第94話:弟の橘壮太郎のプロ野球)ベイスターズの4年目と5年目
久しぶりの弟の話。橘周の10コ下である
剛腕の左のアンダースロー橘周の弟である橘壮太郎は、プロ野球)ベイスターズの3年目で覚醒し、22勝を上げてスーパーエースとなった。
しかし、4年目は自分のイメージとかけ離れたシーズンとなった。15勝8敗とエース級には違い無いが、成績も内容も前年を活躍を知っている者からすると、かなり見劣りする結果だ。兄同様に連続20勝狙ったが、スピード、キレ、コントロール、スタミナどれも今一つであった。
年俸は1億8千万から2億7千万と上がったが、あまり嬉しくは無かった。
父親に合った時に小言を言われた。
「壮太郎、去年のシーズンオフは、テレビにたくさん出たのは知っているが、
飲み会もたくさん参加したんじゃないか?今年もそれやると来年は8勝
しかできないかもよ」
「バレてたか。ごめん。今年はテレビ断るし、酒も控えるよ」
「何、控える?去年飲み過ぎたのだから、一切飲まないのが正解じゃない
か?」
「分かったよ。アルコールは一切飲まない。元々それほど好きなわけでは
ないし」
「よし、それなら来年また20勝できるかもしれない(笑)」
兄のアドバイスもオンライン会議で受けた。
父や兄だけでなく、色んな人の声をまとめると、身体が出来上がる20代前半に、アルコール過多、睡眠不足、暴食のどれかが当てはまると、体調不良、故障からの成績ダウンにつながるし、野球選手としての老化が早まるのは必然である。
後は体重管理だ。過去に膝を壊して成績を落した多くの選手は、100キロを余裕で上回っていたと思われる。またピッチャーは、股関節にも負担が大きいため、やはり体重はほどほどがいい。
壮太郎は103キロに達していた。身長193cmなので野球選手としてはデブではなく普通ではあるが、今回オフの間に1年前の98キロに戻した。やはり22勝した身体でもう一度20勝にチャレンジしたかった。
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かくして弟壮太郎のプロ入り5年目は・・・再度覚醒した。スピードは最速164キロ。キレやコントロールは3年目と同等で、変化球の精度は3年目よりアップして、全体としてレベルアップが見えた。
最終成績は23勝4敗と他のピッチャーを寄せ付けないハイレベルなものだった。高卒なのに5年間で20勝を2回達成した橘周は、来期の年俸が一気に5億に到達した。それと来年一定数の成績を残す条件で、ポスティングによるメジャー挑戦が認められた。
しかしご存知の通り、兄の橘周は、プロ5年とメジャー5年の計10年で最悪の年となってしまっていた。




