第3章 : 静けさと吹雪の狭間
その静かなまどろみは、声を張る必要もない、澄んだ声によって中断された。
「昼食の時間よ」
石造りの敷居から、ミサオが言った。
カルドロスはゆっくりと目を開いた。
まるで深い瞑想から目覚めたかのように。
ゾルヴェルは勢いよく立ち上がり、種を払い落としながら歪んだ笑みを浮かべた。
エイナルはただ、慌てることなく身を起こした。
まるで、その時が来たことをすでに知っていたかのように。
食堂の脇の東屋には、すでに食卓が用意されていた。
日陰にあり、井戸の近くに設けられた場所だった。
贅沢なものは何もない。
だが、腹を満たすには十分だった。
米、脂身の少ない肉、煮込んだ根菜、そして濃厚なスープ。
彼らは、まるで翌日には身体が戦闘に入るかのように食べた。
まるで、筋肉というものは、一匙ずつ積み上げていくものだと言わんばかりに。
ゾルヴェルは口に物を入れたまま話すことはなかったが、食事の合間にはよく喋った。
彼の話はスープとともに流れ、疲労が生んだ空白を、あまりにも自然な皮肉で埋めていった。
そのため、カルドロスの険しい表情さえ、最後には崩れていた。
カルドロスはゾルヴェルを見ていた。
訂正するためではない。
ただ測るだけの、そんな目で。
ミサオはスープを口にした。
すると、穏やかな熱が胸を上ってきた。
生姜とセージの風味が、彼女は大好きだった。
料理をよそうとき、彼女の動きには無駄がなかった。
一つの仕草も、一滴の汁も無駄にしない。
まるで、自らの生存の歴史そのものが、何一つ――たとえスープでさえ――軽々しく扱ってはならないと教えてきたかのように。
エイナルは陰鬱な簡素さで食事をしていた。
だが、そこに心がないわけではなかった。
この九か月が彼に教えてくれたのだ。
食卓にいるときも、見張りについているときと同じように、騒音は気を散らすものなのだと。
この九か月で、彼は彼らを読み取ることを覚えていた。
カルドロスから、押しつける必要のない静けさを学んだ。
ゾルヴェルからは、一つ一つの衝動の裏側に隠された気高さを。
そしてミサオからは、許可を求めることなく立ち上がる強靭さを。
それは、混血エルフであるがゆえに受けてきた何年もの差別によって鍛えられた、しなやかな強さだった。
昼食の後、志願者たちには残りの時間が自由に与えられた。
褒美ではない。
それもまた、リズムの一部だった。
身体は鍛えられる。
絆は馴染んでいく。
そして、耳を澄ますことができるのなら、静電気さえもまた何かを教えてくれる。
エイナルは急ぐことなく歩いた。
外套は首元までしっかりと閉じていた。
自由な一日は休息ではない。
空間だった。
フロストヘイムルは、希望が脆くなる場所だった。
そこは氷柱と静寂の境界。
焼けた木の匂いだけが、生命がまだ諦めていないことを示す唯一の痕跡だった。
彼らとすれ違うわずかな住民たちは、熊の毛皮と脂でなめした革に包まれた影のようだった。
その目には、決して終わることのない冬の青白さが映っていた。
そして、その虚無の中――霜に覆われた石の上を、風がメスのような正確さで切り裂いていく場所では――記憶は許可を求めずに入り込んできた。
それは、もうここにはいない者たちの声だった。
自らの感情の鎧に刻まれた隙間から、冷気のように入り込んでくる声。
彼は、冬の重みによって軋む小さな木造の露店の前で足を止めた。
彼を立ち止まらせたのは空腹ではなかった。
凍てついた空気を突き抜けてきた、ある香りだった。
焼いた米粉の香り。
それは一瞬だけ、彼を北の大地の外へと連れ出した。
彼は四種類の味の花見団子を一つ注文した。
そして、蒸気が濃い螺旋を描きながら立ち上り、ほとんど瞬時に結晶化していく様子を眺めた。
