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まだまだ続く道⑭
「まあ、そのうちお世話になることが多くなると思います。」
「こちらはいつでも来てくださってOKですのよ。」
上目遣いの妖艶さ、
並みの男なら腑抜けになるだろう。
なんでこんな女が今まで独り身だったんだろう?
まあ、人にはいろいろあるものだからな。
「ああそうそう、あなたには2つ、知らせたいことがあるわ。」
稲葉姉は言う。
「1つ目、あなたがこの学校に戻されたのは、
市の教育長の意向によるものだわ。
成績中・下位層の進学実績が上がったのは
明らかにアンタの功績で、
U女子高に行かせるという人事が
ひっくりかえったのよ。
これをこころよく思わない職員もいたりするわ。
特に、校長と教頭に気をつけて。」
あの影の薄い教頭と、クセの強そうな女性校長ね。
まあ、気をつけましょう。
「もう一つは、ヒラ教員も陣容が変わったので、
思わぬ伏兵がいるということ。
前回は人に恵まれたけど、
今はいい人ばかりとは限らないわよ。
まあ、アタシはアンタの味方だけど。」




