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銀の糸  作者: Sato Tekawana
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第4章 : 絆と装置 (1)

翌日、アレクサンドラは、構造共鳴と秘術技術の適応を専門とする友人、ゾヤに連絡を取った。

ゾヤは口元に片側だけの笑みを浮かべて現れた。そのオレンジ色の瞳は、燃え盛る熾火のように輝いていた。細い赤い筋が走るピンク色の髪は、まるでそれ自体が意思を持っているかのように動いていた。


「別の世界から来たっていうの?」ゾヤはアレクサンドラに尋ねた。「それなら、これは素晴らしいものになりそうね」


みおが姿を現した。髪は後頭部が露わになるほど短く切り揃えられていた。青白い肌は、まるで何も書かれていない白紙のようだった。


「いい髪型ね!」ゾヤはその髪型を眺めながら言った。「これでようやく、自分自身のコードを書き換える覚悟ができた人に見えるわ」


みおは一瞬立ち止まり、やって来たばかりの女性のあまりに気さくな態度に驚いた。


「ありがとう……。あなたがゾヤね。アレクサンドラから、あなたならテネブリウムに私の声を聞かせられるって聞いた。私に残されたものを……直そうとしてくれて、ありがとう」


ゾヤはアルカナ・ログを取り出した。それはテネブリウム合金でできた薄板で、計算や較正だけでなく、パルス一つひとつの記録も保存できるものだった。

彼女はそれを持ち上げ、みおに向けた。光のパルスがみおの輪郭をなぞり、表面には記録と図表が浮かび上がった。それらは新たな測定が行われるたびに変化していった。

データの中で、二つのエネルギーの集中箇所が際立っていた。一つは右目、もう一つは胸部だった。


「興味深いわね……」ゾヤは両方の測定結果を拡大しながらつぶやいた。「この目には独自の能力があるみたい。一方、胸の断片はそれとは異なる共鳴を示している」


「右目があれば、ほかの人なら見落とすような細部まで捉えられるの。敵の動きから弱点までね」と、みおは説明した。「胸に埋め込まれた断片は、数秒間、時間を引き延ばすことができる」


ゾヤはうなずき、測定結果の確認を続けた。そして、みおの右手にある指輪に気づいた。


「それで、その指輪は? 何ができるの?」


「テンセルの指輪よ。物体を一つ、それに結びつけることができるの。そして、それを投げると、軌道上のどこかに出現できる」


ゾヤは再びアルカナ・ログの測定結果に目を向けた。唇に興味深そうな笑みが浮かんだ。


「それなら、すでに力を導くことのできる秘具を持っているのね。あなたの知覚をもっと活用できるように、別の指輪を開発できるかもしれないわ」


「ただし、一つ理解しておいてほしいことがあるの」と、ゾヤは付け加えた。「道具は奇跡を起こすわけじゃないし、誰にでも同じように役立つわけでもない。最も役立つものは、使い手の才能を伸ばす。アレクサンドラは遠距離戦闘や監視に活用しているし、テスは情報の整理や作戦の連携に使っている。私は、調べ、発見し、理解するのを助けてくれるものが好きなの」


ゾヤは合成モジュールに向き直り、工程を開始した。テネブリウムは精製され、最も加工しやすい状態に戻るまで調律された。その流動的で、暗く、脈打つ形態の金属が、適応型コアとともにモジュールへ注ぎ込まれた。濃密で冷たいその塊は、空気そのものに重みを与えているかのようだった。表面にはエネルギーの線が走り、動くたびに小さな火花が散った。

その金属は不活性ではなかった。適応型コアに触れると、枝分かれしながら自らの居場所を探していった。合金の統合が完了すると、エネルギー再構成機構が使用可能になった。

ゾヤは満足げに息を吐き、モジュールの輝きから目を離した。

アレクサンドラは黙ったまま友人を見つめ、一つひとつの動きに注意を払っていた。

みおは狭い寝台の上で体勢を整えた。表面の冷たさが、ゆっくりと肌に染み込んでいった。

ゾヤはテネブリウムの薄板に指先を置いた。すると、表面がかすかなパルスで応えた。


「あなたの処置を私のログに記録するわ」と、彼女はほとんど儀式のような口調で言った。


薄板が光を放った。


「12日|3月|2399年」


文字は暗い金属の上で琥珀色に燃え、完璧に整列していた。冷たく、疑いようもなかった。

みおはその刻印を見つめ、めまいに似た感覚を覚えた。あり得ない時刻を示す時計を見ているようだった。

彼女の世界では、時間の流れ方が違っていた。ヤルンは時間のずれについて話していた……確か、三対一だったはずだ。記憶が正しければ。しかし、次元の境界は正確な時計ではない。そこにあるのは亀裂だった。

