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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
30/115

戦慄とオハナシ

お願いします

私はあの後おじさんの元へ走りながら戦慄していた。

私は余裕があったため襲撃者と戦いながらもおじさん達の戦い…いや正直に言おう、()()を把握していた。


(思ったより私の演算能力と感知能力が上がっているのはいいとしてあのおじさん…強すぎない?)


私の感知能力はカメラのようなものでなくソナーのようにナニカを広げて感知しているようなので、大雑把な形と何かの輝きぐらいしかわからないのだが、何やら向き合い何かを話した後、おじさんが鞘からあの大剣を抜いた。

おじさんは襲撃者と()()()()()の輝きだったが大剣は凄まじい輝きを放っていた。

おじさんはその後抜いた大剣を振りかぶって襲撃者達の中心に跳ぶと大剣を振り下ろしたようで、次の瞬間には少し遠くにいた襲撃者以外の輝きが消えていた。

一連の行動で一瞬だけおじさんの輝きが大剣以上になったような気もした。


(パワーだけでなく俊敏さもあって尚且つ情報を取るために()()()もできる…敵対した時のことも考えておかなきゃ)


そんなことを考えているうちにおじさんが起こした災害の現場についていた。


「おじさん、やりすぎじゃない?」


感知だけではわからなかった蹂躙の実情がはっきりと分かった。

放射状に衝撃が走り()()()は地面が凹んで亀裂が走りその周りに肉片になった元襲撃者達が散らばっていた。


「ん?そうか?一応何人かは生きているぞ」


おじさんの言葉通り生きてはいるが全員が四肢を一部失っていたりと治療をしなければ死にそうな感じだった。


「それは常識。オハナシ(拷問)するんだから。そっちじゃなくて今足元に転がってる肉片の方」

「ああ!そっちのことか!すまねえな。魔物はこれぐらいじゃ死なんし最近は人の相手をしてなかったからな」


…いや魔物も死ぬんじゃない?これで死なない魔物は私の今の実力じゃ無理かな。


「街でのケンカで手加減しないとダメだよ?死ぬからね?」

「そりゃな。街じゃこいつも抜かねえよ」


そういう問題じゃないでしょう。あなた大剣抜かなくてもこれぐらい拳でできちゃうでしょ。


「まあいいや、それじゃあその人達とオハナシ(拷問)していい?」

「ん?もうしなくても素直に吐くと思うぞ?俺が十分やったからな!」

(ならいいんだけどね)


そう考え襲撃者の方を見ると全員首を素早く振って肯定の意を示していた。


「それじゃあキリキリ吐いてもらおうか。ちょうど数がいるんだし、えーっと君!」


私は選んだ1人を引っ張り出すと残りの襲撃者に向けて言った。


「君達が素直に応えないとこの子がどんどん傷ついていくよ。後情報の正確性を確かめるために半分に別れてもらおうか。君たちがどれだけ仲間を思っているのか知らないけど、私は別に情報が無くても別にいいと思っているから容赦なく殺すよ?」


そう言うと彼等は口々に情報を吐き始めた。


「はいはいストップ。分けるからそれは後で言ってね?」


にこやかに告げると何故か私を見て1人が吐いた。

めっちゃ失礼じゃない?


「その笑顔はダメだろ。これは生粋だな。嬢ちゃんはこういうとこあるんだな」


…解せぬ

次回本編です

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