プロローグ
前作の短編にて感想を書いてくれた方ありがとうございます。m(__)m
時々思う時がある。
あの時私のした選択は正しかったのかと…
私は初恋の人と婚約している。
その人は昔から容姿端麗で成績優秀、おまけにある企業の御曹司とくれば、まるで小説の中から出てきたような人だ。
私はそんな彼の家族とは祖父の代からの親交で婚約もお互いの祖父が決めた婚約。
でもそんな祖父達の約束を抜きにしても幼かった私は初恋のお兄さんと夫婦になれると喜んだものだ。
あの時の私の想いは変わらない。
変わらないでいたかった…
私は大学を卒業した後、コネ入社で彼と同じ会社の秘書として入った。
そして彼が1人の時、ひと息ついているだろう時間にノックをして中から返事があれば名乗って入る。
予想通りコーヒーを飲んで休憩していた。
(彼は昔から甘いのが苦手だから砂糖は入れないのよねぇ)
なんてくだらないことを考えて彼の前に行く。
「片桐社長、少しいいですか?」
「なんだよ佐藤、そんな改まって…」
昔以上にカッコよくなった初恋の人。
「今からプライベートなことを言います。悠二さん」
「…どうした?」
ただならぬ雰囲気に真剣な表情になる。
この私の選択は正しいのか分からない。でも、このまま結婚したくはなかった。
「もうすぐ、祖父の一周忌です」
「あぁ…なんだその事か…それならちゃんと一緒に行こう…」
「…お互いの祖父はもういません。決められた婚約を強制するような時代ではもうありません…」
何が言いたいのか分からず眉を顰める彼に私は真っ直ぐに彼を見つめる。
「私と婚約破棄してください!」
不定期更新となると思います




