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緋碧ノ娘  作者: 桐夜 白
2/11

緋碧ノ娘 2




*


女神──アカーナ神を信仰する、精神国家──緋碧ノ国。


平穏な時の流れる中、月の見えぬ夜に、予言が下る。

「人と離れた美しい姿に、妖しげな力を持つ娘が生まれる」

…と。


心を読む力を持ち、他人を操る力を持つ、娘を、人は恐れ、隔離した。

しかし疎むソノ存在を、女神──アカーナ神の剣が祀られる神聖な場所、神殿──緋碧宮(アカーナきゅう)に祀り、その存在を崇めることで、人は恐れを娘に気づかれないように隠していた。



けれども娘は心が読める。

隠していても、薄々気づいていた。

見えない壁により虐げられ、誰とも仲良くすることができない悲しく苦しい、辛い日々。

生まれてからずっと、傷つくことも悲しむことも多かった。

幼ければ甘えもあった、それすら満たされることも叶うことも触れられることすらない日々…。 

悲しく辛い日々。

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