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あのお方
怖い。
疲れた。
もう無理。
あの時間が過ぎると毎回手を動かすのも億劫になるぐらいに疲れてしまう。
あのお方は何故かあの儀式のときは引きこもりの私を呼ぶ。
そして消される者と並べ恐怖する私を嘲笑うのだ。
なんという悪趣味な遊び。
そもそも儀式とはなんなのか。
思いついたように突然行われ、最初からいなかったかのように簡単に存在を消す。
わかっているのはあのお方だけ。
消されていく者がなにをしたのかなど誰も気になどしない。
気にしたところであの方が決めたことは絶対だし、覆らない。
だってここの全てはあの方の物。
あの方は魔王様なのだから。