やがてそれは薄い霜へと変わり、空気の中へ消えていく。
出発する前に言うことのできなかった言葉と、まるで同じように。
最初の一口で、世界は桜の中に止まった。
モモの味だった。
花のような甘さの奥に、塩漬けにされた葉の塩味を隠している。
悲劇の真ん中で聞いた彼女の笑い声を思い出した。
そして、戦場でさえ優しさのための場所があるのだと教えてくれた、彼女の在り方を。
モモにとって、あの小さな団子は決してただの菓子ではなかった。
それは、静かな誓いだった。
団子を分け合っている限り、誰も本当の意味で一人にはならない。
次に訪れたのは、よもぎ。
アオイを思わせる、瑞々しく大地に根ざした緑だった。
雪の下でも生き残る草の味。
英雄になることはなかった魔術師たちの一隊が持つ静けさの味。
それでも彼女たちは、アオイがエイナルの背中を守るのと同じ正確さで、千回もの撤退を覆い支えた。
飾り気のない、誠実な味だった。
エイナルの血の中で燃える火を静かに鎮めていく。
その後、黒胡麻の香ばしい強烈さが舌を打った。
そこには、舌にまとわりつく苦味があった。
ニジだった。
二又槍の重み。
そして、千の命を救いながら、ギルドの記録にはその名を残さず死んでいった、あの父親の影。
その苦味は、後退することを拒む者の頑固さだった。
貴族の称号など必要とせず、ただ盾であろうとする意志だった。
最後に、柿がその巡りを閉じた。
成熟した秋の甘さが、厳しさと朗らかさの均衡を取っていた。
それは、自らの道の味だった。
十九歳という重み。
そして、迷う者に時間は容赦しないという確信。
エイナルは最後の一片を食べ終えながら目を閉じた。
忘れ去られた村の片隅で、彼は理解した。
英雄になるということは、二十歳になる前に必要なPG――栄光ポイントを達成することだけではない。
自分が前へ進み続けられるように、後ろに残してきた者たちの味を、自らとともに運び続けることなのだ。
父は失敗者ではなかった。
ギルドによって声を奪われた男だった。
そして、ミサオの指導の下でエイナルが身につけていく筋肉の一グラム一グラムが、その父の奪われた存在を取り戻すための一つの方法だった。
空気は相変わらず同じ重さだった。
だが今の彼には、それを背負う価値がなぜあるのかが、はっきりと分かっていた。
ギルド本部は、墓場のような静寂の下で眠っていた。
まだ早い時間だった。
そこはまだ、冒険者たちの汗と叫び声で満たされていなかった。
四人は言葉を交わす必要もなく、互いに分かり合った沈黙の中で敷居を越えた。
Aクラス+の依頼書からは、まだ新しいインクの匂いがしていた。
だが、その内容は危険への警告だった。
4,000PGという条件は気まぐれではない。
それは、ギルドが英雄と死体の間に引いた境界線だった。
繊細な顔立ちとヘーゼル色の髪を持つ受付嬢、ジュニパーが、彼らをプリズムのもとへ案内した。
その緑の瞳は、氷河の裂け目で生き残る苔を思わせる深い色をしていた。
彼女は揺るぎない静けさで、結晶を見つめていた。
自らの痕跡を残すと、エイナルは虚空に浮かぶ4,775PGを見つめた。
誇らしさは、やがて警戒へと変わっていった。
その数字は、生涯にわたって追い求めてきた夢だった。
だが、ミサオの8,989PGと並べると、それは鍛え上げられた鋼の鎧を前にした、塞がりきっていない傷口のように感じられた。
エイナルは理解した。
ポイントとは栄光ではない。
それは、世界が彼女を打ち砕こうとする中で、彼の師が耐え抜いてきた冬の数を数えたものなのだ。
出発する前に、エイナルは通信モノリスへと身を寄せた。
皆、それぞれの地域で無事だった。
アオイとニジは、授業の合間に息をつく暇さえほとんどない者のような速さで文章を書いていた。
