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痛愛と狂恋  作者: Hattton
3/4

きっと神様が見ている

綾人なら、きっとドアを引いて先に入れてくれるのに。


先を歩く目の前の男子生徒は、カフェのドアを開けてそそくさと中に入っていった。


今日はこんなんばっかり。


綾人なら映画が始まってるのにスマホをのぞいたりしないし、そもそも誰かと一緒にいる時にスマホを開くこともない。上映中に無駄に話しかけたりしてこない。


綾人なら離れても香るほど香水を振りまいたりしない。綾人はもっとゆっくり歩く。綾人は声をあげて笑わない。綾人は、綾人は、綾人は…


「あの爆発のシーンやばかったよな?あれもCGなんかな?」ようやく谷口はわたしに水を向けた。


カフェに入ってから何時間も喋って、ようやく私が話してないことに気づいたみたい。いや、何時間は言い過ぎかも。でもそれくらいに感じる。


長い1日だ。他の人間といると、どうしても綾人のことばかり考えちゃうな。


「確かにマジで興奮したわ!ワンチャン本物かもよ」


「いや流石にCGだろ!?それとラストに裏切るやついたじゃん?あいつもさあ…」


綾人ならこんな映画館のすぐ近くのカフェで、大声で内容を話したりしないのに。早く今日が終わらないかな。退屈だ。


「なあ、それでどうだった?」


「いや面白かったって」


「映画の話じゃねえって、その話はさっき終わったろーが」


ああ、終わってたのか。うっかり聞き流してた。ダメダメ、しっかりしなきゃ。


「えー、なんのこと?ちゃんと言ってくれなきゃワカンナイナー」


「うわ!性格ワリー!」


本当にわからないんだけど。まあ、大体の予想はつく。


「今日さ、俺といてどうだったよ?ぶっちゃけた話さ」


正直に言ったら泣いちゃうのかな?もちろん言わないけど。


「めっちゃ楽しかったよ!え?もしや退屈そうに見えた?」


「いやそうじゃねえけどさ、まあなら良かったよ」


彼はまた頭を掻いた。抑えきれない笑みを口の両端にこぼしながら。


しばらくしてカフェから出て、帰りの電車に乗ると、ちょうど通勤ラッシュと被ってしまったのか、かなり混んでた。


すし詰め状態の車内の中、私はそっと彼の肘を掴む。


「ごめんよ、転んじゃいそうだからさ」


彼の顔を見上げながら、照れ笑いしてみせる。


「しゃあねえな」


私を見下ろしていた彼はフッと顔を逸らした。体がこわばったのが、腕を掴んでいた手のひらから伝わる。





「はあ」


ため息を抑えきれない時がある。そしてそんな時が、最悪のタイミングでやってくることもある。例えば、クラスの中心となるような生徒に詰め寄られている時とか。


「なに?舐めてんの?」


「悪い、ちょっと疲れ気味なんだ。深い意味はない」


「そうやって周囲のことバカにして何が楽しいんだよ?はっきり言って激痛だからな?」


放課後の教室はかってないほどピリピリした空気になっている。その発生源となっているのが俺と谷口だった。理由は前と一緒だ。


もちろんバカにしてるつもりなんてない。でも今は反論しても無駄なんだろう。


「とにかく、もうバイトだからさ、悪いけど」


「待てよ!もうその言い訳いいからさ!」


谷口は露骨に苛立ちを露わにした。前までは作り笑顔で遠回しに言うくらいの遠慮はあったのに。土日に何かあったんだろうか?


谷口は俺の腕を掴んで離す気はなさそうだ。どうしたもんか。


「ねえ羽田くん、ちょっとくらい参加してもいいんじゃない?」


「うん、いくらなんでも自分勝手すぎると思う」


遠巻きに見ていた二人の女子生徒がいつの間にか、谷口の後ろに立っていた。すると他方からも声がし始める。


「意地はり過ぎだろ…」


「空気悪くなってんのわかんないのかな?」


「群れない俺かっこいい的なw?」


「うわwさむw」


囁きがあつまり、ざわめきとなり、それは火花のようにパチパチと不規則に散っているようにみえながら、全てが俺に向いていた。


熱はない。ただ騒がしいだけだ。でもそれが、俺には何よりも苦痛だ。


そして谷口が我が意を得たりとばかりに、俺に詰め寄ってきた。しかし今度はうっすらと優しげな笑みをうかべている。こいつなりの飴と鞭なんだろう。


「クラスに馴染めてなくて気マジいのはわかっけどさ、これを機にみんなと仲良くなればいいだろ?」


「俺もいろいろ助けてやっから、なんでも相談しろよ」


助ける?誰が?お前が?誰を?


