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倭国大乱  作者: 明石辰彦
第ニ章

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第五十話 亡失の母語

細島ほそしまの入江は狭く、両側から岩が突き出していた。

だが水深は十分あり、大型船でも問題なく入れた。

黒潮がここで流れを弱め、潮の渦が穏やかに回っている。


船が碇を下ろす。

鎖が鈍い音を立て、海の底へと沈んでいった。

随伴の二隻も、ほぼ同時に帆を畳み、並ぶように停船する。


俺はタケルに支えられながら、楼から甲板に降りた。

足元の板がかすかに軋む。

長い航海の疲れと絶食に近い生活で、身体は思うように動かない。


「ゆっくりでいい、無理すんな」

タケルが小声で言う。

彼の手は、粗く日に焼けて温かかった。


甲板には仲間たちが待ち構えていた。

俺の周りに人だかりができる。

皆、口々に俺に労いの言葉をかけてくれた。


その中に俺の、この時代での俺の母親もいた。


「おつかれさま」


俺に優しく微笑みかける。

つぶらで大きな瞳。まるで少女のような幼い顔立ち。

今は32歳のはずだが、疲労して肌も乾燥しきった俺の見た目よりも、むしろ若く見えるかもしれない。


弱った俺の身体をそっと抱き寄せる。

ふんわりと心地良い匂いが漂ってくる。

心の凝りがほぐれていくようで、俺は何だか眠くなってしまう。


「立派だったよ。まるであの時の持衰じさい様みたい」


漢へ渡った時、母さんはまだ十歳の少女だった。

人懐っこい子で、前世の俺ともよく遊んでいた。それが今や俺の母親だもんな。


「とにかく持衰を休ませよう」


タケルがそう言って、俺を支えながら船の奥へ連れていった。


甲板下の狭い通路を抜けると、薄暗い空間が広がる。

船底の一角――そこが俺たちの“船室”だった。


床には乾いた藁が厚く敷かれ、

その上に麻布を二枚重ねた簡易の寝床が並んでいる。

壁には縄が走り、帆布と衣類が干されていた。

灯りは魚油を使った小さな皿火で、

ゆらゆらと揺れる光が板の壁を金色に染めている。


潮の匂いと藁の匂いが混ざり合い、どこか懐かしい匂いがした。


タケルがそっと俺を寝かせ、麻布を掛けてくれる。

「お前にばかり負担をかけて済まない。ゆっくり休んでくれ」

「……ありがとう」


目を閉じると、

船底に響く微かな波の音と、

母さんの柔らかな匂いがまだ鼻の奥に残っていた。


目を覚ますと、ゆるゆると揺れる魚油の明かりが目に入った。

甲板の下は薄暗く、昼とも夜ともつかない。

潮の匂いと、焦げた油の匂いが鼻に残る。


――甲板に上がるか。


そう思って身体を起こしかけたそのとき、


「まずは何か口にした方がいい……」


闇の奥から、低い声が響いた。


反射的に声の方へ顔を向ける。

魚油の灯りがゆらめき、影が揺れる。

その薄闇の中に――何かが立っていた。


岩のような体躯。

剃り上げた頭。

鋭い眼光。

死人のように無表情。


「出たーーーーーー!!!」


堪らず叫んだ。

自分でも驚くほどの大声が船室に響き渡る。

その反響が木の壁を震わせ、魚油の炎が跳ねた。


「私だ。宮崇きゅうすうだ」


「……は?」


耳を疑う。

目を凝らすと、確かにそこにいたのは――

漢の地で于吉に仕えていた弟子、宮崇だった。


「な、なんだよ宮崇か!驚かせんよ……!」

胸を撫で下ろす。

掌から、激しく脈打つ鼓動が伝わってくる。


「食事を持ってきた」

宮崇が淡々とした口調で言い、

木の椀と匙を俺の前に差し出した。


中には白い粥のようなものが見える。

魚油の光が反射して、表面がほのかに揺れていた。


「まずは失われた身体の力を取り戻せ」


声は低いが、確かな温度があった。

漢にいた頃と変わらない――冷静で、どこか人間離れした響き。


「……ありがとう」

俺は椀を受け取り、匙で掬ってゆっくりと口をつける。


温かい。

そして、程よい塩味えんみ


舌の上で、粥の粒がゆっくりと溶けた。

それだけで、長い航海の疲れが少しだけ遠のいた気がした。


――いや、待て。というかコレ…


「うまっ。美味いなこれ…。宮崇が作ったのか?何が入ってるんだ?」

「干し貝柱と、生姜。それに棗と蓮の実を少し。そして甘草を入れてある」


宮崇は淡々と答える。


「どれも船に積んでおいた薬材の余りだ。弱りきった体を回復させるには効果的だろう」

「薬膳粥みたいなもんか」


干し貝柱が粥の水分でふやけ、椀の中に旨味が広がっている。生姜の香りが食欲をそそり、手が止まらない。

しまいには椀に口をつけ、匙で口の中に流し込む。


「うまい。おかわりないのか?」


