第79話:弟の壮太郎のベイスターズ3年目と兄弟でのシーズンオフinLA
高卒でプロ野球に入った、弟のベイスターズ3年目はどうだったか?
メジャーリーガー3年間を驚愕な成績で走り抜けた橘周の10コ年下の弟である橘壮太郎も、ベイスターズ入団3年目が終わった。
1年目3勝、2年目9勝と力を付け、球速も最速158キロまで伸びた。昨年オフは兄の周とハワイ合宿して、スライダーとツーシームの威力が増し、高校時代から得意としてきたカーブ、チェンジアップと合わせて得意な球種は4種類と充実して、シーズンを迎えた。
シーズン中にストレートもさらに高速化し、最速162キロとなった。終わって見ると22勝4敗、防御率1.42、奪三振288とタイトル独占して一気にブレークした。シーズンMVPと沢村賞も獲得した。
12月弟がロスの橘周の自宅に滞在し、兄弟とトレーナーの高井でミニ合宿だ。
周「しっかし、3年目で22勝かあ、突き抜けたな。初めて勝ち星で負けた」
壮太郎「去年周が21勝目指せって言ったやん。それ本気で目指した結果よ。
それが無かったら15勝止まりやったかもしれん」
周「おーそうかあ、もっとテレビやSNSで言えよ(笑)。球速は?」
壮太郎「一応162キロ出たよ。」
周「何ー。10キロも差が付いたか。順調に成長して凄いな。メジャー目指
したくなったか?」
壮太郎「まだまだ。2年続けて活躍できたら来年末に考え始めるかもね」
周「じゃあオフの間い英語やな。野手はやる気ないのか?」
壮太郎「無理無理、のんびりできなくなるし。でも今年ホームラン2本打て
たから、楽しくはなってきた。でも外野守ったり、代打で出るよう
なことはしたくない。そんなの正気じゃない(笑)」
周「普通はそうだね。年俸は?」
壮太郎「3800万から1億8千万に上げてくれた。年収100億超えの人に
言いたくないけど(笑)」
ロスの橘周の自宅には。ピッチャーマウンドがある。そこで高井がキャッチャーをして弟のピッチングを兄が見守る。このミニ合宿で、壮太郎はカットボールを習得しようとしている。打者の手元でギュッと少し曲がる高速のカットボールだ。兄のアドバイスで色々試して、理想に近づいた。
周「OK、OK、良くなった。これが安定して投げられると来年また20勝だな。
他の球は?スプリット、ナックル、ナックルカーブとか?」
壮太郎「いや俺は周みたいに器用じゃないし。スプリットは投げられるけ
ど、周と同じくちょっと苦手」
周「いやアンダースローで挟む系のスプリットとナックルは無理があるだ
けよ」
壮太郎「そうやろうね。俺にはそもそもアンダースローが信じられんけ
どね(笑)」
周「またそれか!俺も未だに不思議やわ。そこのおじさんにきつく言われ
なかったらやる気しなかったし」
高井「いやー俺はピンと来たけどね」
ところで橘周が痛めた腰の状態は、後半戦は90%回復していたが、シーズンオフになって70%にやや悪化していて、爆弾を抱えた感じであった。鍛えながらなんとか2月までに状態が上向いて欲しいところ。
やはり腰の状態がイマイチであった。不安を抱えて年を越す