「だからさあ、かっこつけんのやめろよ」腕を掴んでいた手が馴れ馴れしく肩に乗せられる。


お前が、俺を、助ける?


スッと心臓が冷え込む感覚がした。知らなかった。こういう時はてっきり熱くなるんだと思ってたよ。


「助けてくれるのか?」


「あたり前だろ!クラスメートじゃんか!」


「じゃあ…毎月10万ほどくれよ」


「は?」


「谷口さ、お前の家って電気止まったことあるか?」


「なに意味わかんねえこと言ってんだよ?」


「止まったことがあるのか?ないのか?聞いてるんだよ」


「ねえけど、それがなんだって…」


「うちは、先週止まった。なんでだと思う?母親が電気代として俺が渡しておいた金を付き合ってる男に貢いだんだよ」


誰も何も言えなくなった。やっと静かになった。だからもう、これで止めておくべきだ。


開いた口を閉じる。でもムズムズと何かが蠢いた。口の中に虫でも入ったみたいに不快だった。


抑えようと唾を飲み込んでも、吐き気のように言葉が迫り上がる。


「うちには金がないんだよ。つまり生活が苦しいんだよ。バイトはほぼ毎日入ってんだ。母親は自分で稼いだ金をだいたい男に使うから、俺が稼がないと電気もガスも止まるんだ」


「小学生の妹は身長も体重も平均よりだいぶ下なんだとさ。俺の稼ぎじゃ大したもん食わせられないからな」


肩を掴んでいた手はいつの間にか離れ自由になっていた。


「うちには金がないんだよ。飯が食えないのはしんどいんだよ」


それでも俺はしつこく言葉を繰り返していた。


「で?どう助けてくれるんだ?月10万くれるのか?母親を更生させてくれんのか?お前の家で毎日妹だけでも飯食わせてくれるか?どれか一つでもやってくれたら、喜んで練習に参加するよ」


