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傲慢な少女の最期 ミミリア・ルーヴェルトン

書きたくなった、ミミリア視点です。なにがあったのかわかりづらいですがおいおいこっちも書けたらなと思ってます。



愛されることは当たり前なの。だってわたくしは愛されるべき存在なのだから。




マーツォリア王国、それはこの世界で最も大きい国。400年以上にわたり絶対的難攻不落の城と呼ばれており、未だその国が隙を見せたことはない。有能な政治家、屈強な兵士、善良な市民、しっかり整備された商業。どこをとってもマーツォリア王国の右に出る国はなく、絶対的王者の証、KINGの頭文字『K』が名前に入っている。


そんな国の頂点に立つのはマーツォリア国王。寡黙な彼はとても綺麗な奥さんをもっていたが、病に倒れてしまう。そして、亡くなってしまった。その一人息子であるカイル・K・マーツォリア。見た目も麗しく180cmを超える身長に文武両道ときた。



彼は、まごう事なき私の婚約者。



あら、私の紹介がまだでしたわね。御免あそばせ。私の名前はミミリア・ルーヴェルトン。私はマーツォリア王国で五本の指に入るほどの有名な貴族ですわ。私に逆らえる者など指折り数える程度。なぜなら王子の婚約者なのですから。


それが狂い始めてしまったのはいつからかしら?


そう、それはリリー・カインロスという庶民の女が学園にきてからのこと。


優しかったロンお兄様も、モートン家のレッグス・モートンも、ジャズリー家のキルア・ジャズリーも、モルガイト家のアクサス・モルガイトも、そしてあろう事か私の大好きなカイル様まで…。


あのクソ女に騙され、絆され、恋に落ちていきました。


なんでですの?王子に相応しいのはこの私。正式な貴族で教養をもったルーヴェルトン家のこの私だけよ!だから私、きちんと制裁をしてやっていたのに…!やるべきことをやってただけなのに!



庶民とルーヴェルトン家が関わるといいことがないためお兄様に近づくなと説教した。


クソ女がカイル様の側にいることに反感をもった子たちと一緒に裏庭で注意していたらレッグス・モートンに怒られた。


クソ女が作ったクッキーをゴミ箱に捨てたら、無口なキルア・ジャズリーに睨まれた。


目の前でイチャつくカイル様とクソ女を見て身の程を弁えろと言ったらカイル様の親友、アクサス・モルガイトに辱められた。


そしてカイル様に、



婚約破棄を言い渡された。



私、なにがいけなかったんですの?だって私は貴族ですのよ、偉いんですの。王子の婚約者だって当然だし、邪魔な者を排除して何が悪いんですの?


最後まで、私にはわからなかった。



愛されようとすることの、何がいけなかったのかしら?


馬車から落ちるときに気づく。



嗚呼、寂しかっただけなのに。

だけどもう、許されませんわね。






「愛してほしかった」






不器用って、悲しいね。

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