俺が椀を宮崇に差し出すと、空になった椀を受け取った。

そして、傍らのふくと呼ばれる鍋から、粥を木酌で掬う。

宮崇の物は少し大きい鉄の深鍋だ。

表面は煤で黒くなっており、底には炭火が静かに赤く灯っている。

鍑の縁から立つ湯気がゆらゆらと揺れ、

鉄と潮の匂いが船室に充満している。


椀を差し出されるやいなや、俺はまだ夢中になって食べ始める。


「“食は医なり、医は食なり”――于吉先生の言葉だ。しっかりと食すことだな」



鉄鍋の粥を全て平らげ、俺は宮崇と甲板へ上がった。

陽光が瞳を灼く。

薄暗いところから急に出たから、目が慣れない。


太陽は中天を過ぎたところだろうか。丸一日以上は眠っていた事になる。

俺が姿を現したことに気付き、タケルが駆け寄ってくる。


「持衰。目が覚めたか」

「おはよう。って時間でもないか」


俺は頭を掻く。宮崇の時は驚きと食欲が勝ってそうでもなかったけど、タケルと、他人と話すのが少し照れくさい。

半月くらい人とまともに話してなかったからな。けど、普通に話せるのはやっぱり嬉しい。


「タケル、今の状況は?」

「ここは細島ほそしまだ。日向ひむかの北の港町らしい。幸い、ここの人間たちは俺たちを敵視はしていない。港町ってだけあって、船の往来は珍しくないようだからな。ただ、俺たちを“漢軍”だと思ってる節があって……。それが中々厄介なんだ」


確かに、無理もない。

倭国では考えられないほど巨大な船。

会稽式の構造船だ。

俺たちの衣も漢風の長袖。

極めつけは――言葉だ。


今の俺たちは、みんな漢語を話している。

倭国から漢に渡って20年以上。

タケルをはじめ、現地で生まれ育った者も多い。いわば、“在漢倭人”とでも呼ぶべき存在だ。


日々の会話も、商取引も、祈りの言葉さえも漢語で行ってきた。

気づけば倭国語の方が拙くなっている。

俺自身、ナビと話すときでさえ、この数年は意識的に漢語を使っていた。


……片言の倭国語で「わたしは倭人です」と言ってみたところで、

冗談だと笑われるのがオチだろう。


「どうしたもんかな〜」

「とりあえず、今後どうするか相談したい。持衰さえ良ければだが…」


タケルが俺の様子を窺う。昨日までかなり衰弱していたから、俺の負担を気にかけてくれているのだろう。

基本的に真っ直ぐで純情な奴だが、こういう気遣いは昔からできる男だった。


「1日中寝たし、宮崇の飯も食ったしな。話すくらいは全然余裕だ」


俺はタケルにサムズアップをする。


「そうか、じゃあこれからここに人を集める。少し待っててくれ」


安心したように笑うと、タケルは甲板の端まで歩き、木の柱に吊るしてあった合図用の銅鑼どらを手に取った。


この航海のために会稽で用意されたものだ。

船団の間で音を響かせ、短い打数で意思を伝える。

木撾もくはと呼ばれる木の棒をゆっくりと構え、深く息を吸い込む。


――短く、2打。


低く重い音が海面を震わせる。

波がわずかに広がり、

隣の中型船二隻がそれに応じるように旗を掲げた。


「連絡、届いたな」

タケルが頷く。


二隻の中型船から、次々と人影が動き出す。

甲板の上で帆を畳む者、縄を投げる者。

船と船のあいだに渡された縄橋を伝って、

何人もの倭人たちがこちらの船へと移ってくる。


俺に気づくと、1人1人声をかけてくれる。

昨日、まだ全員と会ってなかったからな。

お互い無事に倭国に辿り着けたことを喜びあった。

皆その顔には、潮焼けの跡が残っている。

落ち着いたところで円になり座った。

女子供以外の殆どが集まっている。

大体60名ほどだろうか。


俺とタケル、それに何人かが船べりに並んで腰を下ろした。

他の者たちは、その正面――甲板の中央寄りに向かって座る。目の前には宮崇がいた。一応目上だから、見下ろす形になって据わりが悪いが、本人は気にしていないようだ。


持衰という立場上、俺が中央に位置せざるを得ない。

元々の首長は、漢の会稽郡にある倭人村に残っている。彼に代わって、倭国に戻った倭人たちを導いていく。

それが、現首長と先代首長、そして――友である孫堅との約束だった。


……孫堅。

彼との別れから、まだ半月しか経っていない。思い出すたびに胸が疼く。

峴山で見た、孫堅の最期の笑顔が頭に浮かぶ…。


俺は感傷に沈みかけた心を押し戻すため、無理矢理に声を発する。だが――


「えっと……じゃあ、その……。

これからどうするのか、ってところで……まずは、決まってることから整理していこうか」


何とも締まりのない言い方になってしまった…。

戦闘指揮は“右”、“進め”、“退却”などの短い言葉を状況に合わせて伝えるだけ。しかもその時は俺もアドレナリンがどばどば出てるから、何を言うべきか迷うことは滅多になかった。

