ナンバープレート3
「お前が触ったスライムはな、俺のスキルによって作られたニセモンだ。よく出来てるだろ?本物そっくりに作れるんだ」
ヒナタは溶けたスライムと火野を交互に見つめる。この状況がなんとなくやばい状況であることをヒナタもなんとなく感じ取っていた。
「このスライムに誰かが触ったら自動で溶けるようになってんの、それで位置情報が俺のところに入ってくるわけ。まぁ、スライム狙う参加者をまずは狩っていこうかなと思った次第なわけさ」
「火野ちゃんは頭いいわね!さすが私の彼氏」
ヒナタはとりあえず、火野に向かってぺこりと頭を下げ会釈した。
「それでは、ヒナタはこの辺で。サヨナラ!!」
ヒナタはもうダッシュでその場から逃げた。
「っち、ちょっと待て!ザコヒナタ!お前のナンバープレートを奪う」
【第一のスキル 火砲】
火野の両手から丸い火の玉が高速でヒナタの元へ飛んでいった。
「ギャーーーーー」
ヒナタはなんとかそれを避ける。火の玉はヒナタの後ろの木に辺り激しい爆発と共に粉々に火を砕いた。
「どうせ、お前のナンバープレートなんかクソみたいな数字だろうが一応奪っといてやるぜ」
ヒナタは火野の胸のあたりについてあるナンバープレートの数字をチラッと確認した。
数字は「3」
つまり火野は全参加者100人中3位の実力であるという事だ。
「ヒナタ逃げます!」
ヒナタは逃げる選択肢を取った。彼のナンバープレートもそうだが、スキルジャッジによって火野のステータスがかなり高い事が分かったからである。
■火野大地のステータス
学生 Lv12
HP 1500/1500
攻撃力 1000
防御力 1000
速攻性 1000
命中力 900
知力 30
創造性 30
【スキル】
名称 : 火舞
属性 : 火属性
Rank :B
今のヒナタのステータスが大体全て90前後、叶うはずがないと読んだヒナタは正しかったのかもしれない。
「させるかよ!」
【第二のスキル 火壁】
ヒナタの目の前に突如として大きな火の壁が現れた。火の壁は、ヒナタ、火野、カレンを包み込むように円状に広がっていく。
「この火の壁は温度が100度は軽く超えてるからな、触るとただじゃ済まないぜ」
逃げ場を失ったヒナタは呆然と火の壁を見続ける。火の壁はゴウゴウとおぞましい音を出しながら燃え続ける。
「まぁ、お前みたいな落ちこぼれ倒した所で何の意味もないだろうがな。逃げられるのがシャクだから倒しとくか」
カレンがヒナタに近づき、ヒナタの胸につけてあったネームプレートを確認する。
「あら、この子ナンバー100よ。最下位じゃない!私より弱いわ」
カレンは自分の胸に付けてあるネームプレート「89」を見ながら言った。
「私でも倒せるんじゃないかしら」
嘲笑うカレンを見てヒナタはなんとなくこの子は私たちと同じ匂いがすると思った。




