表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神(妹)と気ままに異世界生活  作者: 月之住人
学校
39/44

役職

「君に、役職をつけたいのだ。」

「役職ですか。」

「はい。今現在の状況は、前にお渡しした資料を見て、理解していただいていると思います。ですが最近、他国に不穏な動きがあります。それも、この大陸に存在する国の内、同盟国を除いたすべての国でです。これは異常事態です。これは予想になってしまうのですが、このままでは、連合軍を結成され...」

「この国に攻め込んでくるのですか?」

「その通りです。」

 

 俺は、話を聞いた瞬間、シュミレーションを開始した。

 その結果は、宰相の予想と同じだった。

 他の結果になる可能性は、ないに等しいようである。

 敵国の情報がかなり少ない状態なのに、この後の予想をたった一つに絞りきれるって、かなり

 この大陸には、俺達がいるクハダ王国意外に、アズナリア帝国、サムリア共和国、聖タンザニア神国、ランマー公国の四カ国が、大陸の覇権をめぐって争っている。

 ここ最近は、大きな衝突はなく、この大陸に存在している国の数は、かなり少なくなっているようだ。

 一時期は、十以上の国があったそうだ。

 それが争いが続くうちに、五つにまで統合されたようだ。

 そして現在、アズナリア帝国、ランマー公国と、クハダ王国、サムリア共和国で同盟を結んでおり、聖タンザニア神国が中立を保っていて、国同士のバランスが保たれていた。

 しかし今回、中立を保っていたはずの聖タンザニア神国は、アズナリア・ランマー同盟側に着くと思われ、不穏の動きを見せている。

 国同士のバランスは、崩れつつあるのだ。

 その状況で呼ばれたという事は、言われる事は一つしかないだろう。

 

「君を、軍事大臣に昇進させたいと思っています。。そうすれば、多くの情報がいち早く集まり、その権力を使って自由に行動できます。仕事は基本的に、副大臣と秘書に任せておけば何とかなるよう、優秀な人材を送っておきます。それで、引き受けて頂けるでしょうか?」

「わかりました。引き受けます。まあ断っても意味がないでしょうしね。」

「はい。なっていただかなければ、国は存亡の危機に陥ってしまうかもしれません。ですから、強引にでも受け入れさせなければいけないのですよ。」

「軍事大臣には、三日後に就任してもらう。三日後にまた来てくれ。それまでに副大臣と、秘書の二人を用意しておく。では、今日の話は以上だ。戻ってくれていいぞ。」

「わかりました、王様。失礼します。」

 