エイナルには、アオイの声がほとんど聞こえるようだった。
新しい仲間であるアミナの息苦しいほどの優雅さについて、ステンヴァルの厳しい指導とは対照的だと、彼女がこぼしている声が。
モモはみおと一緒に過ごせる時間を喜んでいた。
二人は似ていた。
そして、いつも皆の視線の中心にいる魅力的な仲間、ルシアンが近くにいることも楽しんでいた。
師であるアマリエルは、男たちとの機会を二人に与えないことが多かった。
だが、モモはそれをあまりにも軽やかに語っていた。
まるで、恋愛の不運さえも食卓の献立の一部であるかのように。
そのため、エイナルは思わず笑ってしまった。
みおからのメッセージは違っていた。
[こんにちは、エイナル。今でもモモにあなたのことを聞いてるよ……モモは、私たちが知り合う前のあなたのほうがもっと面白かったって言ってる。でも、離れてからはずっと真面目になったって。元気? 気をつけてね。すぐに会えたらいいな]
エイナルは数秒間、動かなかった。
内容のためではない。
その仕草のためだった。
部屋の凍えるような空気でも、心に走った大きな揺れを冷やすことはできなかった。
距離と時間を隔てても、みおは今なお、他人との会話の中で彼を探していた。
エイナルはアオイ、ニジ、そしてモモへ、落ち着いて返事を書いた。
皆の幸運を祈り、言葉に感謝し、これからも前へ進み続けると約束した。
わずかに痺れた指で、彼は少し痛みを伴うほどの誠実さを込めて返した。
[みお、元気でいることを願っている。聞いてくれてありがとう。僕も再会を待ち望んでいる。自分が思っていた以上に……]
たとえ言葉だけだったとしても、彼らはそれを封じた。
共有された一つの鼓動だけを必要とする、絆を。
周囲の世界が白く染まった。
スキャルンフェルに入ると、時間そのものが古代の氷の層と、太陽を呑み込む霧の下に閉じ込められたようだった。
ただの嵐ではない。
それは、視界が距離という感覚を失うほど広がる、千年を生きた氷河の吐息だった。
地平線は一本の線ではなかった。
凍った大地と鉛色の空との間に生じた、ぼやけた亀裂だった。
嵐によって、彼らは小さな旅人用の宿場で足を止めざるを得なくなった。
その木造の建物は、霜の海に取り残された難破船のように見えた。
そこでは風は吹いていなかった。
殴りつけていた。
千の冬の質量をまとって。
柱を揺さぶる乾いた軋みは、圧力を受ける骨の音を思わせた。
自然は悪意によって敵対しているのではない。
完全な無関心によって敵対しているのだ。
この場所が認めるのは、生きている者の温もりではない。
ただ、冷気が存在し続けることだけだった。
そこ、白い風の咆哮の中で、彼らは遠くに消えゆく二つの影を見つけた。
ただ一つの姿だけが、まだ視界に残っていた。
長い髪の小柄な少女。
風は髪をあまりにも激しく揺さぶり、まるでその髪ごと引きちぎろうとしているようだった。
吹雪に打ちのめされながらも、彼女は頑固な静けさを保って前へ進んでいた。
まるで、これまでにいくつもの世界を歩き、そのどれにも動じなかった者のように。
一歩一歩が、寒さへの挑戦だった。
力によってではない。
慣れによって。
彼女は巨大な旅行鞄を抱え、避難場所一つない地平線をまっすぐ見つめていた。
「もっと北へ向かってる」
宿の主人フラクレルが、低い声で答えた。
「もう行ってしまった友人との約束を果たさなきゃならないそうだ」
それ以上、言葉はなかった。
短い休息の後、ミサオの一行は再び歩き始めた。
スキャルンフェルが彼らの足跡を喰らっているかのように、雪の中へと姿を消していく。
後に残されたのは、彼らが果たせるのかどうかさえ、まだ分からない約束の残響だけだった。




