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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
88/115

空気と犬猿

いつも読んで頂きありがとうございます

翌朝サツキは馬車に乗り、ギルマスに会うためカイロスへ向かっていた。


「……」

「……」

「あは、あはははは…」


しかしサツキの乗る馬車の中では重苦しい雰囲気が漂い、今にも破裂しそうなほど張り詰めていた。

その理由は数分前に遡る…。


……


「何!?カイロスに戻りたいだと!?一体どういうつもりだ!」


カイロス騎士団団長であるスカイはそうサツキに向かって吠えていた。


「どういうつもりも何も、私はギルマスに話があるだけ」


そんなスカイに対し淡々と答えるサツキは、相手をするのも嫌そうな反応を見せながらも続けた。


「何?大体私はそっちの管轄下にいない。私は自由だ」


そう、はっきりと拒絶するサツキに対し、それでも譲れぬスカイは言い返した。


「そういう問題ではない!私はカイロスの騎士団団長だ!街の平和を守ることが私の務め!なればこそお前のような嫌疑がかかるものを街になど行かせてたまるか!」


…正論である。しかし相手が悪い、何せスカイの相対する者はサツキだ。


「知らないよ、そんな事。私は話を聞かなきゃいけない」


交わらぬ意見、交わることがないということは落とし所がないことと同義。対立する意志はやがて…


ジジジジジ…


魔力となって漏れ出し…


ピキ…


ぶつかり…


ピキキ…


空間を圧迫し始める。


「ウッ…き、気持ち悪い…」

「ちょ、ちょっと俺…」

「ヲロオオオオ…」


カイロス騎士団所属の新入りや、街の兵士たちが圧迫する魔力に気圧され体調を崩す中、それでもなお魔力は高まりを見せていく。


「ん…?」


やがてサツキの放出する魔力に**が混ざり始めた時、


「ほいっと、ストップ!ストップだ!」


バルドルは乱入した。


「何?おじさん」


魔力の放出はおさまったものの、未だ得体の知れぬ威圧感を放出するサツキは聞いた。


「いや、分かるぜ?俺も昨日嬢ちゃんが言っていたのを聞いているから、ギルマスに会いてえっていうのも分かるし…」


バルドルはサツキから目を逸らし、スカイの方へ向き合うと続けた。


「スカイ殿のいう通り、嬢ちゃんが危険だっていうのも分かる」


その言葉を聞いたスカイはため息をつくとバルドルに言った。


「それならば!「まあ待て」


しかしそれをさらにバルドルによって遮られた。


「……」


ムスッとした顔をしたスカイに苦笑いしつつバルドルは言った。


「なら監視がいればいいわけだ。万が一、嬢ちゃんを止められる実力を持つ監視がな」


そう言い放ったバルドルの目は、真っ直ぐスカイを捉えていた。


……


そうして今に至る。

サツキとスカイ、そしてなぜかつけられたカイナ…以上の3名はサツキの隣にカイナ、その向かい側にスカイが座り、カイナを除いた両者が睨み合う…いや、スカイが睨み、サツキは一切それを気にせず目を瞑るという最悪…よりはまだマシな形でこの馬車はそこそこのスピードでカイロスへ向かっていった。


カイロスまで残り大体20分…微妙なバランスのもと成り立っているこの状態を果たして彼女らは維持し続けることはできるのだろうか。

さらに関係性を悪化させてしまうのか!、はたまた何かがきっかけで少し心を開くことができるのか!、それともこのまま一切何も起こることはないのか!…それはただ、(作者)…error word…modify… completion…神すらも知らない。




英語…どうかな?微妙かな?ない方がいいかな?教えて?


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次回も本編です

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