けど、こうしてみんなの中心になり、改まって話す機会なんてまずなかった。うまく言葉が出てこない…。


「まず…、俺たちには拠って立つ地が必要だよな。当時のことを知っている人は少ないと思うけど、俺たちが漢に着いたばかりの時は未開墾地を開拓した。そこが句章くしょう県の倭人村になったんだけど…」


あの時は大変だった。右も左も分からないし、まともな農具もない。ナビともはぐれるしで…。


「お前だって知らないだろ?」


タケルが横からツッコむ。

そうだった。これは前世の記憶だ。時々ごちゃごちゃになるんだよな。

俺は軽く咳払いをして、


「ま、まあ、細かいことは気すんな。とにかく、当時みたいに未開墾地を探すのはちょっと現実的じゃない。あの時とは状況が違う。どこがどの国のテリトリーか分かったもんじゃないしな」


何より時間と手間がかかり過ぎる。

食料も限られ、住む場所もない中でそんな悠長なことやってられない。


「だから、漢を発つ時に決めたように、どこかの小国に俺たちを売り込んで、そこに住まわせてもらったほうがいい」


しかも、今の俺たちには、現地の人間たちが持ち得ないであろう様々なノウハウを持っている。それがあれば、もう舐められることもないだろう。ある程度対等な立場で迎えてもらえるはずだ。というか、そんな国を探す。


「手分けしてここに近い国を回って、俺たちにピッタリのところを探す。ここまではいいか?」


俺はみんなの反応を確認する。

コクコクと思い思いに頷いている。大丈夫そうだ。


「で、ここからが問題だ。闇雲に探し回っても効率が悪いし危険だ。だからこの細島の住人から近隣の情報を得たいんだけど……」


そう言って俺はタケルに視線を送る。

それを受けて、タケルが言葉を引き継ぐ。


「敵視はされてないが、かなり警戒されている。俺たちが漢の軍隊だと思われてるのが原因だ。俺たちの船や身なりもそうだが、昨日話しを聞こうとしたら、うまくやり取りができなかった。訛りが強いのもあって、言葉が全く通じないんだ…」


タケルが困った顔をする。

そうなのだ。さっき話していたが、これが問題だ。


――倭人、倭人語話せない問題。


漢の文化に慣れすぎたこともある。それだけでなく、句章から倭国に移ると決断して今ここにいるのは、比較的若い世代が多い。

幼少の頃しか倭国にいなかった者や、そもそも漢で産まれ、物心ついた時から当たり前のように漢語を話していた者ばかりなのだ。


いや、俺は元々倭人語を話していたし、ある程度の年齢まで倭国にいたから、ずっとここで現地の言葉を使っていれば徐々に思い出すだろう。だけど、時間がかかり過ぎる。


「というかタケル。船に女子供も大勢乗っているのは向こうも気づいてるよな?だったら軍隊だなんて思われないんじゃないか?」


俺は疑問をタケルに投げかける。

タケルは少し顔をしかめて、首を横に振った。


「いや……それが、かえってまずいらしい。さっきお前に言った、“厄介”ってのはこのことなんだ」

「どういうことだ?」

「漢軍がこの地を征服して、女子供ごと移住しようとしているのではないか?そう思われているんだ」

「何だって?」


動揺したのは俺だけだった。昨日眠りこけていた俺以外は、事情を把握しているようだ。


言われてみればその通りだ。

当時の常識で考えれば、戦でも交易でも、女や子供を連れてくることはない。かつての俺たちのような避難民なら話は別だが、こんな立派な船に乗った避難民など居やしないだろう。俺たちの船団は、確かに異様だ。


