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銀の糸  作者: Sato Tekawana
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第1章 : 危険の鼓動 (2)

石造りの円形劇場に、重い静寂が戻ってきた。

空気にはまだマナの残滓が漂っている。

アオイは機械的な動作で弓を下ろした。

戦闘中ずっと石のようだった指先が、その時になって初めて激しく震え始める。

蓄積した疲労と、マナの放出による震えだった。

彼女は感覚を取り戻そうと、指を太腿に強く擦りつけた。

「レイディアンス」の閃光は、まだ視界に白い残像を残していた。

グリフォンが最後の息を吐いた時も、砂埃はまだ空中を漂っていた。

そして、そこに残った静寂は虚無ではなかった。

畏敬だった。

住民たちが降りてくる。

だが、走らなかった。

獣がまだ目を覚ますのではないかと恐れるように、慎重に歩いてきた。

長老はすぐには口を開かなかった。

石の上に広がっていく血溜まりを見つめ、唾を飲み込んでから、ようやくエイナルの肩に触れた。


「お前たちのおかげで、東の峠が再び開かれた」


そう言って、エイナルに頷く。


「何か月も封鎖されていた。だが、提示されたPGのために危険を冒そうとする者は誰もいなかった。報酬を受け取るに値する働きだ」


その隣では、母親の一人が娘の手を取って、感謝の笑みを浮かべた。


「あなたたちの光の矢が、私たちに希望を取り戻してくれました。あの射手がいなければ、多くの人があの怪物の餌食になっていたでしょう」


ニジは寄りかからなかった。

その場に崩れるように座り込んだ。

石の上に重々しく腰を下ろし、手にはまだグリフォンの粘ついた液体が付着したバイデントを握っている。

ベストは裂け、砂埃に奪われた酸素を求めるように、胸が短く痙攣しながら上下していた。


「全部、作戦の成果さ……それに、少しばかり運が良かった」


アオイは髪の一房を耳の後ろへ流し、整った顔を覗かせた。


「私の魔術が、あなたたちを守る以上の役に立ったと知れて嬉しいわ」


グリフォンが倒れた後、谷は息を潜めているようだった。

エイナルが死骸へ近づく。

その膝元で砂利が軋む音だけが、その場の静けさを破った。

匂いは強烈だった。

猛禽の臭い。

野獣の臭い。

そして魔術で焦げた羽根の臭い。

混ざり合ったその匂いが、鼻腔を刺した。

エイナルは爪を腱から切り離すために二度試み、歯を食いしばりながら力を込めた。

ようやく引き抜いた時、その物体は光を放った。

だが、両手は粘ついた熱い液体にまみれていた。

それは、自分たちがまだ生きている証だった。

最後に、モモが興奮に震えながら広場の中央に立った。


「注目、証人たち! 宴をしたいなら倍払ってね……さもないと、この串焼きは私のものよ!」


長老は声を上げて笑い、頷いた。


「無事にエイダルルのギルドへ戻るがよい。そこで栄誉と休息が待っている」


土の道がブーツの下で軋む。

太陽が山の向こうへ滑り始めていた。

砂埃と乾いた血に汚れた鎧が、夕暮れの赤みを帯びて鈍く輝いている。

風の口笛が、彼らの足音と混ざり合った。

アオイは柔らかな旋律を口ずさみ、ニジは疲れたふりをして息を吐き、モモは興奮したように小さく跳ねていた。

エイナルは中央を歩いていた。

その視線は、いつものように地平線へ向けられている。

戦闘の残響が肩から完全に消えるのを待ってから、視線を逸らさずに声を上げた。


「普段はこんなこと言わないが……あそこで俺の背中を守ってくれて、ありがとう」


そう言うと、彼は頭を掻いた。

そして、彼らと共にいられることを本当に大切に思っていると付け加える前に、いつもの寡黙さへと戻っていった。

アオイは彼の肩に触れ、悪戯っぽく小さく笑った。

心の奥では、自分がただの「治癒士」にすぎないのではないかという恐れを抱えていた。

自分の力が、弓だけにとどまるものではないと証明したかった。

ニジはいつもの誇らしげな口調で、スタイルを貫いて勝利する英雄として記憶されたいという願いを、もう一度口にした。

自分のバイデントが死の旋風のように回った逸話を語り直す。

だが、その虚勢の裏には、本当の衝動が隠れていた。

仲間を守るという義務。

そして何より、兄弟のように思っているエイナルを守ること。

モモは、大きな空腹の呻き声を上げて空気を破った。

彼女の夢は、単純でありながら、生きるために欠かせないものだった。

旅先で出会う、あらゆる異国の料理を食べること。

彼女はエイナルを見つめ、両手を腰に当て、頬を赤らめながら無言の非難を投げかけた。


「笑ってよ――ほんのちょっとでも!」


彼女は頬を膨らませ、二人分まで自分が笑おうと諦めたように腕を組んだ。

一行の笑い声が谷間に響き渡り、張り詰めていた空気を和らげる温もりで、その場を満たしていった。ちょうどそのとき、道の先にギルドの姿が現れた。

巨大な樫の扉をくぐると、一行は認識のざわめきに迎えられた。

任務受付の間では、エララが大きな羊皮紙の帳簿を脇へ置き、顔を上げた。

エイナルは前脚の爪を掲げ、誇らしげに任務の戦利品を見せた。

引き渡しを終えると、エララは厳かな表情で成功を確認し、硬貨の入った袋を彼へ渡した。


「報酬の登録を確認しました。あなたたちの功績はギルドに加算されます」


そう告げ、羊皮紙に赤い蝋印を押した。

そして、一人ずつ登録のプリズムへ手を伸ばした。

触れた瞬間、水晶から温かな光が生まれ、彼らの指を包み込みながら、滑らかな証人の指輪の表面へと触れていく。

その光の下で、装飾のない完璧な円を描く鈍色の金属が、最後に一度だけ脈打った。

そして、シュタインハルドで蓄積された共鳴を解き放つ。

エイナルは、電気のような残響が手から離れ、正式な数字へと変換されていくような、肉体的な安堵を覚えた。

戦闘の重みは、ついにPGという確かな数字へと変わった。

報酬を確保し、任務を果たした満足感とともに、一行はその場を後にした。

まず向かったのは宿屋だった。

湯がグリフォンの血と山の冷気を洗い流していく。

そうしてようやく、身体を休め、心を軽くした彼らは、町の酒場へと向かった。



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