表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生人語  作者: 岩田 ヒロ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/10

転生人語 #009 ― 悪口(指摘と誹謗の境界線)―

 昔から、頭のいい人は嫌われ者になることが多い。しかし、そんな人のそばには必ず良き理解者がいて、結果として大きな成功をつかむこともある。ここにも、そんな上司に振り回されながら悩む若者がいる。


 ***


 僕の上司は、人前で平気で悪口を言う。お客さんだろうが、上司の上司だろうが、部下だろうが、嫌いな相手の欠点をズバッと言うのだ。


 ただ、その悪口が妙に的を射ている。

 僕自身、聞いていてスカッとすることがある。

 けれど、あまりにしつこく繰り返されると、さすがにうんざりする。


 僕以外の人は、ほとんどが彼を嫌っている。

 「そのうちパワハラで内部告発されるよ」と言う人もいる。


 それでも彼は長く組織の長として認められている。

 理由は簡単で、頭がキレるのだ。

 悪口も鋭く、改善すべき点を正確に突いてくる。

 その指摘を反映すると、実際に業績が上がる。


 悪口には二つある。

 ただの陰口やねたみ。

 そして、普通は言いたくても言えない欠点やミスの指摘。

 彼は後者を、驚くほど適切に言う。


 ただ、職場で大声で言うのは困ったものだ。

 しかし最近は、それも一種の“パフォーマンス”なのだと思うようになった。

 彼の言葉は社員の心に知らず知らず入り込み、

 バイアスとなって職場の空気を変えていく。


 そんなことを考えているうちに、

 僕はいつの間にか彼の鋭い思考を尊敬するようになっていた。

 けれど、僕は決して同じようには言えない。

 嫌われたくないし、あれほど自信を持って指摘できないからだ。


 ***


 そもそも、世界の人々は昔から議論好きで、それによって社会は発展してきた。

 日本人は空気を読む人種で、議論を避けがちだ。

 鋭い人ばかりでも話はまとまらず、空気を読む人ばかりでも変化は生まれない。

 昔から、そのバランスが大事なのだ。


 とはいえ、昔から「壁に耳あり、障子に目あり」と言う。

 悪口であれ指摘であれ、うまくコントロールできる人が必要なのだ。


読んで頂き、ありがとうございます。

評価と応援よろしくお願いします!

毎日更新しています。フォローして頂けると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