やっぱりと襲撃
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「よお!嬢ちゃん。待ってたぜ!」
冒険者組合をでた私を待っていたのは半ば予想していた通り「隻眼のおじさん」であった。
「はぁ…」
「おいおいそんなに嫌かよ?」
おっといつの間にかため息が漏れていたようだ。
「なあ嬢ちゃん、俺は嬢ちゃんに用があるんだよ。ちょっとは話を聞いてくれたっていいんじゃないかい?」
(ふむ、どうしようか。これ通った用事も私にはないからどうでもいいのだけど…)
「仕方ない。どうせ今断っても付き纏ってきそうだから、私の依頼にがてらくるのならいいよ」
「マジでいいのか?今まであんなに逃げてたくせによ」
「別に今はそんなに焦ってないからいいよ。それとついてくるのならその無駄に存在感がある大剣を置いて行ってね」
先程から武器の存在感が鬱陶しくて邪魔だったのだが、
「そいつはすまねえな。ちょっと待ってくれ」
そう言うと彼は腰につけているポシェットのようなものから大剣の鞘を取り出した。
どうやらずっとむき身で大剣を背負っていたようだ。とても物騒である。
その鞘に大剣が収まると一気に存在感が薄れていった。そうはいってもまだ普通の武器よりも出ていたが…
「なんで最初からそれに入れて置かないの?」
「そりゃあむき身の方が威圧にもなって余計な羽虫も寄ってこないだろう?」
「ああ、確かに鬱陶しいもんね」
「そういうことだ」
じゃあ私も常に「威圧」を放っておこうかね?なんて考えつつ私は言った。
「それじゃあ向かおうと思いますが邪魔はしないでね。だけど話を聞く対価として手伝ってよ」
「随分と傲慢だがまあいいだろう。元を辿ればお前が発端なんだけどな…」
「え?なんか言った?前半の傲慢のとこしか聞こえなかったんだけど…」
「なんでもねえよ!行くぞ!」
私たちは揃って街を出た先にある草原へ向かった。
<草原に向かう街道>
街を出て街道を歩きながら私は彼からの質問に答えていた。
「なあ、嬢ちゃんはどこからきたんだ?」
「個人情報です」
「じゃあ名前は?」
「個人情報です」
「えっと年は?」
「個人情報です」
そんな感じで彼が私の個人情報を聞いてくるのであしらっているとやっと答えるつもりがないことに気づいたのか質問を変えてきた。
「ったくよ!じゃあ変えてやるぜ。なんで俺のことをおじさんって呼んだんだ?」
(そんなこと言われても困るのだが…)
「だっておじさんはおじさんでしょ?」
「いやな、俺のことを「隻眼」って呼ぶってことは俺のことを知っているってことだろ?だったら俺の年齢も知っているはずだ」
(おかしい…なぜか会話が噛み合っていない)
「いやおじさんのことなんて知らないよ?「隻眼」ってつけるのもおじさんが隻眼だから区別しやすくしているだけだし」
どうやら結構なショックを受けているようだ。
「何!?つまり俺のことなんて知らないのか!?偶然?偶然なのか…」
(表情がコロコロ変わって面白いな)
「じゃあ何歳なの?」
「27歳だ!」
(やけに嬉しそうな顔して年齢を言っているけどそれは…)
「おじさんじゃん」
「グフォ」
おじさんは奇声をあげて倒れた。結構苦しそうな感じだったが私はそんなことよりも気になる気配が近づいてきていることを感じ取っていた。
「おじさん。襲撃っぽいよ」
次回も多分本編
サツキは人によって「ですます口調」とラフな口調を変えられる優秀な子ですがそこの線引きは結構曖昧です