谷口は呆然としながら俺を見つめ、気まずそうに顔を伏せた。


「…悪かった、もういいよ」


そして諦めるように謝った。気がつけば、クラスメートたちは凍りついている。俺は乱暴に足音を立て、教室を後にした。


しんどい、辛い、悲しい、痛い。


それらの言葉は、感情は、使い方一つでどれほど暴力的な響きを持つか、俺は嫌というほど知っていた。


知っていた上で、そういう使い方をした。それは俺の腕にすがって泣いていた母さんと全く同じだった。


そんな事実に向き合いたくないのか、頭の中にまた靄が立ち込める。





昔から動物には好かれないんだよな。


神社の床下に住む猫は、私の用意した餌になかなか手をつけない。食べてもらわなきゃ困るんだけどな。


しゃがみこんで猫を見つめる私の後ろから、石畳をふみ歩く音が響いた。きっと私は雑踏の中でも、この足音だけは聞き分けられる。


「悪いな、餌やり任せちゃって」


「私がやるって言ったんだもん」


綾人の声は、表面にいくつも小さな穴が空いているみたいに掠れていた。振り向いてその顔を見れば、手で払えば消え入ってしまいそうなほどやつれていた。


今日は確かバイトの日だ。こんなとこにいる暇はないはず。綾人のことだから、休むにしても遅れるにしても連絡はしてるだろうけど、それにしたって尋常なことじゃない。


「大変だったみたいだね」


「知ってるのか?」


「ついさっきうちのクラスの子からメッセージが届いてね、詳しくはわからんけどさ」


「確か無理はしないんじゃないの?なのになんだい?その顔は?」


私は綾人に一歩詰め寄って、髪の毛で隠れた瞳を捉えようとした。


「ごめん」


「謝んないでよ」


私たちの間に、沈黙が降りる。お互い黙っているのは珍しいことじゃないけど、こういう種類のやつは久しぶりだ。


ちょうど1年前。私は綾人に告白した。その時も彼は謝り、私はそれを嫌がった。



「私、綾人が好きなの」


5月だというのにやたらと肌寒かったあの日。私は綾人を夜の散歩に連れ出していた。そして綾人に思いの丈を伝えた。


きっかけはほんの些細なこと。私の部屋の壁にかかっている、あのパーカーだった。


もう少し厚着してくれば良かったと、内心で後悔した瞬間、まるで聞こえてたみたいに自分が着ていた綾人がパーカーをかけてくれた。ただそれだけのことだった。


綾人は華奢だけど、それでもそのパーカーは私の腕や胴体をすっぽりと包んで、ずっしりとした重さを背中に感じた。


フワリと綾人の匂いが鼻腔をくすぐる。普段は意識していないのに、私の頭はどこかでこの香りをしっかり記憶していたらしい。


それくらい馴染んでいて、安心する匂いだった。


ただパーカーを羽織っただけで、意識が綾人に染め上げられる。そしてたまらなくなった。

気持ちが溢れるなんて陳腐で非現実的な表現だと思ってたけど、本当にあることなんだと知った。


綾人は私をじっと見つめていた。


本気で言っているのかどうか確認しているみたいだった。いっそのこと、誤魔化してしまいたくなったし、笑顔を作ろうともした。


でも無理だった。表情を作れないなんて初めてだったな。


顔は両頬にカイロを押し当てられたみたいに熱い。そのくせ、心臓から下は血を抜かれたみたいに感覚が無い。手は小刻みに震えている。まだ何も言われてないのに、瞳の表面にしっとりとした水気を感じた。


みっともないくらい、体のあらゆる部分が、綾人が好きだと叫んでいた。


「ごめん」そう呟きながら綾人は私から目を逸らした。


意外じゃなかった。綾人が私をそういう目で見てないのは、なんとなく気づいていたから。


「謝らないでよ」私は一言だけなんとか絞り出した。


これだけじゃダメ。これで終わらせたら、綾人が離れていってしまうかもしれない。それだけは嫌だ。だから、早く何か言わなきゃ。この10秒間の出来事をぜんぶ帳消しにしなきゃ。


焦る気持ちと裏腹に、私の喉は声とすら呼べない音を漏らすだけだった。


でも意外なことに、綾人がまた向き直り、まっすぐに私を見つめる。


「俺さ、恋愛とかできない人間なんだ。たぶん、誰が相手でも…」


そして綾人は、妹も親も知らない秘密を打ち明けた。


中学2年生くらいの時、綾人は自分の体の異変に気づいたらしい。性的な欲求を一切感じないのだという。


試しにその手の画像やら動画やらを見てみたものの、嫌悪感を覚えるだけで、全く食指が動くことがなかったそう。特殊な性癖なのかと思い、かなりアブノーマルなところも覗いてみたが同じだった。


異性愛でも同性愛でもなく、性というものに本能から関心が持てない。それが綾人だった。


無性愛、アセクシャル、呼び方はいろいろだし、それぞれ微妙にニュアンスは違うみたいだけど、とにかくそういう存在が世の中にはいるらしい。


そして高校生になった今になっても、ただの一度も綾人は性欲を感じたことがないと言った。


「中には、性欲は抱かなくても恋愛感情は抱くって人もいるらしいけど、俺の場合はそれも無いみたいだ」


つまり、綾人は誰が相手とか関係なく、恋愛関係になれないということだった。


こんな絶望的な失恋ってある?


綾人と恋人同士になる。人生で一番強く望んだ夢。この日、それが容赦無く奪われてしまった。


でも同時に、人生で一番大事だと思える宝物を手にした瞬間でもあった。


「そっか」


私は心から泣き、心から笑いながら、綾人の瞳を見据えた。





バイトを休むなんて、冬にインフルエンザにかかった時以来だ。でもいま駅のホームに立ったら、俺は「黄色い線の外側」に足を進めてしまう気がした。


そして助けを求めるように、祈がいる場所に来てしまった。


また俺は祈に寄りかかってしまう。俺の毎日にはどうしようもなく祈が必要だ。でもそれは、どうしようもなく卑怯なことかもしれなくて…


ーー私、綾人が好き


祈から告白された時、俺は震え上がった。絶対にその気持ちに答えることができないから。でも答えないと、祈が遠ざかってしまうかもしれないから。


でも祈は変わらなかった。


現にいまこうして、俺に応えようとしてくれている。俺は何一つ、祈に応えてなんか無いのに。


それは、祈の気持ちにつけこんでるだけじゃ?仮に俺のことなんかもうどうでも良くても、自分を振った男の側に居続けることなんて、しんどいんじゃないのか?