みおは黙って計算した。

もし比率が安定したままだったのなら。もし時間が予想以上に湾曲していなかったのなら……彼女たちはもう、黄昏の月の下にはいないはずだった。


「それなら……」ようやく、みおはつぶやいた。「夜明けの月の三月に入っているはずね」


それは絶対的な確信を込めた言葉ではなかった。光が遅れて届くと知りながら、星の位置を測る者のような言い方だった。

ゾヤはわずかに微笑んだ。

それから彼女は、みおを拘束するためではなく、背骨を正しい位置に保つために、側面の固定具を慎重に調整した。研究室から持ってきた装置が、即席の寝台の上に展開されていた。ゾヤは暗いクロム色の小瓶を手に取り、先端の細い注入器に取り付けた。それを振ってから、みおのほうを向いた。


「これでうなじの感覚を遮断するわ」と説明した。「痛みは感じなくなる……でも、処置そのものは感じるはず。意識は保っていてちょうだい」


注入器が下りてきた。最初の接触は冷たく、ほとんど優しいとさえ感じられた。やがて皮膚は内側から外側へ向かって感覚を失い始めた。まるで誰かが、神経の星座を一点ずつ消していくかのようだった。

みおは唾を飲み込んだ。表面の感触はもうなかったが、どこで作業が行われているのかは正確にわかっていた。

圧力を感じた。目に見えない何かを、ミリ単位の調整で位置合わせしている。続いて、短く正確な機械的パルスが走った。痛みはなかった。しかし、不穏な確信があった。何かが、自分の中に配置されている。

ノードは計算されたゆっくりとした動きで下降し、崩壊を引き起こすことなく、みおのコアの共鳴を捉えられる正確な位置を探っていった。

ノードがはまり込むと、みおの身体は思わず震えた。まるで、自分とは異なる存在の気配を認識し、ほんの短いためらいのあと、それを受け入れることにしたかのようだった。

ゾヤは、システムが四つの接続点を一つずつ封止していく間、アルカナ・ログのインジケーターを見守った。固定点が一つ封じられるたびに、乾いたパルスが生じた。それは、もう後戻りできないという無言の確認だった。


「深く息を吸って」と、ゾヤは笑みを崩さずに言った。


みおはそのとおりにした。

封止は、短く制御された熱の波とともに終わった。傷をつけることなく、組織を焼灼した。洗浄と安定化も問題なく完了した。装置の振動は少しずつ弱まり、やがて背景に溶け込むかすかな音へと変わった。


「少し座っていて」と、ゾヤは指示した。「コアが落ち着くのを待ちましょう」


みおは両手を膝に置き、目を閉じた。皮膚の下で、新たな脈動を感じていた。まだ自分のリズムを探している時計のようだった。

呼吸が再び自分のものに戻ってから、ようやく彼女たちはパルスケーブルを接続点につないだ。かすかな唸りが部屋を満たした。白い光がみおの肌をかすめ、機械的な共鳴がモジュールの隅々まで広がった。

ゾヤはアルカナ・ログを調整した。テネブリウムの薄板の上で記号が揺れ、まるで彼女の呼吸に合わせて踊っているかのようだった。アレクサンドラは一つひとつの動きを追っていた。たった一つのミスが、みおの身体だけでなく、それ以上の何かを壊してしまうかのように緊張していた。

合成モジュールの内部では、液状のテネブリウムが暗い輝きを放ちながら脈打っていた。半透明のパネルが閉じると、混合物が渦を巻き、円形の構造を織り上げていった。それは、自らの形を決めているかのような知性を備えた外殻だった。まるで、みおの中にすでに存在していた記憶に応えているかのようだった。

ゾヤが合図した。

アレクサンドラはうなずいた。

モジュールが、蒸気を吐くような音とともに開いた。

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