北九州平定1
四国まで勢力下にした義教方は、総大将である義教に状況を伝える使者を送り、次なる目標の九州攻めに備え始めた。
九州は、筑前守護、太宰少弐である少弐教頼。豊後守護、大友豊後守親綱、筑後守護、菊池肥後守持朝、薩摩、大隅、日向守護、島津陸奥守忠国が連合国を作り、盟主は島津忠国であった。
義教方は評定を行なっていた。
「九州は、島津陸奥守を中心にかなり強固に結ばれている。これまでのように容易には行かないと考えた方が良い。」
「さすがに古には隼人と呼ばれたもの達が治めていた地だ。足利初代様が再起を図った訳だ。」
「感心している場合ではないぞ。御所様の政作りには九州攻めは必ず成功させねばならんぞ。」
「楠木殿、いかに強固な結びつきでもどこかに必ずほころびがあると思うがどうかな?」
「さればでござる。少弐と菊池当たりでございましょうか?」
「少弐と菊池?」
「この二家は、かつて朝廷が二つに割れていた頃に敵同士でございました。今でこそ味方となっていますが、菊池は足利家と戦ったという過去がございます。
いかがでしょう?菊池は足利家と戦うを望んでいるが、少弐は望んでいないとの噂を流してみては。」
「さすれば、大友あたりも動揺するかもしれないな。」
「少弐・大友が菊池を攻めてくれれば、北九州は混乱します。その背後を我らが突くことになれば、少弐・大友は我らと菊池のハサミ打ちとなりまする。」
「すなわち菊池を噂で持って味方につけるか…
面白い、それで行こう。」
「しかし、島津に知られると厄介。」
「島津には北九州の動きは知られないように、楠木が抑えます。」
「楠木殿、お任せいたします。」
こうしてまず、北九州を抑える策が決まった。




