参内
義教は、都でのことが済むと、直ちに御所に参内した。
御所は、朝からの騒ぎで公家達が大騒ぎしていた。
関白 二条持基の姿を見つけた義教。
「関白殿下、お上(後花園天皇)に奏上申し上げたきことがある。本来なら武家伝奏を通して申し上げるところでありまするが、何せ急ぎの事であります故、急ぎ参内申し上げました。」
「これは、右馬頭殿(義教)には、この事態を収拾する為に急ぎでのご参内でございまするか?」
「いかにも。」
「あいわかり申した。急ぎお上にお伝え致します。しばしお待ちください。」
二条持基は半刻もしない内に戻ってきた。
「すぐに御目通り出来まする。ついて参られい。」
義教はすぐにお上の前に、参内した。
「右馬頭、直答を許す。何が起こったのだ。」
「お上の安寧を揺るがし誠に畏れ多いことにございます。実は、お上の安寧を御守りする為に少々、荒療治を致しました。」
「荒療治?」
「都にいる吾の命を聞かぬものどもを全て誅しましてございます。
吾の命は、即ちお上の命。お上を蔑ろにするものは、吾が廃しましてございます。
都はお上の命を受けた吾が頂点となり、命を下せば、すぐに行き渡るようになりました。」
「なるほど、町衆達にもお上の命がすぐに行き渡るようになったということであるな。」
「はい、後は、抵抗する寺社達を打つ許しさえ頂ければ、より命が行き届くように致します。」
「あい分かった。持基、勅を出す故に、手配致せ。後は、公家達に慌てず、右馬頭の言う通りにするように申し伝えよ。」
この瞬間、義教は公家達の行動支配権を手に入れ、寺社への攻撃権を手に入れた。




