~11~
大変遅くなってすみません。
こんな駄文を読んでくださってる読者の皆様。本当にありがとうございます。
それでは、短いですがどうぞ。
頬をリスのように膨らませ私達の方をチラチラ見てくるロイ。一体何がしたいのか分からずイライラしてくる。
「ロイ、さっきから何なんだ。言葉ではっきり言ってくれ。」
「べつにぃ~。何にもないし~。」
それだけ頬を膨らまして、何もないはずが無いだろう。また、イライラとするが、一緒にドロドロの感情が溢れ出す。
「あは。リアさん、落ち着いて。あれは、子供の癇癪みたいなもんだから気にしなくていいよ。」
「そうです。リアさん、すみません。ロイ…。あなたが年齢より若く思われるのは童顔で背が低いのが原因じゃなくて、そのような子供っぽい態度を度々するからですよ。」
「えっ!!そうなの?!……って、ラン!!なんでそんなこと悩んでるの知ってるの?!相談したこと無いよね。」
「ロイの悩み事などすべて知っていて当たり前です。そうしなければあなたをフォロー出来ません。」
「ラン。それ一歩間違えればストーカーだよ。」
先程合流したヴァロージャとラングレーがロイを窘める。論点は違う物になっているが、まるでそれは家族の会話の様な暖かみに満ちていてとてもうらやましかった。私も、欲望の塊たちがいなければ今頃こんな風に笑いあって家族と話していたのかな?
考えれば考えれるほど、ドロドロの量が増えていく。
--アイツラ、ニンゲンサエイナケレバ…。--
「……ア…ん。リアさん!! 」
「っ……。な、何だ。」
「何って、さっきから呼んでるのに返事がないから…。大丈夫?もしかして怒ってる?」
「いや、怒ってなどない。悪かった。」
「あぁ、ならよかった。ヴァロとランに注意されちゃったから、リアさんも僕に怒ってるのかと…。」
ロイはホッとしたようにため息をつく。
私も違う意味でため息をつく。何事にも人間を滅ぼしたいと言う感情に繋がってしまっている、私の呆れに対してである。
そんなことを考えていると、目の前の建物を指差し、私を見つめる。
「ここが、冒険者ギルト。僕がナキリのおじさんに見せたステータスを作って貰ったところで、冒険者達に仕事の斡旋をしているんだよ!」
「もう、着いていたのか。」
「そうだよ!だからリアさんを呼んだのに全然返事かま返ってこないからびっくりしたよ。」
「それは…。済まない。」
全く気付かなかった…。頭を抱えたい気分である。
「……。…。」
隣にいるヴァロがぼそぼそと呟く。気にはなったが、耳がいい私が聞こえないぐらいの小さな呟きなので、独り言か何かだろうと思い気にすることを止めた。
「さぁ!早速リアさんの冒険者登録だ。張り切って行こー!」
「ロイ。リアさんの登録なのにあなたが張り切ってどうするのですか。」
「はっ!!そうだった。どうしよ。」
ロイとラングレーが言葉を交わしながら、冒険者ギルトの扉をくぐる。そこには、前世の物語で良くかかれているような綺麗なギルトだった。正直、もう少し劣化したもの想像していたので驚いた。
受付らしきものが6つぐらいあって、併設している酒場もあった。
「じゃぁ、リアさんはギルドに登録しようか~。」
「僕がリアさんに説明する!」
「ロイ、その気持ちは有り難い。だが、受付で説明してくれるだろうから、一人でいく。」
「で、でも…。」
「リアさんがそう言ってるから、大丈夫だよ。ねぇ、ラン。」
「えぇ、しかっりした
リアさんなら大丈夫でしょう。では、リアさんが登録なっさている時に我々も仕事の報告をしましょう。」
「僕もそれでいいよ~。ロイは?」
「うん。みんなが言うなら。」
「じゃあ、きまりだねぇ。」
受付がいるから1人で大丈夫だろうと踏んだが、合っていたようだ。私の登録の為に他人を待たせるとか、どんだけ迷惑か。
「じゃあ、リアさん。また、後で。」
「あぁ。」
私たちは、二手に別れて列へ並んだ。
読んでくださって、ありがとうごさいます。
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