「浜で漁をしてた男たち、みんな子供を背中に隠してたよ。こっちを見て逃げるやつもいた」


タケルの声には、どこか申し訳なさが滲んでいた。


「彼らには確かに敵意はない。俺たちと戦う気はないようだ。だけどそれは……」

「怖がられているから、か…」

「そういうことだ」


状況は思ったよりもまずいな。このまま手をこまねいていたら、近隣の国々からそのうち軍が出てくるかもしれない。

早急に何とかしなければ


「片言でも、何とか頑張るしかないか…」


そう結論づけようとした時、


「御母堂に頼んだらどうだ?」


宮崇だった。


「母さんのことか?なんでそこで母さんが出てくるんだよ?」

「御母堂は倭国語が堪能だからだ」

「は?そんなわけないだろ。母さんはずっと俺とも漢語を話していたぞ」


確かに母さんは10歳まで倭国にいた。けど、その後20年以上句章で漢語を使っていたんだ。俺でさえ忘れているのに、そんな子供の時に覚えた言葉を、母さんが記憶しているとは思えない。


「いや、御母堂は先代首長殿や持衰様の言葉を信じ、倭国へ帰る日をずっと待ち続けておられた。来たるべき日のために、ご友人と語らう時は倭国語を使われていた」


宮崇の言葉に胸が詰まった。確かに“前世の俺”は母さん、いや幼かった頃の彼女に、“いずれ倭国へ一緒に帰ろう”。そう話したことが何度もあった。

なのに、俺はそのうち孫堅を守ることに精一杯になり、先代首長との約束を忘れかけたことさえあった。

けど、母さんは20年以上も首長と、俺との約束を忘れていなかった。

母さんのいじらしさが、自身の薄情さをより強く浮き彫りにする。


「あれ?でもなんで宮崇がそんなこと知ってるんだ?母さんが友達と話してるのを、ずっと横で聞いてたのか?」


少し引っ掛かって宮崇に尋ねる。


「いや、御母堂から倭国語の手解きを受けていたからだ」

「な、なんだと?いつの間に?」

「お前が破虜将軍の元に残り、于吉先生と私が、お前の家を拠点にしていた時にだ」

「あ、あの時か。なんでお前が倭国語なんて」

「于吉先生に習っておいて損はないと言われてな。思えばあの時から、先生は私を倭国へやるつもりだったのかも知れぬな」

しみじみとした口調で宮崇が告げる。

だが、今はそんな感傷どうでもいい。


「ふ、2人きりでか?」

「無論」


俺は言葉にならない叫び声を上げた。周り人間はそんな俺を見てぽかんとしているし、宮崇も全く悪びれる様子がない。

いや、おかしいだろそのリアクション。


「持衰、どうかしたのか?」

「どうかしたのかじゃない。こいつ、俺がいないのを良いことに、母さんと、母さんと2人きりで…」


あまりの動揺に声が震える。

思えばこいつ、あの時、家に寝泊まりもしてたよな?


俺は宮崇をまじまじと眺める。

歳は61。だが、その逞しい身体は年齢をまるで感じさせない。

30代後半と言われても信じてしまうだろう。

未だ現役でもおかしくない。


そして母さんだ。

母さんも30を過ぎてなお、驚くほど若く見える。

それに――可愛い。めちゃくちゃ可愛いのだ。

悪い虫がついてもおかしくない。

しかも天然で人が良い。他人をすぐ信用するところがある。

“なんか流れで〜”ってことも、十分あり得る。


「ちょっとちょっともう!何くだらないこと考えてるのよ!」


俺の乱心を見かねたナビが口を出す。


「今はそんなこと考えてる場合じゃないでしょ?」

「そんなこと? そんなこととはなんだ?大事なことだろ!」


衆目に晒されているというのに、俺は構わず叫んだ。周りの人間がドン引きしている。


「なあ、クロだよな?これ完全にクロだよな?」

「落ち着いて。お母さんから倭国語を教わってただけだってば。それだけで疑うなんて、飛躍しすぎだよ」


ナビも負けじと叫び返す。


「だいたい、そんなにお母さんが心配なら、放ったらかしにしなければ良かったんだよ」


ぐ、そこを突かれると弱い。


「あの時は、孫堅のことで頭が一杯で……」

「もー、タケルのこと言えないよね。すぐ周りが見えなくなるところは」


ぐぅの音も出ない。


「大体、寧ろ于吉や宮崇が居てくれたから、お母さんの身に何も無かったとも取れるんだよ?感謝こそすれ、疑うなんて筋違いだよ」


ぐぬぬ……。

確かに、この宮崇と母さんがどうにかなるなんて想像できない。

しかも二人きりと言っても、常に家の中には于吉や他の弟子もいたわけだし……。


「よかろう。今回は不問に処す」

「何がだ?」


タケルのツッコミを無視して、

取り敢えず母さんに通訳を頼み、細島の人々の誤解を解くことにした。


この場で結論が出たことで、会議はお開きとなった。

“さっきのは何だったんだろう?”と皆が首を傾げていたが、

すぐに“いつものことさ”と片付けてくれた。


皆が去り、空気に静けさが戻っていく。

甲板の上に残った俺とナビだけが、まだ言い合いの余韻を引きずっていた。



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