電車とバス
ひたすらねむい ねむい 寝ている Zzz
竜は銀河鉄道線に乗っている だが 平河に遊びに行った帰りに電車で寝てしまった...
「次は 飛行場前 飛行場前」 目が覚めた 「やべ」 電車を降りてしまう竜
木張りの簡易ホームが永遠と200Ⅿつづいている ホームの端には第4種踏切がついている
貨車を転用したような小さな小屋が駅舎のようだ 眠い目をこすりながら がろりーめーとでもくわえながら 駅に降りた 「あの 寒いんですけど」 冬風が吹いている 「飛行場前駅って天北線かよ...」小屋の中をのぞいたら 発券機と時刻表と 次の電車の案内表示器がある…壊れている フリップ式の行先案内機は 平河行と表示したまま壊れている...気づいてないのかな... みやこ以北なのに手入されてない感じしかない 竜は折返し電車をまつために 冷えた小屋の中でぶるぶる震えている 「何でこんなに寒いんだろ...」次は2008 快速が来るのね...
線路をわたり 反対側ホームにやってきた 駅の簡易スピーカー次発電車の放送が流れている 暗闇から電車が近づいてくる 駅近くなった時に警笛を鳴らしてホームに滑り込んできた ぴーーーっつ 車内エアコンから熱風が吹き出してくる あたたかい 助かるなぁ... 大町の次は府武 府武の次は大津 竜は府武を過ぎたときに ドアの前に移動した 「そろそろだな」 大津駅に電車がすべりこ? 電車が急停車した...「何か轢いたのかな」 車内でみんながおろおろしている 急に電気が消えた... さらにみんなが騒ぎ始めた
なんと駅も電気が消えている... 「停電かな」 車掌と運転手がライトを持って巡回してきた 「ただいま原因不明の停電で停車中です 先頭車両が駅に面しているので 体調が悪くなった方など駅で降りたい人はどうぞ1号車にお進みください 本日は申し訳ありませんでした」「いやいや車掌と運転手が謝っちゃだめだよ 上層部が謝罪しなくちゃ」誰かが言う
帰るために1号車から駅に降りて 改札に向かった 改札機が故障していて次電車に乗るときに駅員に問い合わせてくださいとのこと 大津駅は真っ暗である 「暗闇でも目が見えれば便利だよな...」 駅に止めておいた自転車を引っ張り出すと またがって家に向かっていった 大津駅変電所に 消防車が向かっていった たくさん 「何が起きてるんだろ スクープだ」
竜は自転車を走らせて変電所に向かっていった 変電所から火柱が立っていた 野次馬がたくさんいる 「あたたかいなぁ でもすごいや」 写真を撮って家に帰った
家に帰ったらママが 「さっきテレビに映ってたけどまさか竜がじゃないよね 竜も映ってたよ」はええ? 僕テレビ出ちゃった? テロップで 大津駅変電所火災と大きく書かれている 消防車から放水されている 銀河鉄道のとある社員が 今晩中には直しますのでお待ちくださいと言っている 駅前のカメラでは野次馬がいたり 駅員に電車動かせと怒鳴りつけている人も映っている 「電車動かせよ早く」「変電所が火災で送電がストップしているので電車は動かせません」「いいから早く動かせよ!」 (しゃったーを閉める音) 駅前は銀河鉄道代行バスが運転されている 「あ この前統一模試で見た青いドラゴンだ...」
竜は部屋に戻ってネットタイム 銀河鉄道変電所火災は放火として調べている... 近くの木が枯れて倒れてそれで着火した説も浮上している 大津駅で急停車して1両目前部が駅のホームにかかっている写真も公開されている 「電車にフラッシュ炊くなよな... あ 運転手居ないからいいのか?」 代行バスの写真が青ドラというペンネームの人が公開している ふーん 大町から平河間が運休していて 残りの区間が往復運転してるのね… それと別記事に 新線建設が終わって試運転がはじまるとか記事が書いてあった 駅名は仮称であるけど... 大津駅から分岐して行く路線か... 車両は固定じゃないと... 新しく青ドラが投稿した写真が乗っていた 車種名に 臨時ダイヤで運転する銀河バス と描かれてていた 竜は眠くなったので ベッドに移動して爆睡をはじめた
元哉は 大津駅前でバスの写真を撮っていた 「きょうもキュービックは所定ダイヤで運転と」 兄ちゃんはどこかに出かけてるし ハルは友人の家に泊まりに行ってる 俺一人で寂しいから外で写真を撮りに来たってわけ 道路が狭い路線向けの ポンチョが満員でやってくる えきでじょうこうを済ませた後発車していく 少し後に 電気が消える音 ぱっ!っていう音が響いて後ろを向くと 大津駅が真っ暗暗闇で大変 まあ興味ないからバス停で撮るっていると 所定外ダイヤのバスが続々と来る 運転手と数名が乗った回送バスがやってきて 立て看板を立ててきた 「臨時鉄道代行バス(ふりかえゆそう)」駅に向けて放送を始めた 15分おきに運転するとのこと バスを撮ってネットにアップした 続々とバスに乗り込んでいく人たち 「あ この前の数学で吐いてた子...」
元哉は補導される時間までバスを取っていた そのあと急いで家に帰って行った... 「だれもいないよね」 リビングで寝ている大知 周りに広がるジュースの空き瓶 「おまたおしたら漏らすかな...」寝ている大知をよそ眼に部屋に戻って行った...
天北線の飛行場前じゃないよ