 そう言って、俺は部屋を出た。

 はあ、また面倒な事を引き受けてしまった。

 断ろうと試みても、絶対に別の条件を提示してくるだろう。

 俺が納得するまでずっとだ。

 そこが痛いところである。

 せっかくのチート能力も、役に立ちそうにない。

 残念だ。

 まあ、そんなすぐに戦争なんか、起きるわけがないだろう。

 国同士のバランスが崩れたからと言っても、決して弱いわけではないのだ。

 相手は、時間をかけて準備をしてくるだろう。

 その準備期間があるから、早くても数カ月は先のはずだ。

 それまでに、俺が動かなくても大丈夫なくらいに準備してしまえば、ゆっくりできるはずである。

 まあ、秘書さんがついてくれるらしいから、そこまで心配する必要はないか。

 気楽にやっていこう。

 部屋を出た俺は、ルルの部屋に、ルルに変装して戻る。

 一応、宰相さんもだます事が出来るくらいの変装だ。

 なかなかのクオリティである。

 だから堂々と城の中をルルとして歩く事が出来る。

 それでも、安心しきってしまったらぼろが出てしまいそうだ。

 少し急ぐ事にする。

 少しだけだ。

 あんまり急ぎすぎても、逆に怪しまれてしまうだろう。

 最低ばれてしまっても、悪い事をしているわけではないから、あまり問題はないのだが。

 せっかくなら、夜になるまでばれる事なくやりきりたいものである。

 無事に部屋にたどり着いた。

 今日は、これ以上やる事はないだろう。

 そう思うと安心して、定位置となった椅子に座った。

 椅子に座ると、あくびをした。

 眠くなってしまったのだ。

 この体になることで、すさまじいパワーを手に入れたが、燃費が悪くなっている。

 これは意外と大問題だ。

 確かに、今すぐに問題が発生するわけではないだろう。

 しかし、戦争なんかが始まってしまえば、戦いっぱなしになってしまう可能性もあるのだ。

 そうしたら、すぐに疲れて動けなくなってしまうかもしれない。

 そうなったら、笑えない事態になってしまうかもしれない。

 それは避けなければならない。

 まあ、魔法を使えば体力を消費せずに戦う事が出来るから、あまり問題はないのかもしれない。

 一応、これから成長する予定である。

 ならば、体力は増えていくかもしれない。

 とりあえず今は、それに期待するしかないのだろうか?

 しかし、対策を考えようにも、今はとても眠い。

 睡魔には勝てそうにない。

 今の俺には、最大の敵である。

 今から考えたとしても、考えがまとまる事はないだろう。

 そんな気がする。

 いや、気がするじゃなくて、確定事項だろう。

 だが、このまま眠ろうとしても、椅子に座ったままで、良く眠れそうにないし、椅子から落ちてしまうかもしれない。

 もしも誰かに、椅子から落ちてしまっているところをみられてしまったら、ルルに迷惑がかかってしまうかもしれない。

 それはダメだろう。

 だが眠気には逆らえない。

 仕方がないので、ルルのベッドを使わせてもらう。

 ベッドを乱さないように気をつけながら、思いっきりダイブする。

 ベッドはとてもふかふかだ。

 なんて最高なんだろう。

 あれ?

 何か引っかかる事がある気がする。

 何だろう?

 だが、その正体に気づくことなく、俺の意識は夢の世界へと旅立ってしまった。

 

 

 

 何だろう?

 体がふわふわしている。

 この感覚は、前にも体験した事があるはずだ。

 そう、こっちの世界に来たばかりの時に、一度だけ見た夢の時のだ。

 これは、明晰夢ってやつなのだろう。

 前と同じで、何も聞こえない。

 薄暗い空間の中に、ただただ浮かんでいる感覚しかない。

 そしてまた、何かが動いているのが、ぼんやりと見える。

 しかし、覚えている事が正しければ、前よりかは近くに見える。

 ほんの少しだけ、はっきり見える。

 この前は、何が動いているのかまったくわからなかったが、今回は人型のように見える。

 それが二人分見える。

 何をしているのだろうか? 

 ああ、また目が覚めてしまう。

 そこで何をしているんだ?

 まだ、何も確かめられていないのに。

 まだ、なにも...

 



 目が覚めた。

 うん?

 なぜだろう?

 ベルが俺の手を握って、心配そうにしている?

 俺に何かあったのだろうか?

 心当たりは何もないな。

 変な夢を見ていたような気がするけど、悪夢ではなかったはずだ。

 どんな夢を見ていたっけ?

 うーん、どうしても思い出せない。

 前にもこんな事があったようななかったような...

 まあ、いいか。

 

「あ、やっと起きたわね。アオイちゃん、大丈夫?苦しそうじゃなかったけど、手をずっと伸ばしてたり、体ゆすっても起きなかったり...起きないのは、おかしくはないわね。とにかく、普通じゃなかったわよ。」

「そんなにおかしかったの?」

「とっても。」

「とっても?本当に?そんなになの...」

「そ、そんなに落ち込まないで。とってもおかしくても、かわいいのには変わりないし、見ててすごく癒されるわよ。」

「そういう問題じゃないでしょ!」

「そういう問題だわ。かわいいは正義だわ。」

「そうなんだろうけど...って、そうじゃないでしょ!そうだよね?えっ?わからなくなってきた...どうなの?どっちだったっけ?どっちなの?」

「そんなまじめに考えなくても良いのよ。」

「でも、でも...」

「ほら、もう夜だよ。早く帰らなくて良いの?」

「えっ、もうそんな時間なの?早く帰らなくちゃ!じゃ、じゃあね、また学校で!」


 早く帰らないと怒られちゃうな。

 転移(ワープ)使うか。

 家に帰ったら、謝っておかなきゃな...

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