第58話:ヤンキース4連戦での活躍
パーフェクトゲームを達成した翌々日にいよいよ・・・
シーズン2回目のパーフェクトゲームをヤンキー・スタジアムで達成した、左のアンダースロー橘周。登板日の翌日はチーム方針で、完全休養日としている。ボールもバットも接触禁止となっている。
それは、時々バッターや走者で出場することがあるから、身体の疲労をできる限り翌日にクリアするため。またパーフェクトゲームは当然全力の完投だったたので、肩と肘を休ませるため、次回登板は中7日を開ける措置も取られた。
今回のドジャースvsヤンキースは4連戦でその3戦目。7回に代打で登場し、その裏メジャーリーグで初めて守備についた。ライトの守備だ。試合の中で2回の守備機会を無難にこなした。
ちなみに日本では30回以上の守備機会があり、まずい守備は1回きりでエラーは無し、代わりにファインプレー数回と、守備でもセンスと確実性を見せていた。
そして、4連戦の最後、いよいよライトで先発出場だ。日本での外野手のプレーぶりを首脳陣はチェック済で、前日の守備と合わせて問題無しと判断した。
7番ライトで先発。2回の攻撃でいきなりツーベースを打ち、チーム2点目をたたき出した。3回の守備では、ライン際のハーフライナーを滑り込みながら好捕。イチローさんを彷彿させるようなダイビングキャッチでスタンドを沸かせた。チーム方針で顔から突っ込むダイビングキャッチは厳禁とされていて、足から滑り込むパターンだ。
第三打席でフォアボールを選ぶと、レフト線のヒットで、普通なら三塁ストップのところ、超俊足を飛ばして、ホームを駆け抜けた。2塁ベースを蹴った後はスピード全開で、メジャーリーガートップクラスの速度で走る姿にまたしてもヤンキー・スタジアムは騒然となった。走っている姿だけで騒然となる恐らく唯一の選手だろう。
7回裏の守備では、ライト前ヒットを打たれだが、強肩を活かしたバックホームで、走者を三塁に釘付けにし、これも大いに球場が沸いた。
初の野手での先発は、3打数1安打1四球だが、バッティング・守備・走塁全てに活躍して、チームの勝利に貢献した。
試合後のテレビ番組では、レジェンドOB達が大騒ぎであった。パーフェクトゲームからの野手での大活躍、しかもあらゆる場面で活躍したこと、足の速さがメジャー1番かもしれないこと等話題が尽きない。
パーフェクトゲームを達成した投手が、野手としての活躍で、また新たな伝説となった




