~ピンク~
今回は短いです。何分ピンクは資料が少ないので……
~ピンク~
一般的なイメージは、
かわいい、やさしい、女性、甘い、ヒロイン、若い、幸せ、ロマンチック、優美、健康的、艶やか、我がままな、不安定、幼さ、恋、浴場、いやらしい、意地悪な、サクラ、モモ、春
平安時代に熱狂的に愛された紅色は禁色の制度によって一般的な使用が認められず、紅色を着たいと願う人々の思いから紅花一献(一握り)で絹二反を染めることから色名が付いた「一献染」、「桃色(粗染)」は身分が低いものの色だった。なお、この色を総称する日本語はないらしい。
ピンクは赤の高明度色であり濃淡によってさまざまなバリエーションが存在する。刺激が少なく、か弱い印象を与えるが暖色で温もりを感じさせ、幼い子供の肌に似てかわいらしさや健康を連想させる。また多くの人が花の甘い香りにピンクをイメージする。この甘さが幸福感にもつながるようだ。
万葉集では淡い紅色は思いの浅さや心変わりを示している。だが平安後期に淡色の美が発見され好まれた傾向がある。とくに源氏物語では光源史が赤い衣に白い衣を重ねることでピンクに見えるといういでたちで花宴に登場する。
またパブロ・ピカソは親友の死を機に深い青を基調とした「青の時代」(1901年から1904年の作)から恋に落ちたバラ色の時代(1905年から1907年の作風。赤系統を使い始め多くのサーカス関連の絵を描き始めた)へと移り変わった。これはピカソも恋をと言う感情をピンクで表したことを示している。