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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
76/115

負傷と死に方

いつも読んでいたただきありがとうございます

君たちは知っているだろうか?竜や龍と呼ばれるこの世界でも別格の強さを誇る生物のことを…。


口から様々な属性のブレスを吐き、強靭な鱗…更にそれの下に隠された強靭な肉体により生半可な武器では傷一つつかず、その強靭な肉体を生かしたパワフルな戦術、人より高い知能から繰り出される様々な魔法、そして何より()()()()()()()()()圧倒的な再生能力。


そんなまさに戦闘のために生まれた存在が…


「gruoooooooooo!」


竜である。



「え?なんで再生してるの?」


サツキが再び竜と向き合うとそこには、その竜のひしゃげていた尾は綺麗に元通りの状態になり、心なしか以前より太くなった尻尾を携えた竜が吠えていた。


「ちょっ!おい!」


今まで一度もやってこなかったブレス攻撃、ソレがサツキめがけて勢いよく飛んできた。


「危なっ!」


紙一重のところでブレスを避けると「魔力弾」をばら撒きソレのいくつかを地上にぶつけ砂埃を起こした…が、


「えっ!翼の一振りでソレはずるい!」


龍の羽ばたきにより砂埃は全て晴れちょうど近づいていたサツキの姿が露わになると竜は右腕の一撃でサツキを地面に叩きつけた。


「グフッ」


同時に土埃が舞いサツキの姿を覆い隠した。


「gurururu」


次に土埃が晴れたときには…サツキの姿はそこになく…


「お返しだよ」


本来曲がるはずもない方向にひしゃげた左腕を構え、ソレに魔力を集中させながら竜の上空に位置取ったサツキは「魔力砲」を撃った。


そしてソレを…竜の「ブレス」がやや遅れて迎え撃った。


……


(あっ、やっちゃった。色々考えが足りなかったなあ)


サツキは竜に砂埃を散らされ右腕の大ぶりが飛んできた瞬間思った。


(しゃあない、被害を最小限に。次に繋げる形で、左腕をクッションにする)


サツキは身体全体に衝撃の瞬間、今まで以上の「身体強化」を纏うと左腕で攻撃を受けた。


「ぐっ!ギギギ」


脳すらも強化され近く速度の上がったサツキの目にはいつもより時間の流れが少し遅い状態で、自分の腕が徐々に折れ、曲がるのを理解していた。


(こ、こいつはきついな。余計痛い、チカチカする)


サツキは攻撃を受け切ると視界がチカチカと点滅する中、自分が地面に当たる瞬間、「魔力弾」で土埃を派手に立てそれの音と衝撃に乗じて上に飛び上がった。

そしてすぐ「身体強化」を緩め「魔力感知」を欺けるよう工夫した。

しかし、サツキは知らないが戦場には魔力が充満していたためこんな事をせずとも可能ではあるのだが…そういう行動がまたサツキらしいと言えるだろう。


(痛い痛い痛い、だけど有効に使わなきゃ)


あくまでも合理的にそれをモットーとするサツキはひしゃげた左腕に今までで1番の魔力?を込めると、土埃が消えてキョロキョロする竜にむかって構えた。


「お返しだよ」


サツキは撃った。


そしてソレを…竜は正面から迎え撃った。


サツキは予想していたとはいえ少し気落ちしながら言った。


「これ竜を殺せても殺せなくても結局は死に方の違いだけだな」


おっとぉ?



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次回も本編です

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