8巻発売記念:子どもの予想
『妃教育から逃げたい私』
コミックス8巻本日5/1発売されました!
詳細は活動報告かこのページの下をどうぞ!
「レティちゃん~」
「王妃様?」
王妃様が困った顔で、ブリっ子とお茶をしていた私のところにやってきた。コロンとしたマティアス様を抱っこしながら。
「ちょっとこの子見ててもらってもいいかしら~?」
「え?」
「公務があるから乳母に預けようと思ったんだけど、この子、今日はレティちゃんといるって言ってぇ」
抱っこされていたマティアス様が涙目で私を見た。
「ダメ……?」
「ダメなわけないじゃないですか!」
「私のセリフ取られちゃった」
愛らしい泣き顔のマティアス様を見て興奮した様子のブリっ子に私の言いたかったセリフを奪われた。
「あらぁ、よかったわね、マティアス。じゃあおねがいねぇ」
王妃様はいつもの間延びした話し方をしながら部屋を出ていった。
残ったのはちょこんとした可愛いマティアス様。
本当に可愛い。国宝にするべき。
「レティ~、抱っこ」
「はい、抱っこですね」
ムチッとしたおててを伸ばして抱っこする。程よい重さと程よい温かさと何より柔らかさが愛らしさに拍車をかけている。
隣でブリっ子が見ている。子ども好きなのかな。
「レティシア、もっと腰の方も支えないと危ないわよ」
「え、あ、こう?」
「違うわね……マティアス様、抱っこしていいですか?」
「いいよ~」
ブリっ子がスッとマティアス様を私から受け取ると、サッと抱き抱えた。
片腕はおしりに腕を当てて支え、片腕は腰の辺りに手をやっている。
「こうするともし暴れたり急に寝ちゃっても落ちないのよ。おしりだけだと後ろに仰け反ったりした時がする危ないの」
「そうなんだ」
「寝ちゃったらこうして肩に少し乗せる感じにしておしりを腕で持ってあげると楽よ」
まるで育児経験者のようなアドバイスだ。
「なんで知ってるの?」
「孤児院育ちだと、下の子たちの面倒見なきゃいけないのよ」
ああ、なるほど。
小さい子たちを抱えているブリっ子を想像した。懐かれてそう。
「ブリっ子の子どもは生まれても安心だね」
「なーに言ってるの。子どもなんて一人一人違うから経験あろうと大変よ」
「そうなの?」
「そうよ! よく孤児院のママが言ってたもの、みーんな違って大変だって。よく寝る子はよく寝るし寝ない子はずーっと寝ないし……あら」
ブリっ子が抱っこしているマティアス様を見ると、すやすやと気持ちよさそうに眠っていた。
「たぶん眠くて王妃様に駄々をこねてたのね」
「眠くて駄々こねることあるんだ」
「子どもはまだ自分で上手に眠れないのよ。眠さを認識できないから眠くて不機嫌になるの。で、燃え尽きて寝る」
スースー眠るマティアス様の可愛いほっぺたを触る。
「ふっわふわ~」
「子どものほっぺたの柔さは別格よねぇ」
思わずブリっ子とにやけてしまう。
「ベッドで寝かせてあげましょうか」
「そうね」
マティアス様をベッドに寝かせる。横にしても起きることはなく、すやすやと可愛らしい寝顔を見せてくれる。
「マティアス様~、おやつも持ってきましたよ~」
マリアがマティアス様の分のおやつを持ってきてくれた。
「あら? 寝てしまいましたか?」
「寝ちゃったわね」
「じゃあお菓子は起きたらにしましょうか」
マリアもマティアス様を見る。
「子どもってふわふわでいいですよねぇ」
「見てるだけで癒されるわよねぇ」
ニコニコ眺めているとマリアが言った。
「もし私に子どもができたらどんな子ですかねぇ」
マリアの子?
私とブリっ子はマリアの子を想像した。
「「ほんわかしつつ強そう」」
「え? そうですか?」
マリアが小首を傾げた。
「レティシア様の子はマティアス様みたいになりそうです~」
マティアス様を見る。
愛らしい寝顔。
「愛嬌があってなんでもうまくやり過ごすタイプね」
「普通に可愛いと言ってほしい」
ブリっ子がズバッと言うけどもう少しいい感じに言ってほしい。
「ブリっ子は……」
私とマリアがブリっ子を見た。
「何よ」
「いや……」
「言いなさいよ」
「じゃあ……」
私はゆっくり口を開いた。
「お金の管理が得意かなって」
「誰が金にガメツイってのよコラァ!」
「いい感じに言ったのに!」
ブリっ子に怒られながら、私は自分の子どもたちもこうしてみんなで遊んでくれるといいな、と思った。
読んでいただきありがとうございました!
ちなみにみんなの子どもたちはすでに設定できてたりします。へへ。
いつかお目にかかれるといいな!
本日コミックス8巻発売されました!
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