そんな思いさせるくらいならいっそ…


頭の中の靄はどんどん濃くなっていく。ただ鮮明なのは祈の顔だった。それすらもう霞んでしまうんじゃないかと思うと、怖い。


「俺、やっぱりさ…」


祈の側にいるべきじゃないのかもしれないと言おうとした。言わなきゃいけないと思った。でも言葉が詰まる。喉に鉛が突然現れたみたいだ。心なしか息も苦しい。


グルグルグル考え続けて、考えて、考えて、頭の中にはたくさんの言葉が存在するはずなのに、どれ一つとして声にならない。


怖い、情けない、でも怖い


「綾人」


靄の中で、何にも阻まれず、まっすぐにその声は届いた。


伏せていた目を上げると、祈の顔が近づいてくる。俺が引き寄せられてるのか、彼女の方から近寄ってきているのか。


やがて拳一つ分くらいの距離になる俺と祈。両頬に彼女の小さな手が添えられる。


最初に感じたのは、ジワリとした温もり。祈の手は暖かい。


次に祈はやっぱり綺麗だと思った。恋も性欲もない俺でも、造形を美しいと感じる心はある。俺はときどき、何百年も人々を魅了した名画を目にしたかのように、祈に見惚れることがある。


いっそ広義的に捉えて、これを恋ということにしてしまってはダメだろうか?


そして次に感じたのは


強烈な熱と痛みだった。


「!!?」


俺は後方に大きくのけぞった。額にはジンジンとした衝撃が残っている。何をされたのか理解できなかった。


目の前の祈もまた、額を押さえて悶えていた。


「いったー、外も中もカチコチだなあ!綾人の頭は!」


どうやら俺は、ヘッドバッドされたらしい。


ヘッドバッド?ようやく認識できた事実が、改めて信じられん。


「なんだ?どうしてそうなる?」


「いやさあ、なんか余計なこと考えてそうだから、スッキリさせてやろうと思って」


たしかに頭の中の靄は晴れた。というか吹っ飛んでいた。


「言っとくけど」


祈は俺の眼前に指を突き出した。


「私は綾人から距離を置かれたら泣くから!」


「はあ?」


「脅しじゃないからね。そんで可愛らしくシクシクとなんて泣いてやらん!獣のように吠えながら泣いてやるからな!どうだ?困るでしょ?」


「こ、困るな、それは」


「しかもあんたの教室に乗り込んで、みんなの前で胸ぐら掴みながら泣き叫ぶから、きっと驚くだろうなー、目立っちゃうだろうなー、学年中の噂になるだろうなー」


大手を広げて舞台役者のよう彼女は捲し立てる。


セリフら自分の影響力を踏まえた上での、恐ろしい脅迫だ。そして俺の胸をトンと拳で叩く。


「綾人の意見なんて聞かないから、そんなつもりなくても私が「距離を置かれた」と判断した瞬間に実行するから!」


「だから、綾人は、私を放ったらかしちゃダメだから!じゃなきゃうっかり勘違いして、綾人の学校生活をめちゃくちゃにしちゃうかもだから!」


「でも俺は、いつもお前に寄りかかってばかりで…」


「そんなのただの順番でしょ?今は綾人のターンってだけじゃん?」


「どうせそのうち私のターンが回ってくるんだから、その時に綾人が側にいなきゃダメでしょーが!」


再び頰が祈の手に挟まれる。ただし今度はガシッと掴まれる感じだ。本当に、こいつには敵わない。


「…ごめん」


「だーかーらー!」


祈は掴んだ手を話さないまま、頭だけわずかに遠ざけ…


「謝んなっての!!」


こうして俺は本日2発目のヘッドバットを食らったのだった。再び悶える俺と祈。御社殿にいる神様も流石に吹き出すんじゃないだろうか。


「いってー、えへへ」


額をさすりながら笑う祈は、あの日、俺の秘密を全て聞いたあの時と同じ顔をしていた。





本当に、鈍くて、硬くて、腹立たしいやつ。


でも悲しいかな、どこまでも可愛くて、愛おしい人。


ようやくマシになった顔色を携えて、綾人は神社から立ち去った。これからバイトに行くらしい。一回休むって連絡入れたんだから、そのまま休めばいいのに。


呆れちゃう。でも好き。


それにしても、寄りかかってばかりか…気にすんなって言っても無駄だろうな。


なら仕方ない、無理矢理にでも「私のターン」にするしかないか。


神社の鳥居を出ようとした瞬間。ゴワっとした波のような風が吹いた。


御社殿の鈴が鳴る。


ガランガランガラン


木々が揺れ、ざわめく。


ゴワゴワ、ザワザワザワ


どの音もやけに刺々しい響を帯びていた。まるで咎めてるみたいに。あながち、そうなのかも。


私は御社殿の方をそっと見つめた。向こうも私を睨んでいる気がした。もし神様が見てるなら、これから私がすることを、許すとは思えないから。


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