
久東が危惧していた点はそこであった。このとんでもないスキルが世間にバレてしまってはおそらくヒナタは一生実験台として過ごすことになるだろう。
「すまん……ヒナタ。俺、少しやり過ぎたかもしれない。お前のこともっと考えてからやれば……」
「ううん。そんなことないよ!まだこの事誰にもバレてない!くるみちゃんもカレンちゃんも言うわけないしね!」
二人はコクンコクンとうなずく。バレたのがこの2人でよかったと久東は思った。
「ヒナタは私の恩人よ。火野ちゃんに次ぐけど。あんたを実験台なんかにはさせないわ」
「……わたしも……絶対に約束します……」
この4人しか知らない秘密が今ここで、出来上がったのだった。
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