紫花とお茶会
「友情‥」
本当に貴方にとっての私はただの幼馴染 そう言葉が突き付けられた気がした。
『拝啓
秋の木の葉が舞い散る時、庭に咲く可憐な花の姿を見る時、すがすがしい風を感じる時、
私はそれを見て美しいと思います。そして同時に思い出すのです、貴方の可憐な美しさを、この景色を
ぜひ貴方と共に眺めたいと、貴方がどの様に感じるかを私は知りたいのです。
ギルベルト・アリクセリオス 』
正直にカティア様をうらやましいと思った。もう、悔しいとも思えなかった。こんなに大切に思われているなら私は・・
『拝啓 ギルベルト・アリクセリオス様
お手紙拝見させていただきました。なかなか美麗な文章です。「貴方と景色を眺めたい」という」箇所で
会うご予定を匂わせている個所は大変すばらしいとおもいますが、このままではカティア様からお茶を誘う
展開になってしまう恐れがあります。ここはギルベルト様がお茶の提案をするのがよろしいかと、
そしてカティア様は華やかさを強調されるのがよいと思いますよ。
至らぬ箇所も多いですが、添削精いっぱい務めさせていただきます。
ソフィア・ハーフェリア 』
私は精一杯貴方の幸せのお手伝いをします。そう心に決めた。なんだか手紙を見て吹っ切れたきがしたのだ。
それにしても相手の名前を書かないのは私への配慮だろうか?
この手紙を送ってからすぐ返信が届いたそれはメッセージカードと明るく紫の珍しい花だった。
「拝啓 ソフィ
では相談をがてらお茶でもいかがかな?
花が鮮やかだろう、これはブーゲンビリアといって、南国で咲く花なんだ。
ギルベルト」
この前海外視察へ行ったと言っていたが、こんなかわいらしい花があるなんてこの国では紫など珍しい。
この時私は純粋に嬉しかった。
そして決めたのだ、私はこのギルベルトの婚約を応援し、自らで終止符を打つと。




