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バケモノに至し暗殺者  作者: ヤヒド
冒険者編
25/115

期待はずれと直感

お願いします

次の日、私は起きると昨日まだ受け切れていなかった依頼があったのを思い出し、その依頼を達成するためにギルドへ向かうことにした。

朝ご飯を下の食堂で食べ宿の外に出るとそこには私が考えていた予想とは外れて誰も待っていなかった。


(あれ?いつもなら大体私に用がある人たちが待っているんだけどな…)


珍しいこともあるものだと思いつつ私は冒険者組合に向かって歩き出した。


冒険者組合に着くと昨日と同じようにさまざまな冒険者たちで依頼の争奪戦が起きていた。

私はもう依頼を一つ受けているし、終わった後に少しやりたいこともあったので、今日はとりあえず依頼を受けずにカウンターに向かった。

カウンターにはアニカさんがいたので薬草について聞いてみることにした。


「おはようございます」

「はい、おはようございます」

「少し質問いいですか?」

「はい、今は大丈夫ですよ」

「この依頼を昨日受けたんですがこの薬草がどんなものか知らないので教えてもらえますか?」

「えっとこの薬草は草原に生えていて葉の色が青色なのですぐわかると思います。似た植物は生えていないので基本全て薬草ですよ」

「ありがとうございます、じゃあ行ってきます」

「あっ少し待っていただけますか?」

「はい」

「今日は他に依頼は受けずに採取したら帰ってきますか?」

「はい…まあ基本的にはそのつもりです」

「それならば依頼が終わった後にうちのギルドマスターが話をしたいそうなので来てくれますか」

(困ったな、別に用ないし興味もないんだけど…何で目をつけられたんだろ?まあ今日は行きたい場所もあるしまた今度にしてもらお)

「すみません、今日は終わった後に調べ物があるので図書館に行こうと思ってるんですよ」

「そうですか…わかりました。それでは都合が合う日にお願いできますか?」

「はい、元々そのつもりだったので」

「お願いしますね?それとサツキさんって何か魔法の適性はありますか?」

(えっなぜ今?バレたのかアレが)

「な、なぜでしょうか?」


アニカさんが私が動揺しているのを見て笑いながら言った。


「そんなに警戒しないでください、冒険者の新人講習の一環でそういうのを教えるコースもあるのでどうですか?とお薦めしたかっただけですよ」

「なーんだてっきりバレ…なんでもないです」

「そういうのがあるって知っておいてくださいね、今日も頑張ってください」

「はい頑張ります」


私は結構ドキドキと焦っていた。


(これじゃあステータス偽装してもいつかボロが出るな…とりあえず草原に行くか)


私は冒険者組合の出口に向かって歩き始めた。

同時に私はなんとなく予感していた。外に誰か私を待っている人がいることを…



次回もおそらく本編

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