登場
ヒナタはカレンのステータスを確認した。
■優木カレンのステータス
学生 Lv5
HP 60/60
攻撃力 10
防御力 10
速攻性 10
命中力 5
知力 15
創造性 15
【スキル】
名称 : Reverse
属性 : 回復属性
Rank : D
【第一のスキル 風巻】
ヒナタはカレンに向かってシンプルに攻撃した。
「キャーーーー!!!」
風巻はカレンの横っ腹に直撃した。火野の足元付近までぶっ飛ばされるカレン。
「てめぇ、何してんだ!!!」
火野がブチギレ、ヒナタを睨みつける。
「いや、あの、こいつなら倒せるかなって思って」
「どいつもこいつも俺の女舐めんじゃねー!!!」
火野が特大の火の玉を両手で作り出した。
【第五スキル 火玉】
「てめぇは骨まで焼き殺してやる!!!!」
「あっつい!!火野ちゃん、そのスキルは私まで熱いのよー!!」
とてつもない大きさの火の玉が出来上がる。それをヒナタへ投げつけようとした瞬間だった。
「あちぃぃいいいいいい」
火の壁を突き破り、久東が入ってきた。
「あ!いたいた!ヒナタ!よかった!よかった!」
久東はヒナタを確認し安心した。ヒナタの無事を確認しながら後ろを振り向くと、そこには火野、そして巨大な火の玉がゴウゴウと燃え盛っていた。
「ヒナタちゃん、これはどういうことかな?」
「簡単に言うと襲われたから反撃したら襲われてる」
「反撃しちゃったの?」
「あの男の子にはしてないよ。あの男の子の下で倒れている女の子に風巻をぶち当てたけど」
「ダメだよ。そんなことしたら、男の子が怒るでしょ」
「馬鹿にされたもんで……」
「なんで急に関西弁?!どこで覚えたのかな」
久東は火野の方を振り返る。どう考えても激怒しているようだ。おそらくヒナタが女の方を攻撃したからだろう。
「てめぇらはこれでもくらえ!!!」
火野が巨大火の玉を投げつけてきた。
「なんとかならないの?ヒナタちゃん?前田くんのスキルで何かなかったっけ?」
久東はメモの内容を必死で思い出した。そして、前田くんのスキルの中で防御っぽい名前の技があることを思い出した。
「ヒナタ!第3のスキル、風壁、はやくはやくはやく!!」
「へい!」
【第三のスキル 風壁】
竜巻の壁がヒナタと久東の前に出現する。ヒナタのステータスが上がったのか少し大きくなっている気がする。
だが、火野の火の玉を少しの時間食止めるのがやっとだった。
「今のうちに!!!!」
久東はヒナタを脇に抱え、もうダッシュで火の玉を避けた。
「ジャァォァォンプ!!!」
強烈な爆発音が周囲に響く。久東とヒナタは間一髪避けることができたが……
「くーちゃん!!!足大丈夫??」
久東は右足先を火の玉にほんの少しかすってしまい、流血していた。
こいつ、頭がおかしいのか?もし直撃していたら2人とも死んでいたぞ?
久東は火野が殺すレベルの術を使ってきたことが理解できなかった。
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